これからギターを始めたいけど、本当に弾けるようになるか心配…
ギターを始めてみたけど、なかなか上達を実感できない…
このような悩みはありませんか?
実は、多くのギター初心者は、正しい練習方法を知らずに遠回りをしているのです。
間違った情報を信じて練習したために、上達が実感できないと言って、私のギター教室に駆け込んで来る方もいます。
そこでこの記事では、これからギターを始めようと思っている人、ギター初心者から抜けられない人が、最短最速で上達できる11ステップのロードマップを公開します。
この記事を読むことで、3つのメリットを手にすることができます。
メリット1つ目:無駄な練習時間を減らし、効率的に上達できる
メリット2つ目:自分に合った練習方法を見つけ、モチベーションを維持できる
メリット3つ目:上級者と同じ練習方法を学び、憧れのテクニックを習得できる
ステップ1〜5は、初心者向けの内容です。
これからギターを始める人でも、この動画を視聴するだけで理解できるように詳しく解説しています。
ステップ6〜11は、ギター中級者以上に向けた内容です。
そのため、初心者が混乱しないように概要だけの解説にとどめています。
各ステップの最後には、詳細解説記事および関連記事のリンクを掲載しています。
これらの記事を読むことで、このロードマップの内容をより深く理解することができます。
ご自分のレベルに合わせてご活用ください。
11のステップを一歩ずつ着実に進めば、あなたもギターのプレイを自由自在に楽しむ上級者になれます。
さあ、一緒にギターの旅を始めましょう!
もくじ
STEP1:ギターの購入と基礎知識の習得
ギターを始めようとした瞬間、あなたはもう音楽家への第一歩を踏み出したのです。
しかし、楽器選びは慎重に行う必要があります。
自分に合ったギターを見つけ、手に入れることで、快適なギターライフへの第一歩を踏み出しましょう。
STEP1では、初心者でも失敗しないギター選びのポイントを5つ解説します。
1. 予算を決める
ギターは種類やブランドによって価格差が大きくあります。
まずは、自分がどれくらいお金をかけられるかを決めましょう。
予算が決まれば、その範囲内で探せるギターが絞られます。
これからギターを始めるのであれば、2〜5万円ほどで必要最小限のものは揃います。
予算に余裕があれば、5〜10万円ほどの中級者向けギターを購入することができます。
しかし、10万円以上する上級者向けギターは、初めて購入するギターとしてはオススメしません。
なぜならば、ギターのスキルが上達してくると、ギターの知識が増えてきて、2本目のギターが欲しくなるからです。
そこで、1本目のギターの予算は抑えておき、2本目の選択肢として、10万円オーバーの上級者向けを視野に入れておくのがいいでしょう。
もし、予算に余裕があるなら、初めから5〜10万円のクラスを購入してもいいのですが、とりあえず試しに1本ギターが欲しいというのであれば、2〜5万円クラスのものを選ぶのがベストな選択といえます。
2. アコースティックギターかエレキギターを選ぶ
アコースティックギターは、弦を弾くだけで音が鳴るので、初心者でも比較的簡単に演奏を始められます。
エレキギターは、アンプが必要で、音作りも複雑ですが、幅広いジャンルの音楽に対応できます。
自分の音楽の好みや演奏スタイルに合わせて、どちらのギターを選んでも問題ありません。
しかし、まだどちらのギターかを決めていないのなら、アコースティックギターをオススメします。
なぜならば、アコースティックギターでギターを始めるメリットが多いからです。
たとえば、アコースティックギターでギターを始めるメリットとして、次の5つが挙げられます。
- 一人で練習できる
- 他の機材がいらない
- 弾きながら歌が歌える
- エレキギターも弾けるようになる
- ベースギターも弾けるようになる
もちろんエレキギターから始めるメリットもありますが、アコースティックギターから始めるメリットは圧倒的です。
どちらのギターで始めるか悩んでいるのなら、アコースティックギターにしましょう。
3. 新品か中古か?ネットか楽器店か?
ギターは、新品を購入する方法と中古を購入する方法があります。
ギター初心者は新品を購入するようにしましょう。
なぜならば、中古の場合、購入後に調整をしなければならないことがあるからです。
中古を安く買った後の調整代の方が、ギターの購入価格より高かったということさえあります。
そのため、初心者は新品のギターを選びましょう。
また、ギターは楽器店で購入しましょう。
なぜならば、楽器店なら試し弾きをすることができるからです。
試し弾きをすれば、見た目の善し悪しだけでなく、音がいい、ギターが抱えやすい、ネックが握りやすいなどがわかります。
楽器店の店員さんに、ギターについてわからないことを質問したり、相談したりすることもできます。
新品のギターはネットでも購入することができます。
ネットの場合、価格が安いということがメリットです。
しかし、ギターを手に取って試し弾きをすることはできません。
そのため、思わぬ粗悪品が送られてくることがあります。
このような理由から、これからギターを始める初心者は、楽器店で新品を購入するようにしましょう。
4. 必要最低限の付属品を揃える
ギター本体以外にも、ピック、チューナー、カポタスト、ギタースタンドなどを揃えておきましょう。
・ピック
ギターを弾くためには、ピックが必要です。
ピックには、様々なタイプのものがありますが、ギター初心者に必要なタイプはフラットピックです。
フラットピックの中でも、おにぎり型といわれるトライアングル型のものがオススメです。
他のものより面積が広いので、演奏中に落としづらいからです。
他の形のものは、ある程度弾けるようになってから試すといいでしょう。
・チューナー
ギターは、弦の音高(ピッチ)を合わせないと弾くことができないので、チューナーが必要です。
チューナーには様々なタイプがありますが、最も使いやすいのがクリップ型チューナーです。
ギターの弦のチューニングは、音叉やピアノ、スマホのアプリなどでもできますが、どれも音の高さを自分の耳で聞き分けなければなりません。
それに対し、クリップ型チューナーは弦の振動をセンサーが拾う仕組みなので、自分の耳で聞き分けなくても正確にピッチを合わせることができます。
価格は1,000〜2,000円程度なので、1つ持っていて損はありません。
・カポタスト
カポタストは、ギター全体の音の高さを上げるために使います。
カポタストには、様々なタイプのものがありますが、初心者にはネックをはさむタイプのものをオススメします。
なぜならば、使い方が簡単で、確実に弦を押さえることができるからです。
ネックをはさむタイプのカポタストは、1,000~2,000円で購入することができます。
あまり安いものは、使いづらかったり、作りが雑だったりするので、1,000円以上のものがいいでしょう。
プロのミュージシャンも使っている5,000円以上するものがありますが、ギター初心者はそれほど高機能なものは必要ありません。
・ギタースタンド
ギタースタンドは、これからギターを習得する初心者にとって、無くてはならないものです。
なぜならば、ギタースタンドにギターを置いておけば、弾きたいときすぐにギターを手に取ることができるからです。
ギターがケースに入っていたら、取り出すのに手間がかかります。このひと手間が面倒になって、ギターを止めてしまう人もいます。
このような理由から、ギタースタンドは必ず用意してください。
私は、楽器店のワゴンセールで1台500円で購入したことがありますが、通常は1,000~2,000円で売っています。
それ以上の高価なものもありますが、初めはこの程度のもので十分です。
ギタースタンドはギターが倒れるのを防いでくれます。
かつて、私はギターを倒してボディを割ってしまったことがあります。
大切なギターを守るためにも、ギタースタンドは必要です。
5. ギターの各部位・各パーツの名称を知る
ギターを始めるときには、ギターの各部位・各パーツの名称を知っておきましょう。
なぜならば、名称がわからなければ、教則本を読んでも、ギターについて誰かと話をしても、何のことをいっているのかわからないことがあるからです。
たとえば、ギター経験者から「弦高が高いなら、サドルを削って低くする方法があるよ」といわれても、サドルのことを知らなければ何をしていいのかわかりません。
また、ギターの各部位・各パーツの名称を知っておけば、ギター選びのときにも役に立ちます。
たとえば、楽器店の店員さんに「このギターは、ボディが小さくネックが細いので、身体が小さい人でも扱いやすいですよ」というアドバイスの意味が分かります。
このように、ギターの各部位・各パーツの名称は学んでおきましょう。
6. まとめ
予算を決めて好みのギターを手に入れましょう。
ギターの購入で失敗しないように、新品のギターを楽器店で購入するのがオススメです。
また、必要な付属品も揃えておきましょう。
さあ、ギターライフの始まりです。
あなたのギターの可能性を存分に発揮しましょう。
詳細解説記事および関連記事
◆ギター初心者がアコギを始めるとき最低限必要なもの揃えるもの
◆ギター初心者がエレキを始めるとき最低限必要なもの揃えるもの
◆初心者も知ろう!エレキギターの各部位・各パーツの名称と役割
STEP2:ギター演奏に必要な基礎知識の習得
ギターを手に入れたら、まずは演奏の準備を整えましょう。
チューナー、ピック、カポタストなど、ギター演奏に必要なアイテムの使い方をマスターすることで、快適な演奏を楽しむことができます。
STEP2では、初心者に必要なチューナー、ピック、カポタストの簡単な使い方を解説します。
1. チューナー
ここでは、クリップ型チューナーでチューニングする方法を簡単に解説します。
クリップ型チューナーでチューニングする方法は、とても直感的です。
合わせたい弦を弾きます。
すると、チューナーが振動を測定し、ディスプレイに音名[E A D G B E]を表示します。
正しいピッチより低かったり高かったりしたときは、ディスプレイの色は変化しませんが、正しいピッチになると緑色に光ります。(機種によって表示の仕方は違います)
下の写真は、5弦[A:ラ]の音を合わせているところです。
まだ、ピッチが低いのでディスプレイが緑色になっていません。
糸巻き(ペグ)をゆっくり回していき、ピッチが合ったところでディスプレイが緑色に光りました。
このようにして、6〜1弦のピッチを合わせていきます。
この作業を数回繰り返します。
なぜならば、チューニングをすることで弦の張り具合が変わり、始めに合わせた弦のチューニングが狂っていることがあるからです。
全ての弦のピッチが安定したら、チューニングは完了です。
2. ピック
ギター初心者にオススメのピックは、形はトライアングル型、固さはTHINです。
THINのピックは、それ自体がよく曲がるので、弦にひっかかることなく音量を均一に出すことができます。
そのため、弦に引っかかりにくいので、初心者には最適です。
しかし、とても薄いので演奏中に割れることがあります。
割れたら交換できるように、複数枚購入しておきましょう。
THINのピックは、音の強弱をつけるのが難しいので、ストロークが滑らかにできるようになったら、中間的な固さのMEDIUMにします。
MEDIUMなら、ストロークや単音弾きでも、音に表情をつけやすくなるからです。
HARDになると、ピック自体はほとんど曲がりません。
そのため、滑らかな演奏をするためには、手首や指の動きに柔軟性が必要です。
初心者が使うのは、難しいといえます。
HARDよりもさらに固いEXTRA・HARDは、初心者は手を出さない方がいいでしょう。
3. カポタスト
カポタストを使う主要な目的は次の3つです。
- コードを簡単にする
- 歌いやすいキーに変える
- ギターの音色を変える
・コードを簡単にする
カポタストを使えば、押さえることが難しいコードを簡単にすることができます。
例を2つ挙げます。
1つ目の例は、E♭コードをCコードに変える方法です。
E♭コードは、カポタストを3フレットにつけると、Cコードに変わります。
2つ目の例は、FコードをDコードに変える方法です。
Fコードは、カポタストを3フレットにつけると、Dコードに変わります。
Fコードは、カポタストを3フレットにつければDコードになるのですが、ここで注意が必要です!
Fコードが難しいからといって、カポタストを3フレットにつけても、曲全体のコードが簡単になるとは限らないからです。
たとえば、Cコードで始まる曲を例に考えてみます。
Cコードで始まる多くの曲では、FコードやAmコードが使われます。これらのコードは、カポタストを3フレットにつけると・・・
○ C → A
○ F → D
× Am → F#m
AmはF#mになってしまい、コードを簡単にするどころか、反対に難しくなってしまうのです。
このように、コードを簡単にする目的でカポタストを使う場合は、曲全体のコードを考える必要があります。
・歌いやすいキーに変える
カポタストを使うと、曲のキーを歌いやすいキーに変えることができます。
なぜならば、カポタストをつけると、ギター全体のピッチ(音の高さ)を変えることができるからです。
たとえば、原曲のキーが低かった場合、カポタストを1フレットにつければ、半音上げることができます。2フレットにつければ1音上げられます。
このように、原曲のキーが低いときは、カポタストを使うことで簡単に歌いやすいキーに変えることができます。
では、原曲のキーが高い場合はどうすればいいのでしょうか?
例を挙げて説明します。
原曲のキーがGで、これが少し高いと感じた場合に、カポタストをつけてキーを低くすることができます。
Gコードはカポタストを7フレットにつければCコードになるので、曲中に出てくる全てのコードをカポ7にしたときのコードに変えます。
その後、カポタストを6→5→4フレットと下げていき、歌いやすいキーを探します。
このように、原曲のキーが高いときにも、カポタストを使ってキーを低くすることができます。
カポタストを使えば、どんな曲でも自分が歌いやすいキーに変えることができるのです。
・ギターの音色を変える
同じコードでも、カポタストを使うことで、ギターの音色を変えることができます。
なぜならば、カポタストをつけるとギター全体のピッチ(音の高さ)が変わるからです。
例を挙げて説明します。
Cコードは、カポタストを5フレットにつけるとGコードになります。
カポタストをつけずにCコードを弾いた場合と、カポタストを5フレットにつけてGコードを弾いた場合では、全体的な音の高さが違うので、ギターの音色が変わります。
このことを利用すれば、ギターを複数人で弾くときに、カポタストを使って音に厚みを出すことができます。
ある有名な男性2人組歌手は、ほとんどの曲でカポタストを違うフレットにつけて演奏しています。音に厚みを出すことが目的です。
このように、ギターの音色を変えるためにカポタストを使うことがあります。
4.まとめ
ギターを演奏する準備をしましょう。
チューナー、ピック、カポタストなど、ギター演奏に必要なアイテムの使い方をマスターすることで、快適な演奏を楽しむことができます。
もちろん、全てを完ぺきに覚える必要はありません。
まずは、チューナーを使ってギターの各弦のピッチを合わせることができれば、ギターの演奏を始められます。
その他のアイテムについては、ギターを弾きながら少しずつ使い方を学んでいけば大丈夫です。
さあ、あなたのギターに命を吹き込みましょう。
詳細解説記事および関連記事
◆クリップ型チューナーでチューニング!方法とCGBVU等の注意点
STEP3:ギター押弦テクニックの習得
ギター演奏において、左手の役割は非常に重要です。
コードや単音を正確に押さえられるかどうかが、演奏の質を左右します。
STEP3では、押弦のテクニックについて学んでいきます。
1. コードダイアグラムの読み方
ギターのコードダイアグラムは、コードの押さえ方を表した図です。
コードダイアグラムは、ギターの指板を図にしています。
指板とは、ネックの表側(弦が張ってある方)にある板のことで、金属のフレットが並んでいます。
ここに指を置くので、指板といいます。
コードダイアグラムでは、この指板図の上に●印を描いて、弦を指で押さえる場所を示しています。
コードダイアグラムは、実際にギターを弾く人の目線で描かれています。
下のコードダイアグラムはCコードですが、上下が逆さまになっています。
コードダイアグラムは、ギターを弾いている人が指板を上から見る向きになっているので、コードの押さえ方が直感的にわかります。
コードダイアグラムには、指板図の左側に○印や×印がついています。
指板図の左側にある○印は、開放弦の音を鳴らすところです。
つまり、弦を押さえないで音を出すところです。
指板図の左側にある×印は、開放弦の音を鳴らさないところです。
つまり、その弦を弾かないか、指で軽く触れて音が出ないようにミュートするところです。
2. コードの押さえ方のコツ
ギターのコードを押さえるために、強い力は必要ありません。
ギタリストが弾いている姿を思い出してください。
軽々とコードを弾いています。
しかし、ギターを始めたばかりの初心者は、力を入れてもキレイな音が鳴りません。
それは、押さえる場所が悪かったり、力を入れる方向が間違っていたりするからです。
そこで、ギターコードを楽に押さえるためのポイントを5つ解説します。
- ギターを正しく構える
- 指はフレットの近くでボディ方向に力を加える
- 指を立てて指の先で押さえる
- 指の爪は短く切る
- 親指の位置を変える
・ギターを正しく構える
コードを押さえてキレイに音を出すためには、ギターを正しく構えることが大切です。
なぜならば、ギターの構え方が悪いと、左手の動きが制限されたり、コードを押さえるのに余分な力が必要になったりするからです。
ギターの正しい構え方のポイントは3つあります。
ネックを前に出して構える
次のイラストのように、ギターのネックを前に出すのが正しい構え方です。
このように構えると、左手が自由に動くようになります。
また、緑色の矢印のように、弦に加える力の方向も良くなります。
ヘッドを少し上げて構える
ギターのヘッドを少し上げて構えるようにします。
その方が、左手が自由に動くようになるからです。
ギターを上向きにしない
ギターは上向きに構えません。
なぜならば、左手首の角度がきつくなるので、コードを押さえにくくなるからです。
コードの押さえ方が正しいかどうかを確認するために、ついついギターを上向きにしたくなるのですが、音を出すときは正しいポジションに戻しましょう。
その方が左手を自由に動かせるようになり、結果的に上達が早くなります。
・指はフレットの近くでボディ方向に力を加える
コードを弾くときの左手の指は、フレットの近くに置き、ギターのボディ方向に力を加えます。
下のイラストを見てください。ギターを構えたときに、ネックを上から見た様子です。
コードを押さえるとき、左手の指はフレットとフレットの間に置きます。
下のイラストのように、フレットの近くで、緑色の矢印の方向に力を加えると、小さい力でキレイな音を出すことができます。
ギターを正しく構えていると、自然と緑色の矢印の方向に力が加わるようになるため、余計な力を使わずにキレイな音を出すことができます。
・指を立てて指の先で押さえる
コードを弾くときの左手は、指の第一関節を曲げて指先で弦を押さえます。
なぜならば、指を寝かせて指の腹で弦を押さえると、隣の弦に指が触れてしまいキレイな音が出なくなるからです。
写真の緑色の矢印のように、第一関節を曲げて指先で弦を押さえます。(写真左)
赤色の矢印のように、第一関節が伸びて指の腹で弦を押さえると、×印のところで指が弦に当たってしまうのでキレイな音が出ません。(イラスト右)
このように、コードを押さえるときは、第一関節を曲げて指先で弦を押すようにします。
・指の爪は短く切る
ギターを弾くときは、左手の指の爪は短く切っておきましょう。
コードを押さえるときは左手の指を立てているので、爪が長いと爪が指板に当たってしまいます。すると、弦に力が加わらなくなり、キレイな音が出なくなります。
・親指の位置を変える
これまでのことを実践してもなおキレイに音が出ないときは、左手の親指の位置を変えてみましょう。
ネックを包み込むように握った方が、弦を押さえる力が強くなります。
下の写真を見てください。左右どちらの写真もCコードを押さえています。
左の方は、親指を上まで出してネックを包み込むように握っています。右の方は、親指をネックの裏側に置きネックをはさむように握っています。
私の場合、ネックを包み込むように握った方(左側)が、楽に押さえることができます。
しかし、人によって手の大きさや握力の強さが違うので、親指をネックの裏側に置いた方が楽な人もいるでしょう。
これは、個人差が大きいので、自分の手で確かめてください。
このように、コードを楽に押さえるためには、ギターの構え方、押弦する位置、指の立て方などを意識することが大切です。
3. Fコードの克服
Fコードのように、6本の弦を1本の指で押さえるコードを「バレーコード」といいます。
また、複数の弦を1本の指で押さえることを「セーハ」といいます。
「バレー」と「セーハ」は、ほぼ同じ意味で使われます。
Fコードは、他のコードに比べて押さえるのが難しいので、きれいな音が出ないのが嫌になってギターをやめてしまう人もいます。
そこでまずは、ギターを始めたばかりの初心者が、Fコードで挫折しないための克服法を2つ解説します。
- Fの代用コードを使う
- 押さえやすいコードフォームを選ぶ
・Fの代用コードを使う
Fコードを克服する第一の方法は、Fコードを代用コードに変えてしまう方法です。
代用コードとは、本来の和音とは少し違う響きになるコードのことです。
コードフォーム(弦の押さえ方)がFコードに比べて簡単なので、押さえやすくなっています。
代用コードを使えば、難しいFコードを押さえなくてもいいので、ストレスなく曲を弾くことができるというメリットがあります。
代用コードは本来のFコードとは1〜6弦の音の並びが違うので、若干の違和感はあります。
しかし、代用コードの方が原曲の雰囲気に近いこともあるので、Fコードが苦手なうちは積極的に代用コードを使うことをオススメします。
代用コードばかりを使っていては、いつまでたってもバレーコードができないのではないかと不安になるかもしれませんが、その心配はありません。
代用コードはFコードの形に似ているので、しだいに押さえ方のコツをつかんで、いつの間にかFのバレーコードが押さえられるようになるからです。
ここからは、4種類の代用コードをレベル別に紹介します。
レベル1から始めて、徐々にレベルを上げていってください。
代用コードを押さえることが簡単になれば、近いうちにバレーコードができるようになりますので、ワクワクしながら挑戦しましょう。
Fの代用コード[レベル1]
×がついている1・6弦は弾きません。
人差し指・中指・薬指を使って押さえます。
1弦の音が出ると違うコード(Fmaij7)になるので、人差し指で触れて音を出さないようにします。
Fの代用コード[レベル2]
×がついている1・6弦は弾きません。
代用コード[レベル1]に小指をプラスします。1弦の音を出さないことは同じです。よりFコードの響きに近くなります。
Fの代用コード[レベル3]
×がついている6弦は弾きません。
代用コード[レベル1]の人差し指を寝かせて1・2弦を押さえます。
1本の指で複数の弦を押さえるセーハです。
1弦の音が出るように練習してください。
Fの代用コード[レベル4]
×がついている6弦は弾きません。
代用コード[レベル4]は、[レベル2]と[レベル3]をミックスしたコードフォームになります。
6弦は弾かないようにします。写真では、親指で6弦に軽く触れて音を消しています。これを「ミュート」といいます。
この[レベル4]ができれば、Fコードの習得は間近です。
・押さえやすいコードフォームを選ぶ
Fコードのコードフォーム(押さえ方)は2種類あります。
2種類のうち、押さえやすいコードフォームを選べばいいのです。
代用コードが簡単に押さえられるようになったら、挑戦してみましょう。
もし、それでも上手く音が出なかったら、代用コードに戻ればいいのですから。
1・2弦人差し指セーハ、6弦親指のフォーム
このコードフォームは、代用コード[レベル4]にプラスして、6弦の1フレットを親指で押さえる形です。
難しいところは、人差し指で1・2弦をセーハし、親指で6弦1フレットを押さえるところです。
このコードフォームは、完全なFコードになります。
Cコードの形に似ているので、Cコードからコード変更するときに押さえやすいコードフォームです。
1〜6弦人差し指セーハのフォーム
このコードフォームが最も一般的なFコードです。音が出づらいので、ギターを挫折するキッカケになるコードフォームです。
このコードフォームができると、FmやF7だけでなく、ハイコードも押さえられるようになります。
4. 単音の押さえ方
単音の押さえ方のコツは、基本的にコードの押さえ方と同じです。
- ギターを正しく構える
- 指はフレットの近くでボディ方向に力を加える
- 指を立てて指の先で押さえる
- 指の爪は短く切る
- 親指の位置を変える
コードを押さえる時と同じコツをつかむことができれば、単音でも簡単にキレイな音を出すことができます。
5. まとめ
ギターを楽しく弾くために、コードダイアグラムの読み方を知り、コードの押さえ方のコツを学びましょう。
また、初心者の壁であるFコードを克服しましょう。
さあ、左手の押弦テクニックを磨き、あなたのギターの可能性を最大限に引き出しましょう!
詳細解説記事および関連記事
◆ギター初心者でもFコードで挫折しない!克服法と押さえ方のコツ
STEP4:ギター発音テクニックの習得
ギター演奏において、発音のテクニックは非常に重要です。
美しい音色で演奏することで、聞く人の心を動かすことができます。
まずは、ギターの発音テクニックの中でも、ストロークとアルペジオのテクニックを磨きましょう。
STEP4では、ギターの発音テクニックについて学んでいきます。
1. ストローク
ストロークは、ピックを使って弦を弾くテクニックです。
8ビートや16ビートなど、様々なパターンがあり、曲のリズムを刻みます。
・8ビート・ストローク:幅広いジャンルの曲で使われる基本的なパターン
・16ビート・ストローク:8ビートよりも速いテンポで、より軽快なリズム
・その他のストローク・パターン:曲の雰囲気に合わせて使い分けるパターン
ストロークのコツや練習方法を学びましょう。
超定番のストロークパターン
多くの曲で使われているストロークパターンを紹介します。
言葉で表現すると「ジャ・ん・ジャ・カ・ん・カ・ジャ・カ」となります。
「ジャ」はダウンストローク、「カ」はアップストローク、「ん」は空ピッキング(弦をはじかない)です。
4回続けて「ジャ・ん・ジャ・カ・ん・カ・ジャ・カ」と言ってみましょう。
ジャ・ん・ジャ・カ・ん・カ・ジャ・カ
ジャ・ん・ジャ・カ・ん・カ・ジャ・カ
ジャ・ん・ジャ・カ・ん・カ・ジャ・カ
ジャ・ん・ジャ・カ・ん・カ・ジャ・カ
すると、どのタイミングで弦をはじくのかが理解できます。
反対にいうと、どのタイミングで空ピッキングをするのかがわかるはずです。
このストローク・パターンは定番中の定番で、J-POPの曲などで多く使われています。
このストロークパターンを身につけることで、ノリのいい演奏ができます。
2. アルペジオ
アルペジオは、1音ずつ弦を弾くテクニックです。
指弾きアルペジオやスリーフィンガーアルペジオなど、様々な種類があります。
- 指弾きアルペジオ: 指で弦を弾く基本的なアルペジオです。
- スリーフィンガーアルペジオ: 3本の指を使って演奏するアルペジオです。より複雑な音色を表現することができます。
- その他のアルペジオパターン: 様々なバリエーションがあり、曲の雰囲気に合わせて使い分けることができます。
アルペジオのパターンや演奏方法を学びましょう。
超定番のアルペジオパターン
多くの曲で使われているアルペジオパターンを紹介します。
このアルペジオパターンをマスターすれば、あらゆる曲をアルペジオで弾くことができます。
3. まとめ
ギターは、右手で弦をはじくことにより音が出ます。
そのため、右手の発音テクニックは重要です。
ストロークとアルペジオをマスターすることで、演奏の幅が広がり、表現力も豊かになります。
さあ、ストロークとアルペジオのテクニックを磨き、あなたのギターの可能性を最大限に引き出しましょう!
詳細解説記事および関連記事
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◆ギターの16ビート・ストローク!弾き方と代表的なパターンを解説
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◆ギターで初めての指弾きアルペジオ!弾き方と基本パターン[動画あり]
◆ギター指弾きアルペジオ&スリーフィンガー!基本パターンを解説
STEP5:ギターコードチェンジの習得
ギター演奏において、コードチェンジは非常に重要なスキルです。
コードをスムーズに切り替えることで、曲のリズムをキープし、演奏に表情をつけることができます。
STEP5では、コードチェンジのコツについて学んでいきます。
1. コード進行
コード進行は、曲の中で使われるコードの順番です。
コード進行によって、曲の雰囲気や表情が大きく変わります。
一般的なコード進行をいくつか覚え、曲を弾く際の参考にすることができます。
2. コードチェンジの基礎
コードチェンジとは、左手の指を素早く動かし、次の新しいコードを押さえることです。
指の立て方、押弦する位置、力加減など、コードチェンジをスムーズに行うための基本的なテクニックを学びましょう。
3. ローコードにおけるコードチェンジ
ギター初心者はコードチェンジで必ずつまずくので、ネット上には数え切れないほどコードチェンジのコツを解説した情報があふれています。
そのほとんどは、次のようにすればコードチェンジがスラスラできると解説しています。
- 前後のコードの「共通音」と「似た形」をみつける
- 「共通音」は押さえたまま指を動かさない
- 「似た形」はその形のまま指をずらす
これを私は『あるあるコードチェンジ法』と呼んでいます。
よく見かけるコードチェンジの解説だからです。
しかし、次のようなコード進行では、この『あるあるコードチェンジ法』では対応できません。
G→Bm→C→D
よくあるコード進行なのですが、『あるあるコードチェンジ法』では対応できません。
なぜならば、前後のコードの「共通音」も無ければ「似た形」もないからです。
Gの5弦とBmの5弦は「共通音」ですが、Bmは人差し指でセーハするため、指を動かさずにコードチェンジすることは不可能です。
このように、『あるあるコードチェンジ法』では対応できないコード進行があるのです。
ところが、ギターが弾ける人は、[G→Bm→C→D]のようなコード進行でも、何の苦もなくスムーズにコードチェンジをしています。
では、ギターが弾ける人は、どのようにコードチェンジをしているのでしょうか。
ギターが弾ける人は、コードチェンジのとき、いったん全ての指を弦から離し、次のコードを一発で押さえているのです。
このようなコードチェンジの方法を、私は『現実のコードチェンジ法』と呼んでいます。
もちろん、『現実のコードチェンジ法』にも例外はあります。
たとえば、Am→D7のときは、人差し指を離さずにチェンジすることがあります。
しかし、このようなコード進行であっても、ノリのいい演奏をするために、わざわざ指を弦から離してコードチェンジすることがあるのです。
では、『あるあるコードチェンジ法』では対応できないコード進行[G→Bm→C→D]を例にして、『現実のコードチェンジ法』のやり方を解説します。
コードチェンジの実際
G→Bmのコードチェンジでは、Gの最後の裏拍のときにパッと指を離します。
そして、次の小節の頭でBmをズバッと押さえるのです。
同じように、Bm→Cのときも、C→Dのときも、パッと指を離して、ズバッとコードを押さえます。
このようにコードチェンジすると、次のコードに移る直前に、指定されているコードとは違う和音が鳴ってしまいます。
しかし、全く問題ありません。
反対にリズミカルでノリのある演奏になるのです。
このコードチェンジ法は、ピアノには真似できません。
ピアノでは、コードチェンジの前の裏拍で、指定されたコード以外の和音をわざわざ弾くことはないからです。
コードチェンジ直前の裏拍で、開放弦の音を短く響かせることにより、リズミカルな演奏にするのは、ギターにしかできない、ギターらしい弾き方なのです。
しかし、『現実のコードチェンジ法』は、ギター初心者にはとても難しいと感じるでしょう。
ギター初心者が『現実のコードチェンジ法』を行うと、コードチェンジの度に演奏が止まってしまいます。
しかし、初めのうちはそれでいいのです。
なぜならば、一発でコードを押さえられるようにならなければ、リズムをくずさずに曲を演奏することはできないからです。
コードは、何度も練習することで、必ずズバッと一発で押さえられるようになります。
『あるあるコードチェンジ法』に従う必要はありません。
コードチェンジの直前の裏拍で指を弦から離し、次のコードをズバッと押さえる練習をドンドンやりましょう。
4. まとめ
ギター初心者は、コードチェンジの度に演奏が止まってしまいます。
しかし、『あるあるコードチェンジ法』では、うまくいかないコード進行があります。
どんなコード進行でもスムーズにコードチェンジを行うために、『現実のコードチェンジ法』を身につけましょう。
コードチェンジをマスターすることで、演奏の幅が広がり、表現力も豊かになります。
さあ、コードチェンジを磨き、あなたのギターの可能性を最大限に引き出しましょう!
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STEP6:ギター弾き語りの練習
ギター演奏の醍醐味のひとつは、歌声とギターを合わせて「弾き語り」を楽しむことです。
自分の好きな曲や練習曲を選び、ギターの伴奏と歌唱を同時に行いながら、表現力を高めましょう。
STEP6では、弾き語について学んでいきます。
1. 曲選び
弾き語り練習を始める前に、まずは曲選びが重要です。
自分のレベルに合った曲を選ぶことで、練習のモチベーションを維持することができます。
最初は簡単な曲から始めて、徐々に難しい曲に挑戦していきましょう。
2. 伴奏の練習
歌声と同時に演奏する伴奏は、ギター弾き語りの重要な要素です。
まず、コード進行を理解し、コードチェンジをスムーズに行えるように練習しましょう。
さらに、ストロークやアルペジオなどのテクニックを駆使して、より表現豊かな伴奏を目指しましょう。
3. 歌唱の練習
ギター演奏と同時に歌うことは、最初は難しいと感じるかもしれません。
まずは、ギターを弾かずに、歌だけを練習してみましょう。
正しい発声方法や、歌詞の解釈などを意識して練習することで、歌唱力が向上します。
4. 歌と伴奏の合体
「弾き語り」では、かなり多くのことを同時にやっています。
まずは、「弾き語り」をしている下のイラストを見てください。
歌を歌うときは、歌詞やメロディーを思い出し、口を動かして声を出します。
ギターを弾くときは、右手はリズムを刻むためにストロークやアルペジオを行います。
また、左手は現在のコードを押さえつつ次のコードを思い出し、コードチェンジを繰り返します。
これらのことを全て同時に行うのが「弾き語り」です。
とても多くのことを同時にやっていることがわかりますね。
「弾き語り」でつまずく原因は、この中にあるのです。
そこで次は、「弾き語り」でつまずく原因を考えていきましょう。
原因がわかれば、その対策法も必ずみつかります。
「弾き語り」でつまずく原因とその対策
「弾き語り」でつまずく原因を、ギターを弾くことに焦点を当てて考えていきます。
ギター初心者が「弾き語り」でつまずく主な原因は、ギターを弾くことにあります。
ギター初心者は、コードチェンジの度に止まったり、ストロークのリズムが崩れたりするからです。
ギター演奏が止まったりリズムが崩れたりすれば、「弾き語り」は成立しません。
つまり、「弾き語り」でつまずかないようにするポイントは、一定のリズムでギターを弾くことになります。
では、どうすれば一定のリズムでギターを弾くことができるのでしょうか。
ギター初心者は、まずコードを正しく押さえることを練習します。
そして、複数のコードが押さえられるようになったら、素早くコードチェンジする練習に移ります。
しかしその結果、コードチェンジの度に演奏が止まったりリズムが崩れたりしているのです。これでは、「弾き語り」はできませんね。
ですから、一定のリズムでギターを弾くためには、このような練習方法を変えなければなりません。
つまり、「コードは正しく押さえない」「コードチェンジは素早くやらない」ようにするのです。
もちろん、コードは正しく押さえられた方がいいし、コードチェンジも素早くできた方がいいのですが、ここではその目標を捨て、リズムをキープすることに集中して練習するのです。
そんなことをしたらギターが上手くならないのではないかと思うかも知れませんが、心配する必要はありません。
実は、一定のリズムでギターを弾くことに集中することで、正しくコードを押さえることも、コードチェンジを素早く行うこともできるようになるからです。
自転車に乗る練習をしたときを思い出してください。
倒れないようにしようと思っていたときは転んでいたのに、目標地点に向かって一心に走ろうとしたら倒れなくなっていたのではないでしょうか。
ギターもこれと似ています。
コードを正しく押さえようとするとコードチェンジで止まってしまいますが、一定のリズムでギターを弾こうとすると、コードが正しく押さえられるようになり、素早くコードチェンジもできるようになるのです。
つまり、一定のリズムでギターを弾く練習をすることで、ギターの技術レベルが格段に上がるのです。
5. 表現力アップのヒント
表現力アップを目指すには、様々な曲を練習することが大切です。
様々なジャンルの曲に触れることで、音楽表現の幅が広がります。
また、他のミュージシャンの演奏を聴いたり、ライブを見たりするのも良いでしょう。
6. まとめ
ギターでの「弾き語り」をやりたいからギターを始めた人は多いと思います。
しかし、「弾き語り」は多くのことを同時にやっているので、演奏が止まってしまうことがあります。
つまずく原因を知り、対策をすることで、「弾き語り」をより楽しむことができます。
さあ、歌声とギターを磨き、あなたの表現力を最大限に引き出しましょう!
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STEP7:ギターにおけるコードの理解
ギター演奏において、コードは非常に重要な要素です。
コードを理解することで、様々な曲を弾き語りできるようになり、表現の幅が広がります。
STEP7では、ギターにおけるコードについて学んでいきます。
1. ケイジドシステムの理解
ケイジドシステムは、たった5つのコード型を覚えるだけで、指板上のすべてのコードを理解できる画期的なコードの体系です。
ケイジドシステムは、ギター初心者から上級者まで、すべてのギタリストにとって必須の知識です。
ケイジドシステムをマスターして、ギターの世界を自由自在に駆け巡りましょう。
2. コードの読み方
コードは、記号や数字の意味を理解することで、初めて見たコードでも押さえ方がわかります。
コードの読み方を理解すれば、どんなコードが出てきてもギター演奏でつまずきません。
確実に理解しておきましょう。
3. まとめ
指板上のすべてのコードを理解できる画期的なコードの体系「ケイジドシステム」や、コードに使われている記号・数字の意味を理解することで、ギターの演奏に応用が利くようになります。
さあ、コードの知識を深め、あなたの音楽の可能性を最大限に引き出しましょう!
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STEP8:ギターにおけるスケールとフレーズの習得
ギター演奏において、スケールとフレーズは、音楽を彩る重要な要素です。
スケールを理解することで、様々なメロディーやソロフレーズを弾くことができ、表現の幅が広がります。
STEP8では、スケールとフレーズについて学んでいきます。
1. スケールの基礎知識
スケールは、曲のメロディやソロを作る際の基本となる音のパターンです。
スケールには様々な種類があり、それぞれ異なる音の組み合わせで、特有の雰囲気や感情を表現します。
たとえば、明るくて陽気な感じのメジャースケールや、少し悲しげで内省的なマイナースケールなどがあります。
メジャースケールは、ギター初心者にとって最も基本的なスケールで、「ドレミファソラシド」という音の並びで構成されています。
このスケールを学ぶことで、ギターのフレットボード上での音の位置や、音楽理論の基礎を理解することができます。
また、ペンタトニックスケールは、5つの音だけで構成されており、初心者にも覚えやすく、多くのロックやブルースのソロに使われています。
特に、マイナーペンタトニックスケールは、初心者にとって覚えやすく、ギターソロに欠かせないスケールです。
スケールを学ぶ際には、まずはそのスケールの構成音を覚え、それからフレットボード上でのポジションを練習します。
そして、スケールの音を使ってメロディを作ったり、即興でソロを弾いたりすることで、スケールの感覚を身につけることができます。
スケールの練習は、ギター演奏の技術向上だけでなく、音楽的な耳を鍛えるのにも役立ちます。
基本的なスケールから始めて、徐々に様々なスケールに挑戦してみると良いでしょう。
2. TAB譜の読み方
TAB(タブ)譜は、ギターの楽譜の一種で、数字と記号を使って、どの弦のどのフレットを押さえて弾くかを示す方法です。
五線譜とは異なり、TAB譜はギターの弦とフレットに直接対応しているため、初心者にとって非常に理解しやすいです。
TAB譜の基本的な読み方は以下の通りです。
TAB譜では、ギターの6本の弦を6本の横線で表します。
最上線が1弦(一番細い弦)、最下線が6弦(一番太い弦)に対応しています。
横線上に書かれた数字は、押さえるべきフレット番号を示します。
たとえば、3と書かれていれば3フレットを押さえます。
特定の演奏テクニックを示すために、記号が使われることがあります。
たとえば、「h」はハンマリング・オン、「p」はプリング・オフ、「s」はスライドを意味します。
TAB譜は、音符を読む必要がないため、初心者が曲を素早く覚えるのに役立ちます。
ただし、TAB譜ではリズムやテンポが直接示されないため、曲のリズムを別途学ぶ必要があります。
練習を重ねることで、TAB譜を読むスキルが向上し、より多くの曲を演奏できるようになります。
3. キーとスケールの関係
キーとは、曲の基本となる音の高さや、その曲を構成する音階のことを指します。
キーには「メジャーキー」と「マイナーキー」の2種類があり、それぞれ曲の雰囲気を大きく左右します。
メジャーキーは明るく、元気な印象を与える音階です。
ドレミファソラシドという音階がメジャースケールで、これを基にしたキーをメジャーキーと呼びます。
たとえば「Cメジャーキー」は、Cから始まるメジャースケールを基にしたキーです。
マイナーキーは少し暗く、悲しげな印象を与える音階です。
メジャースケールから一部の音を半音下げた音階がマイナースケールで、これを基にしたキーをマイナーキーと呼びます。
たとえば「Aマイナーキー」は、Aから始まるマイナースケールを基にしたキーです。
キーを変更することで、同じ曲でも全く異なる雰囲気を出すことができます。
キーを理解することは、ギター演奏の上で非常に重要です。
曲のキーに合わせてコードを押さえたり、アドリブを弾いたりする際に、どの音を使えば良いかが分かるようになります。
また、他の楽器や歌とのセッションをする際にも、キーの知識は必要不可欠です。
4. スケールの練習方法
スケールを練習するには、メジャー・スケールやマイナー・スケール、ペンタトニック・スケールなどのスケール・パターンを繰り返し弾くことが効果的です。
また、有名な曲のフレーズを弾くこともスケールの理解につながります。
スケールの理解が深まれば、オリジナルのフレーズを生み出すこともできるでしょう。
スケール練習は、あなたのギターの創造性を発揮させる有効な手段です。
5. リードギターの基本技術
リードギターは、曲の中でメロディーやソロフレーズを弾くパートです。
スケールを使ったアドリブ演奏や、様々なギター奏法を練習することで、リードギターの技術を磨くことができます。
6. まとめ
キーとスケールの基礎知識を身につけることで、ギター演奏のレベルがぐっとアップし、表現力も豊かになります。
さあ、キーとスケールの関係を理解し、あなたのギターの可能性を最大限に引き出しましょう!
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STEP9:ギターの耳コピと応用理論の学習
ギター演奏において、耳コピは非常に重要なスキルです。
耳コピをマスターすることで、好きな曲のメロディーやコード進行を聞き取り、自分自身で演奏できるようになります。
STEP9では、耳コピの練習を通じて、楽曲のメロディーやコード進行を聞き取る力と、ギター演奏の応用理論を学び、表現力を深めましょう。
1. 耳コピの基礎
耳コピは、聞いた音を真似して演奏することです。
まずは、簡単な曲から練習を始めましょう。
メロディーの構成やリズム感を意識することが重要です。
キーの聞き取り
キーを聞き取ることが、耳コピのスタートです。
キーがわかれば、そのキーに合わせたコード進行が判断しやすくなるからです。
また、ギターソロにおいても、キーに合わせたスケールを割り当てることで、耳コピがしやすくなります。
このように、耳コピを効率的に行うためには、キーを聞き取ることが大切です。
コードの聞き取り
コードの聞き取りは、耳コピの中でも特に難しいパートです。
このコードは、キーCの曲で使われる基本的なコードです。
これを、ダイアトニック・コードといいます。
ダイアトニック・コードの知識があると、コードを聞き取りやすくなります。
4. 変則チューニング
変則チューニングは、ギターの弦を通常とは異なる音程に調整することを指します。
これにより、ギターの響きが変わり、美しい音色を奏でることができます。
変則チューニングのメリット
●開放弦を使ったフレーズの響きが美しい
●開放弦の音だけで特定のコードになる
●ボトルネックを使った演奏がやりやすい
●曲全体のサウンドに厚みが出せる
●聞いている人にインパクトを与える
変則チューニングのデメリット
●特別な弾き方をしなければならない
●その都度チューニングをしなければならない
●ギターのネックに無理な力を与えることがある
●弦を交換しなければならないことがある
変則チューニングの種類
●オープンチューニング:オープンGチューニング、オープンAチューニング、オープンDチューニング、オープンEチューニングなど
●ドロップチューニング:ドロップDチューニング、ドロップC#チューニング、ドロップGチューニングなど
●その他の変則チューニング:DADGADチューニング、DADEADチューニング、DGDGCDチューニングなど
変則チューニングは、標準的なチューニングとは違う独特なサウンドを実現することができます。
ぜひ、あなたも挑戦してみてください。
5. テンションコード
テンションコードは、土台となる4和音のコード(ルート・3rd・5th・7thの4音で構成されるセブンスコード)に、1つ以上のテンションノートを付け加えたコードを指します。
土台となる4和音のコード
●メジャーコード:6、7、M7(△7)
●マイナーコード:m6、m7、mM7(m△7)
テンションノート
●9度:9th、♭9th、♯9th
●11度:11th、♯11th
●13度:13th、♭13th
テンションとは「緊張、不安」、ノートは「音符、譜」という意味です。
つまり、テンションコードは、通常のコードに音を付け加えることにより、多くの音がぶつかり合って緊張感や不安感が高まるコードということになります。
付け加えるテンションノートの数は、主に1つですが、2つ以上のこともあります。
テンションコードの理解を深めることで、より豊かな音楽表現が可能となります。
6. まとめ
曲のキーを聞き取り、スケールやコードを割り当てることで、耳コピが容易にできるようになります。
また、変則チューニングやテンションコードを使いこなすことで、ギター演奏の幅が広がり、表現力も豊かになります。
さあ、耳を鍛え、ギター演奏を自在に操り、あなただけの音楽世界を創造しましょう!
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STEP10:ギターテクニックの習得と向上
ギター演奏において、テクニックは表現力を大きく左右する重要な要素です。
ピッキングの速さや正確さ、スライドやビブラートなどの技法を磨き上げることで、より自由自在な演奏が可能になり、表現の幅が広がります。
STEP10では、様々なギターテクニックを練習し、テクニック向上を目指しましょう。
1. ピッキング
ピッキングは、弦を弾いて音を出す基本的な動作です。
ピッキングの速さや正確さ、強弱などをコントロールすることで、様々な音色や表現を表現することができます。
ピックの種類や持ち方、ピッキングの角度などを意識して練習しましょう。
2. フィンガリング
フィンガリングは、指を使って弦を押さえる動作です。
フィンガリングの正確さや力加減、押弦の位置などを意識して練習することで、クリアな音色やスムーズな演奏が可能になります。
指の立て方や押弦の力加減、弦を押さえる位置などを意識して練習しましょう。
3. スライド
スライドは、指を弦上で滑らせて音を出す技法です。
スムーズなスライドや、ビブラートをかけたスライドなど、様々なバリエーションがあります。
スライドのコツや、練習方法について学びましょう。
4. ハンマリング・オンとプリング・オフ
ハンマリング・オンとは、「ハンマーで叩く(たたく)」という意味です。
つまり、ギターの弦をピッキングした後に、指で上から叩く演奏法です。
ハンマリング・オンで出した音は、ピッキングの音がしません。
そのため、前の音と滑らかにつながります。
プリング・オフとは、「引っ張って離す」という意味です。
つまり、左指でギターの弦を押さえ、右手でピッキングした後に、押さえていた左指で弦を引っ掻いて音を出す演奏法です。
プリング・オフで出した音は、ハンマリング・オンと同様にピッキングの音がしません。
そのため、前の音と滑らかにつながります。
ハンマリング・オンとプリング・オフを組み合わせることで、速いフレーズを滑らかに演奏することができます。
ハンマリング・オンとプリング・オフのコツや、練習方法について学びましょう。
5. ビブラート
ビブラートは、弦を揺らして音程を変化させる技法です。
ビブラートを使うことで、感情豊かな表現が可能になります。
ビブラートのコツや、練習方法について学びましょう。
6. まとめ
ギターの演奏テクニックを向上させることで、演奏の自由が広がり、思い通りの表現ができるようになります。
さあ、テクニックを磨き上げ、あなたの音楽の可能性を最大限に引き出しましょう!
詳細解説記事および関連記事
この記事では、次のギターテクニックを学ぶことができます。
- カッティング
- ブラッシング
- アルペジオ
- ストローク
- スリーフィンガー
- オルタネイトピッキング
- ハンマリング・オン
- プリング・オフ
- トリル
- ブリッジミュート
- ハーモニクス
- ピッキング・ハーモニクス
- タッピング・ハーモニクス
- チョーキング
- ユニゾン・チョーキング
- ビブラート
- スライド
- グリス(グリッサンド)
- タッピング奏法
- クイックアルペジオ
- ボトルネック奏法
- チキンピッキング
- アーミング奏法
- ピックスクラッチ奏法
- ネックベンド奏法
- バイオリン奏法
- オクターブ奏法
- チョップ奏法
- スウィープ奏法(エコノミーピッキング)
- ペダルポイント
- クリシェ
STEP11:ギターで自己表現と創造性の発揮
これまでのステップで培ってきたギター演奏のスキルを活かし、自身の音楽性や表現力を追求しましょう。
オリジナル曲の作曲や即興演奏など、創造性を発揮する機会を増やし、あなただけの音楽を生み出しましょう。
STEP11では、作曲や即興演奏などについて学んでいきます。
1. オリジナル曲の作曲
オリジナル曲の作曲は、自分の音楽性を最も自由に表現できる方法です。
メロディーやコード進行、歌詞などを考えて、自分だけの曲を作ってみましょう。
作曲の基礎知識や、作曲のコツについて学びましょう。
2. 即興演奏
即興演奏は、その場で自由に演奏を繰り広げる創造性豊かな表現方法です。
コード進行やスケールを理解し、様々な演奏技法を練習することで、より自由な即興演奏が可能になります。
即興演奏の基礎知識や、練習方法について学びましょう。
3. 音楽理論の理解
音楽理論を理解することで、作曲や即興演奏の幅が広がります。
コード進行やスケールの構造、調性などの知識を学びましょう。
音楽理論の基礎知識や、音楽理論の応用方法について学びましょう。
4. レコーディング
自分の演奏を録音することで、客観的に聴き、改善点を見つけることができます。
レコーディングの機材や、録音方法について学びましょう。
5. 演奏の発表
ライブハウスやイベントなどで演奏を発表することで、自分の音楽を多くの人に聴いてもらうことができます。
演奏の発表の機会を見つけ、積極的に参加してみましょう。
6. 緊張への対処法
人前で演奏する際によく起こる緊張を克服することで、より自然な演奏が可能になります。
緊張の原因や、緊張への対処法について学びましょう。
7. まとめ
ギターが自由自在に弾けるようになれば、自己表現と創造性を発揮することができます。
たとえば、オリジナル曲を作曲することができます。
初めて聞く曲に合わせて、即興演奏をすることもできます。
人前でギターを演奏する機会も訪れるでしょう。
ここまで成長すれば、音楽家としての新たな体験を得ることができます。
さあ、ギターで自分らしさを表現し、あなたの音楽の可能性を最大限に引き出しましょう!
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◆初心者のためのソロギター!メロディーと伴奏が弾けるまでの手順
◆コード進行に著作権なし!作曲の悩みを軽くする音楽理論不要のメソッド
まとめ:ギター初心者の上達ロードマップ!必須の11ステップ
本記事では、ギター初心者・初級者の方へ向けて、ギター上達のための必須の11ステップを解説しました。
- STEP1:ギターの購入と基礎知識の習得
- STEP2:ギター演奏に必要な基礎知識の習得
- STEP3:ギター押弦テクニックの習得
- STEP4:ギター発音テクニックの習得
- STEP5:ギターコードチェンジの習得
- STEP6:ギター弾き語りの練習
- STEP7:ギターにおけるコードの理解
- STEP8:ギターにおけるスケールとフレーズの習得
- STEP9:ギターの耳コピと応用理論の学習
- STEP10:ギターテクニックの向上
- STEP11:ギターで自己表現と創造性の発揮
STEP1からSTEP11までの各ステップを順番にマスターすることで、あなたもギター演奏を思う存分に楽しめるようになります。
ギターは奥深い楽器ですが、正しい方法で練習すれば必ず上達できます。
この記事を参考に、ギターの上達を目指してください!
この記事があなたの一助になれば幸いです。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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