ギターを挫折してしまうコードは?
と聞かれたら、まずはFコード。
そして次が、Bmコードと答えるのではないでしょうか。
Fコードと同じようにBmコードも多くの曲で使われるのですが、ギターを始めたばかりの初心者にとっては難しいコードです。
しかし、FやBmコードを克服すれば弾ける曲が一気に増えるので、その後のギター人生の可能性が広がります。
そこでこの記事では、初心者が苦労するBmコードについて、克服法や押さえ方のコツを解説します。
Bmコードをマスターすることで、
- 多くの曲を弾けるようになる
- ギター演奏がより楽しくなる
- ギター上達への自信がつく
など、多くのメリットがあります。
ぜひ、この記事を参考に、Bmコードを克服して、ギター演奏を上達させてください!
なお、「Fコードの克服法や押さえ方のコツ」は、ギター初心者でもFコードで挫折しない!克服法と押さえ方のコツで解説しています。
もくじ
克服法を知ればギター初心者でもBmで挫折しない
Bmコードのように、6本の弦を1本の指で押さえるコードを「バレーコード」といいます。また、複数の弦を1本の指で押さえることを「セーハ」するといいます。「バレー」と「セーハ」は、ほぼ同じ意味で使われます。
Bmコードは、他のコードに比べて押さえるのが難しいので、きれいな音が出ないのが嫌になってギターをやめてしまう人もいます。
そこでまずは、ギターを始めたばかりの初心者が、Bmコードで挫折しないための克服法を紹介します。
・Bmの代理コードを使う
・Bmの代用コードを使う
・押さえやすいコードフォームを選ぶ
それぞれ解説します。
Bmの代理コードを使う
Bmコードを克服する第一の方法は、Bmコードを別の和音のコードに変えてしまう方法です。このコードのことを「代理コード」といいます。
Bmの代理コードは、Dコードです。下の画像にはBmと書いてありますが、コードフォームはDコードです。
×がついている5・6弦は弾きません。
Bmの和音は「シ・レ・ファ♯」ですが、Dは「レ・ファ♯・ラ」なので2つの音が同じです。Bmが出てきたら、代理コードであるDコードに変えてしまいましょう。
そうすることで、音が出ないとか、押さえられないという悩みから解放され、気持ちよくギターを弾くことができます。ぜひ試してください。
Bmの代用コードを使う
代用コードとは、本来の和音とは少し違う響きになるコードのことです。コードフォーム(押さえ方)がBmコードに比べて簡単なので、押さえやすくなっています。
代用コードを使えば、難しいBmコードを押さえなくてもいいので、ストレスなく曲を弾くことができるというメリットがあります。
代用コードは本来のBmコードとは1〜6弦の音の並びが違うので、若干の違和感はあります。
しかし、代用コードの方が原曲の雰囲気に近いこともあるので、Bmコードが苦手なうちは積極的に代用コードを使うことをオススメします。
代用コードばかりを使っていては、いつまでたってもバレーコードができないのではないかと不安になるかもしれませんが、その心配はありません。
代用コードはBmコードの形に似ているので、しだいに押さえ方のコツをつかんで、いつの間にかBmのバレーコードが押さえられるようになるからです。
Bmの代用コード[レベル1]
×がついている5・6弦は弾きません。
人差し指・中指・薬指を使って押さえます。5・6弦は音を出さないようにします。
Bmコードの各弦の階名は低い方から「シ・ファ♯・シ・レ・ファ♯」ですが、この代用コードの階名は「レ・シ・レ・ファ♯」です。和音は全く同じですが、ベース音が「レ」になっているので、Bmコードと比べると少し違うコードに聞こえます。
Bmの代用コード[レベル2]
×がついている5・6弦は弾きません。
代用コード[レベル1]に小指をプラスします。5・6弦の音は出さないようにします。
Bmコードの各弦の階名は低い方から「シ・ファ♯・シ・レ・ファ♯」ですが、この代用コードの階名は「ファ♯・シ・レ・ファ♯」です。和音は全く同じですが、ベース音が「ファ♯」になっているので、Bmコードと比べると少し違う響きになります。
この代用コード[レベル2]が押さえられるようになれば、Bmコードの習得は間近です。
Bmの代用コード[番外]
×がついている1・6弦は弾きません。
Em7コードと全く同じコードフォームですが、1・6弦を弾かないのでEm7とは違う響きです。
Bmコードの和音は「シ・レ・ファ♯」ですが、この代用コードは「シ・レ・ソ」で、2つの音が同じです。
この代用コードは、アルペジオ演奏(1音ずつ弾く)やソロギター演奏(メロディーと伴奏を一人で弾く)のときに真価を発揮すると覚えておいてください。
3通りの押さえ方があります。
(1)人差し指・薬指
(2)人差し指・小指
(3)中指・小指
押さえやすいコードフォームを選ぶ
Bmコードのコードフォーム(押さえ方)は3種類あります。人差し指で1〜6弦をセーハするコードフォームだけではありません。
3種類のうち、押さえやすいコードフォームを選べばいいのです。
代用コードが簡単に押さえられるようになったら、挑戦してみましょう。
1〜5弦セーハのフォーム
×がついている6弦は弾きません。
Bmコードの基本的なコードフォームです。
代用コード[レベル2]の人差し指を、1〜5弦セーハに変えた形です。人差し指の先を6弦に軽く触れてミュートするのが理想です。
人差し指が押さえているのは1・5弦だけなので、人差し指の先と第2関節あたりに力を入れます。2〜4弦は力を入れなくても問題ありません。
6弦までセーハしなくてもいいので、その分押さえやすいコードフォームです。
1〜6弦セーハのフォーム
全ての弦を人差し指でセーハするコードフォームです。
6弦2フレット「ファ♯」の音はBmの和音の一部なので、音が出ても問題ありません。ただし、ベース音は5弦2フレットの「シ」です。
5・6弦親指のフォーム
このコードフォームは、代用コード[レベル2]にプラスして、5・6弦の2フレットを親指で押さえる形です。手が小さい人には難しいコードフォームでしょう。
親指で押さえる5・6弦の音が出なくてもBmの代用コード[レベル2]と同じ音になります。
押さえ方のコツを知ればギター初心者でもBmで挫折しない
コードを押さえるコツは、基本的に2つです。
・フレットに近い所を押さえる
・指板に対して指を立てる
Bmコードは、これ以外に特別なコツが必要です。複数の弦を1本の指で押さえるセーハが必要だからです。
Bmコードのコードフォームは2つあるので、それぞれ押さえ方のコツを解説します。
1〜6弦セーハフォームのコツ
Bmコードの最も一般的なコードフォームのコツを解説します。
下の写真は、1〜5弦セーハ、6弦ミュートのコードフォームです。
この写真のように、フレットに近い所を押さえるようにします。
セーハする人差し指は、ナット側に回すように少しひねった方が力が入りやすくなります。
他の指は、指板に対して立てるようにします。(指先で弦を押さえる)
指を寝かせてはいけません。他の弦に触れてしまうので、音が出ない、あるいは違う音が出てしまいます。第1関節の曲がり方に注意してください。
ネックの裏側の親指は、2フレットの真裏あたりです。親指と人差し指でネックを力強くはさむようにします。こうすることで、人差し指のセーハがやりやすくなります。
5・6弦親指フォームのコツ
棒を握るようなコードフォームです。手が小さい人には難しいと思います。
親指で5・6弦2フレットを押さえるのが難しいのですが、ガバッとフレットを握ればこのフォームになるので、慣れれば押さえられるようになると思います。
人差し指から小指まで、指板に対して立てるように押さえます。
親指でネックを包み込むようにします。そうすることで、弦を押さえる指に力が入りやすくなります。
まとめ:ギター初心者でもBmで挫折しない!克服法と押さえ方のコツ
ここまで、ギターを挫折する原因となる『Bmコード』の克服法と押さえ方のコツを解説してきました。
克服法を知ればギター初心者でもBmで挫折しない
Bmの代理コードを使う
Bmの代用コードを使う
・Bmの代用コード[レベル1]
・Bmの代用コード[レベル2]
・Bmの代用コード[番外]
押さえやすいコードフォームを選ぶ
・1〜5弦セーハのフォーム
・1〜6弦セーハのフォーム
・5・6弦親指のフォーム
押さえ方のコツを知ればギター初心者でもBmで挫折しない
1〜6弦セーハフォームのコツ
5・6弦親指フォームのコツ
多くの曲で使われるBmコードは、ギターを始めたばかりの初心者にとっては難しいコードです。
しかし、Bmコードを克服すれば、その後のギター人生の可能性が広がります。
ぜひこの記事を参考に、Bmコードを習得してください。
この記事があなたの一助になれば幸いです。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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