ギターを始めたばかりの方、こんな経験はありませんか?
- ピックが上手く握れない
- 弦が弾きづらい
- 音が濁ってしまう
これらの悩みは、実はフラットピックの持ち方が原因かもしれません。
この記事では、フラットピックの正しい持ち方について解説します。
正しい持ち方をマスターすることで、演奏が格段に向上します。
ぜひこの記事を参考に、フラットピックの正しい持ち方を練習してみてください。
なお、ギター初心者に最適な形状・固さ・素材のフラットピックについては、ギター初心者に最適なフラットピックの形状・固さ・素材で解説しています。
もくじ
ギター初心者必見!フラットピックは正しく持つと上手くなる
ギターを弾くときに使うフラットピックは、ギターの音色を決める重要なアイテムです。
しかし、正しい持ち方をしないと、弾いた音が濁ったりこもったりします。それだけでなく、新しいテクニックを身につけることも難しくなります。
ギター初心者の方は、悪いクセがつくまえに正しい持ち方を習得して、どんどん上手くなってください。
フラットピックの正しい持ち方
まずは、トライアングル型(おにぎり型)のフラットピックを例にして、正しい持ち方を解説します。
フラットピックは、下の写真のように人差し指と親指ではさみます。
三角形の上の辺が、親指と平行になるように持ちます。
よくある悪い持ち方
親指と人差し指の先でつまむように持つと、フラットピックが安定しないので、ハッキリとした音が出なかったり、演奏中に落としてしまったりします。
親指と中指で持つと、フラットピックが安定しないだけでなく、薬指が自由に動かなくなります。
この持ち方では、フラットピックと中指または薬指を使ってアルペジオを弾くことが難しくなります。
親指と中指で持つと、人差し指で弦をたたいて音を出すタッピングという演奏法はやりやすくなります。しかし、初心者のうちは基本となる持ち方のほうが、その他のテクニックを身につけることができるので、今後のレベルアップにつながります。
中指〜小指は軽く伸ばす
親指と人差し指でフラットピックを持った場合、中指・薬指・小指は力を抜いて軽く伸ばしておきます。
理由は3つあります。
- チキンピッキングがやりやすい
- ミュートのテクニックがやりやすい
- 単音弾きが安定する
それぞれ解説します。
チキンピッキングがやりやすい
親指と人差し指で持ったフラットピックと、中指や薬指を使って弾くテクニックがあります。これをチキンピッキング、あるいはハイブリッド・ピッキングといいます。
この演奏法は、右手をジャンケンのグーのように握っていると、中指や薬指で弦をはじくのが難しくなります。
つまり、中指〜小指を軽く伸ばしていた方が、チキンピッキングがやりやすくなるのです。
このような理由から、フラットピックを持つときには、中指・薬指・小指は力を抜いて軽く伸ばしておくようにしましょう。
チキンピッキングについては、ギターでチキンピッキング!やり方と5つのメリット[動画あり]で詳しく解説しています。
ミュートのテクニックがやりやすい
中指〜小指を開いていた方が、ブリッジミュートや全弦ミュートのテクニックがやりやすいです。
ブリッジミュートはブリッジの上に軽く手を置いて音を半分だけ消すテクニック、全弦ミュートは弦の上に手を置いて全ての弦の音を消すテクニックです。
手のひらが開いている方が手を弦に当てる面が平らになるため、ミュートのテクニックがやりやすくなります。
単音弾きが安定する
フラットピックでアルペジオを弾いたり、メロディーを弾いたりするなどの単音弾きのときは、右手の小指をボディにつけておいた方が安定します。
中指〜小指を握っていると、右手の小指をボディにつけることができません。そうなると、単音弾きが不安定になります。
つまり、安定した単音弾きをするためには、中指〜小指は軽く伸ばしておいた方がいいのです。
♪♪♪ ♪♪♪ ♪♪♪
以上、3つの理由から、フラットピックを持つときには、中指〜小指は伸ばしておくことをオススメします。
ストローク演奏をするだけなら、中指〜小指は伸ばしていても握っていてもかまいません。フラットピックを持つ力が適切で、手首が自由に動くのなら、ストローク演奏は可能です。
プロのミュージシャンでも、中指〜小指を軽く握ってストロークや単音弾きをしている人もいます。
しかし、いろいろなテクニックの身につけやすさを考えると、中指〜小指は軽く伸ばしておいた方がいいのです。
フラットピックの先端を出す長さ
フラットピックの先端を出す長さは、どのような弾き方をするかによって変えます。
ストローク演奏の時は、先端を長く出した方が弾きやすく、音色もシャープになります。
単音弾きのときは、先端を繊細にコントロールするために、フラットピックを深く持ち先端を短くします。
このように、フラットピックの先端をどれだけ出すか、つまりフラットピックをどれだけ深く持つかは、弾き方によって変えます。最初は難しく感じますが、練習を続けていれば自然と持ち方を変えられるようになります。
フラットピックを弦に当てる角度と深さ
フラットピックを正しく持ったら、実際にギターを弾いてみましょう。
注意する点は、フラットピックを弦に当てる角度と深さです。
それぞれ解説します。
フラットピックを弦に当てる角度
フラットピックは、水平に弦に当てるのが基本です。水平に当てると、音がシャープに出ます。
わずかに角度をつけた方が、引っかかりが小さくなるので滑らかに弾けますが、あまりに大きく角度をつけると音が濁ったりこもったりします。どのくらいの角度まで許容できるかは、色々試して身体で覚えてください。
フラットピックを弦に当てる深さ
フラットピックを弦に当てる深さですが、大きな音量が必要なときは深く、小さな音量の時は浅くします。
しかし、フラットピックを必要以上に深く当てると、引っかかりが強くなるので滑らかに弾けなくなります。色々試して適切な深さを探ってください。
まとめ:ギター初心者必見!フラットピックは正しく持つと上手くなる
ここまで、ギター初心者向けにフラットピックの正しい持ち方を解説してきました。
ギター初心者必見!フラットピックは正しく持つと上手くなる
フラットピックの正しい持ち方
よくある悪い持ち方
中指〜小指は軽く伸ばす
チキンピッキングがやりやすい
ミュートのテクニックがやりやすい
単音弾きが安定する
フラットピックの先端の長さ
フラットピックを弦に当てる角度と深さ
フラットピックを弦に当てる角度
フラットピックを弦に当てる深さ
フラットピックは、正しく持つと色々なテクニックが習得しやすくなるので、ギターが上手くなります。
ぜひ、あなたもフラットピックの正しい持ち方を身につけて、ギターのレベルアップにつなげてください。
この記事があなたの一助になれば幸いです。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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