20時間でギター初心者が1曲弾ける!1日45分約1ヶ月

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ギターを初めて持った超初心者が、1曲弾けるまでにどれだけの時間が必要だと思いますか?

答えは『20時間』です。1日45分の練習時間を確保すれば、約1カ月で1曲弾けるようになります。

20時間で1曲弾ける 講演会

『たいていのことは20時間で習得できる』の著者ジョシュ・カウフマンさんは、講演会の中で実際に20時間で習得したウクレレの弾き語りを披露し、会場は大拍手に包まれました。

カウフマンさんが開発した「超速スキル獲得法」は、もちろんギターの習得にも当てはめることができます。

そこでこの記事では、「超速スキル獲得法」をもとに、20時間で1曲弾けるための具体的な練習方法を解説します。

たった20時間で1曲弾けるようになると考えると、ワクワクしてきますね。

どうぞ最後までお読みください。

「超速スキル獲得法」なら20時間あれば1曲弾ける

「超速スキル獲得法」では、たいていのことは20時間あれば【そこそこのレベル】に達することができるといっています。

20時間で1曲弾ける グラフ

アメリカの心理学者アンダース・エリクソン氏の研究結果をもとに、超競争的な分野においてトップクラスになるためには、10000時間の練習が必要だと説いたのは、マルコム・グラッドウェル氏の著書『天才!成功する人々の法則』です。

これは、プロ野球の選手になるとか、将棋の名人になるとかの話です。

ギターでいえば、世界的なコンクールで優勝するとか、歴史に名を残すような名プレーヤーになるとかですね。

しかし、これからギターを始めるという超初心者が初めの目標として設定するのは、【1曲弾けるようになる】ことではないでしょうか。

それなら20時間あれば可能だというのが、ジョシュ・カウフマンさんが開発した「超速スキル獲得法」なのです。

しかし、ただ20時間ギターを抱えていれば1曲弾けるようになるわけではありません。

ある法則にしたがって集中的に練習を行う必要があります。

そこで次は、「超速スキル獲得法」の法則について解説していきます。

「超速スキル獲得法」10個のルール

「超速スキル獲得法」には10個のルールがあります。(黒の太文字)

これを、ギターの習得にあてはめて補足しました。(赤・灰色の文字)

1. 魅力的なプロジェクトを選ぶギターが好きならOK!
→ギターが好きでないのなら挫折する可能性が高くなります

2. 一時にひとつのスキルにエネルギーを集中するこの期間はギターだけを練習する
→意識が分散するのを防ぐためにギターだけを練習します。

3. 目標とするパフォーマンスレベルを明確にする1曲弾けることを目標にする
→目標は【そこそこのレベル】にしておきます。

4. スキルをサブスキルに分解する課題をみつけやすくする
→ギターのスキルをコード、コードチェンジ、ストロークなどに細かく分解することで、課題をみつけやすくします。

5. 重要なツールを手に入れるギターの演奏法に関する情報を手に入れる
→ギターで1曲弾くためには、ギターはもちろんのこと、ギターの正しい弾き方を解説している情報を手に入れる必要があります。

6. 練習の障害を取り除く:テレビは見ない!スマホは近くに置かない!
→集中するための環境を整えて練習効果を最大限に引き上げます。

7. 練習時間を確保する1日を整理して練習時間を確保する
→継続的に取り組むために、いつギターを練習するか決めます。

8. すぐにフィードバックが返ってくる仕組みをつくる自分の演奏を録画して見る
→悪いクセがつく前に修正し、最短時間で習得します。

9. 時計のそばで一気に練習する終了時刻を決めて集中的に練習する
→練習を終える時刻を決めることで集中度を上げます。

10. 量と速さを重視する質の追求よりも練習の量を大切にする
→うまくいかないと悩まず、とにかく練習します。

このルールを簡単に説明すると、「自分の課題を明らかにし、毎日、時間を決めて、集中的に練習する」ということになります。

ギターを効果的に習得するために、常識的なことをいっていますね。

しかし、次のように自問してみてください。

  • 自分の課題は○○だと言えるか?
  • 毎日時間を決めて練習しているか?
  • 練習中に他のことに気を取られていないか?

案外できていないのではないでしょうか。

つまり、「超速スキル獲得法」の10個のルールは、わかっていてもやらないことを明確にし、できるようにするためのルールなのです。

「超速スキル獲得法」4つのコツ

「超速スキル獲得法」では、10個のルールを踏まえた上で、さらに重要な4つのコツがあるといっています。それは、分解・学習・除去・練習です。

1. 分解ギターのスキルをサブスキルに分解する
ギターのスキルをコード、コードチェンジ、ストロークなどに細かく分解し、重要なところから練習をします。

2. 学習個々のサブスキルについて十分な知識を得る
→自分の間違いを正しい方向に修正するために、正しいコードの押さえ方やストロークの仕方などの知識を身につけておきます。

3. 除去練習の邪魔になる、物理的、感情的な障害を取り除く
→物理的な障害はテレビやスマホ等、感情的な障害は「自分は才能がない」「自分はダメだ」と思うことです。これらを取り除きます。

4. 練習集中して練習に取り組む
→特に重要なサブスキルを少なくとも20時間練習します。

これら4つのコツは、10個のルールの中から特に重要なことを繰り返し説いているといっていいでしょう。

その中でも最重要なところは、「除去:感情的な障害を取り除く」ことだと私は思います。

なぜならば、感情的な障害を取り除くことができないと、ギターを挫折してしまうからです。

ギターは、ある程度の時間練習すれば、必ず上達します。しかし、上級者の演奏と比べたら足下にも及びません。それで、感情的になってしまうのです。

つまり、ギターを挫折してしまうのは、ギターが上手くならないからではなく、精神的に自分を追い込んでしまうからなのです。

「超速スキル獲得法」では、そのことにも触れているので、次に解説します。

「超速スキル獲得法」で苛立ちの壁を乗り越える

20時間で1曲弾ける 苛立ちの壁

「目も当てられないほど下手で、そのことが自分でもわかっている」とき、人は「自分には才能がない」「自分はダメだ」と思ってしまいます。

このような精神状態では、集中して練習に取り組むことができません。

「超速スキル獲得法」では、このことを『苛立ちの壁』といっています。

この『苛立ちの壁』を乗り越えるための手法は、「とにかく20時間は練習を続ける」と初めに決めることです。

つまり、真の目標は「1曲弾けるようになる」ことですが、それを「20時間練習する」という目標に置き換えるといってもいいでしょう。

ギターが上手くならなくても、1曲弾けなくても、とにかく20時間ギターの練習をするのです。

その間にある程度のスキルが身についているので、ふと気づくと『苛立ちの壁』はすでに乗り越えてしまっているのです。

「超速スキル獲得法」に従ったギター初心者練習法

それでは、ギター初心者は、具体的にどのように練習していけばいいのでしょうか。

すでにギターは持っているという前提で、「超速スキル獲得法」の法則に従って、練習法を考えていきましょう。

  1. 目標設定:「20時間練習する」
  2. 曲選定:4つのオープンコードで弾ける曲を選ぶ
  3. スキルの分解:正しいコードの押さえ方を学ぶ
  4. スキルの分解:正しいストロークの仕方を学ぶ
  5. スキルの分解:正しいコードチェンジの仕方を学ぶ
  6. 障害の除去:ギターの練習に邪魔なものを遠ざける
  7. 時間の確保:いつ練習するかを決める
  8. 時計の準備:練習時間を計るための時計を用意する
  9. 録画の準備:録画する機材を用意する
  10. 練習実施:45分だけ集中して練習する

それぞれ解説します。

1. 目標設定:「20時間練習する」

始めに目標を設定します。

『苛立ちの壁』を乗り越えるために、「20時間練習する」を目標にします。

2. 曲選定:4つのオープンコードで弾ける曲を選ぶ

曲選定は大切です。これを間違えると、挫折する可能性が上がります。

曲選定のポイントは、比較的簡単なオープンコードで弾ける曲を選ぶことです。オープンコードとは、開放弦を使って鳴らす和音のことです。ローコードともいいます。

難易度を上げないために、コードの数は4つ以下のものにします。

コードブックを見ると何百ものコードが並んでいますが、実は多くの曲は次の4つのコードで弾けます。

G D Em Am(またはC)

その他、次の4つのコードを使った曲もあります。

C G Am F(またはDm)

しかし、実際に曲を探してみると、この4つのコードだけで弾ける曲はみつからないのではないでしょうか。

次のようにすると、コードを整理することができます。

  • 「♯(シャープ)」や「♭(フラット)」がついたコードは、カポタストを使って簡単にする。
  • FやBmのようなバレーコードは、簡単な押さえ方に変える。
  • ■sus4、■M7、■aug、■dimなどは、■で代用する。

■はコードのルートを表す英文字

「4つのオープンコードで弾ける」という意味は、「4つのオープンコードで原曲通りに弾ける」ということではありません。「4つのオープンコードでその曲らしく弾くことができる」という意味です。

このことを踏まえて曲選定をしましょう。

どの曲にしたらいいか迷ったときは、次の記事を参考にしてください。

ギター初心者が一番最初に弾くおすすめの練習曲!楽譜はコードだけ

カポタストを使ってコードを簡単にする方法は、次の記事が参考になります。

カポタストの便利な使い方!初心者のための裏技必見

FやBmを簡単な押さえ方にする方法は、次の記事が参考になります。

ギター初心者でもFコードで挫折しない!克服法と押さえ方のコツ

ギター初心者でもBmで挫折しない!克服法と押さえ方のコツ

3. スキルの分解:正しいコードの押さえ方を学ぶ

曲選定ができたら、正しいコードの押さえ方を学びましょう。

正しいコードの押さえ方を知っておかないと、自分が間違ったときに正しい方向に修正することができないからです。

正しいコードの押さえ方は、次の記事が参考になります。

ギターコードの押さえ方5つのコツ!これで初心者の悩み解消

ギターでGコード!色々な押さえ方で届かないを解消

ギターのDコードは難しい?正しい押さえ方と弾き方のコツ[動画あり]

4. スキルの分解:正しいストロークの仕方を学ぶ

ギターは左手でコードを押さえ、右手で弦をはじくことで音を出します。(左利きの人はその逆)

ギター初心者は、コードの押さえ方ばかりに意識がいってしまいがちですが、実際に音を出すのは右手です。

そのため、右手でジャラーンと弦をはじくストロークの仕方も知っておかなければなりません。

ストロークの仕方については、次の記事が参考になります。

ギターの8ビート・ストローク!7つの代表パターンと基本構造を解説

ギターの16ビート・ストローク!弾き方と代表的なパターンを解説

5. スキルの分解:正しいコードチェンジの仕方を学ぶ

1曲の中には複数のコードが出てくるので、必ずコードチェンジをすることになります。

そこで、正しいコードチェンジの仕方も知っておかなければなりません。

正しいコードチェンジの仕方については、次の記事が参考になります。

初心者必見!ローコードにおけるコードチェンジのコツ[動画あり]

6. 障害の除去:ギターの練習に邪魔なものを遠ざける

20時間で1曲弾ける テレビ

ギターの練習をするときは、邪魔になるものを遠ざけます。

邪魔なものが視野に入ると、ギターの練習に集中できなくなるからです。

たとえば、ついついテレビを見てしまう人は、テレビの無い部屋でギターを練習するようにします。スマホを見てしまう人は、スマホをトイレや風呂場に置いておきます。

このように、ギターの練習を邪魔するものは、物理的に遠ざけておくようにします。

反対に、ギターの練習に必要なものは近づけておきます。

たとえば、ギターはすぐ手に取れるようにするため、ギタースタンドに立てておきます。ギターケースにしまっておくと、練習を始める度にギターをケースから出すという手間がかかります。この一手間がギターの練習の邪魔になるのです。

このように、邪魔なものは遠ざけ、必要なものはすぐ手に取れるようにしておきましょう。

7. 時間の確保:いつ練習するかを決める

20時間で1曲弾ける 寝起き

1日24時間のうち、いつ練習するのかを決めます。

ギターの練習を生活の一部にすることで、欠かさず練習することができるからです。

たとえば、朝起きる時刻を45分早めて、ベッドの横で練習すると決めます。

あるいは、学校・仕事から帰ってきたら、他のことをする前にギターの練習をすると決めます。

朝食や入浴のように、1日のスケジュールの中にギターの練習を組み込むことで、確実に練習をするようにします。

8. 時計の準備:練習時間を計るための時計を用意する

20時間で1曲弾ける 時計

練習時間を計るための時計を用意します。

ここでのポイントは、練習終了の時刻を決め、あと何分で練習終了かわかるようにするということです。

このようにすることで、練習するときの集中力が上がり、効率的にスキルを習得することができます。

9. 録画の準備:録画する機材を用意する

20時間で1曲弾ける ビデオ

録画する機材を用意し、自分のギター演奏を撮影します。

自分の演奏を録画して見ることで、悪いクセがつくまえに修正することができるからです。

私はピックの持ち方が良くなかったために、それを直すのにかなりの時間がかかりました。当時は簡単に録画をする機材がなかったからです。

そうならないようにするために、自分の演奏を録画して見るようにしましょう。

先ほど、スマホは遠ざけると解説しましたが、録画はスマホを使うのが簡単です。なので、スマホは動画を撮ること以外は使わないよう、心に固く決めておきましょう。

10. 練習実施:45分だけ集中して練習する

さあ、いよいよギターの練習です。45分だけ集中して練習します。

練習する曲は、選定した4つのオープンコードで弾ける曲です。

まず、出てくるコードを押さえて、ジャラーンと鳴らすことから始めます。

次に、ストロークパターンの練習です。ジャラーンからジャカジャカにレベルアップしていきます。

最後に、コードチェンジをスムーズに行う練習です。

曲に出てくるコードが正しく押さえられて、ストロークをしながらリズムが狂わないようにコードチェンジできるようになることを目指します。

練習中につまずいたら、頼りになるのは正しい知識です。正しい知識を基に、自分のスキルを修正していきます。

1日1回は録画をして見返すと練習課題が明確になるので、次の日はその課題を重点的に練習していきます。

このように「超速スキル獲得法」に従うことで、ギター初心者であっても合計20時間の練習で、そこそこのレベルで1曲弾けるようになります。(^o^)

まとめ:20時間でギター初心者が1曲弾ける!1日45分1ヶ月

ここまで、「超速スキル獲得法」に従って練習することで、20時間でギター初心者が1曲弾ける方法を解説してきました。

「超速スキル獲得法」なら20時間あれば1曲弾ける
「超速スキル獲得法」10個のルール
「超速スキル獲得法」4つのコツ
「超速スキル獲得法」で苛立ちの壁を乗り越える
「超速スキル獲得法」に従ったギター初心者練習法

ぜひ「超速スキル獲得法」に従って、ギターの練習に取り組んでください。

そうすれば、まだギターに触ったことがないあなたも、1ヶ月後には1曲弾けるようになっていますよ!

この記事があなたの一助になれば幸いです。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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