ギターを始めたら最初に出てくるのは【Cコード】ですね。
しかし、「難しくて押さえられない!」「キレイな音が出ない!」と悩むギター初心者の方が多くいます。
そこでこの記事では、Cコードの音が出ない原因と対処法、押さえ方のコツを解説します。
このコツを知って練習することで、Cコードの音が正しく出るようになります。
どうぞ最後までお読みください。
もくじ
Cコードの押さえ方
Cコードは、3本の指で押さえます。
- 人差し指:2弦1フレット
- 中指:4弦2フレット
- 薬指:5弦3フレット
「○」印の1弦と3弦は押さえず、開放音を鳴らします。
「×」印の6弦は音を出しません。このことについては、後ほど解説します。
ここでは、Cコードは人差し指・中指・薬指の3本の指で押さえることを確認してください。
正しく音が出ない原因と対処法
Cコードの音が正しく出ない原因は4つあります。
- ギターを正しく構えていない
- 弦を指先で押さえていない
- 弦を押さえる場所が悪い
- 左手の指の爪が長い
それぞれの対処法を解説します。
ギターを正しく構えていない
ギターの構え方が悪いために、Cコードの音が出ないことがあります。
なぜならば、ギターの構え方が悪いと、左手の動きが制限されたり、コードを押さえるのに余分な力が必要になったりするからです。
正しくギターを構えるためには、次の3点に注意します。
- ネックを前に出して構える
- ヘッドを少し上げて構える
- ギターを上向きにしない
それぞれ解説します。
・ネックを前に出して構える
ギターは、ネックを少し前に出すのが正しい構え方です。
このように構えると、左手が自由に動くようになります。
また、緑色の矢印のように、弦に加える力の方向も良くなります。
上のイラストのように、ネックを手前に引いて構えると、左手が自由に動かなくなります。
また、赤色の矢印のように、弦を押さえる力の方向が悪くなります。
こうならないために、ギターはネックを前に出して構えるようにしましょう。
・ヘッドを少し上げて構える
ギターは、ヘッドを少し上げるのが正しい構え方です。
このように構えると、左手が自由に動くようになります。
上のイラストのようにギターのヘッドを下げると、左手が遠くなるので、コードを押さえづらくなります。
左手の動きを良くするために、ギターはヘッドを少し上げて構えるようにしましょう。
・ギターを上向きにしない
ギターは、上向きにしないのが正しい構え方です。
なぜならば、ギターを上向きに構えると、左手首の角度がきつくなりコードを押さえづらくなるからです。
コードの押さえ方が正しいかどうかを確認するために、ついついギターを上向きにしてしまいますが、音を出すときは正しい構え方に戻しましょう。
弦を指先で押さえていない
Cコードは、指の第一関節を曲げて、指先で押さえるようにします。
第一関節が伸びると、指が寝てしまいます。指が寝ていると、隣の弦に触れてしまいます。指が触れている弦は、キレイな音が出ません。
上の左写真では、第一関節を曲げて、指先で弦を押さえています。これが正しい押さえ方です。
右の写真のように、第一関節が伸びていると、×印のところで指の腹が隣の弦に当たるので、キレイな音が出ません。
コードを押さえた後の指先を見ると、正しい押さえ方のときは指先に弦の跡がついています。指の腹に弦の跡がついている場合は、正しい押さえ方ではありません。
このように、Cコードは各指の第一関節を曲げ、指先で弦を押さえるようにしましょう。
弦を押さえる場所が悪い
Cコードに限らず、コードを押さえるときの左指は、フレットの近くに置くのが基本です。また、力はギターのボディ方向に向けます。
下のイラストを見てください。ギターを構えたときに、ネックを上から見た様子です。
コードを押さえるとき、左手の指はフレットとフレットの間に置きます。
下のイラストのように、フレットから遠いところを押さえると、キレイな音を出すために強い力が必要になります。
下のイラストのように、フレットの近くで、緑色の矢印の方向に力を加えると、小さい力でもキレイな音が出ます。
Cコードを押さえる各指を、フレットの近くに置くように心がけましょう。
ギターを正しく構えていれば、自然と緑色の矢印の方向に力が加わるようになります。
そうすると、最小限の力でキレイな音が出ます。
左手の指の爪が長い
ギターを弾くときは、左手の指の爪は短く切っておきましょう。
Cコードは指先で押さえるので、爪が長いと爪が指板に当たってしまいます。すると、弦に力が加わらなくなり、キレイな音が出なくなります。
また、爪が指板に当たると、指板が削れてしまいます。
こうならないために、ギターを弾くときは、左手の指の爪は短く切っておきましょう。
親指の位置を変える対処法
これまでのことを実践してもなお、Cコードの音がキレイに出ないときは、左手の親指の位置を変えてみましょう。
下の写真を見てください。左右どちらの写真もCコードを押さえています。
↑ 親指をネックの上まで出して、ネックを包み込むように握っています。 これが、Cコードを押さえるときの基本的なネックの握り方です。 |
↑ 親指をネックの裏側に置き、ネックをはさむように握っています。 このようにネックを握った方が、指先が立ちやすくなる人もいます。 |
親指の位置によって、弦を押さえる感覚が変わります。いろいろ試して、自分に合った親指の位置をみつけましょう。
6弦ミュートのやり方
Cコードは、6弦の音を出しません。
そのために、親指で6弦に軽く触れて音が出ないようにします。これを「ミュート」といいます。
6弦をミュートするためには、ネックを包み込むように握らなければなりません。
しかし、このようにネックを握ると、指先を立てることが難しくなる人がいます。また、手が小さいために、親指が届かない人もいます。
そういう場合は、6弦のミュートはやらなくても大丈夫です。
なぜならば、6弦の開放音「ミ」の音は、Cコードの構成音「ド・ミ・ソ」に含まれるため、音が出ても違和感はないからです。
Cコードの音がキレイに出ないときは、6弦をミュートすることよりも、1〜5弦の音をキレイに出すことに意識を向けるようにしましょう。
まとめ:ギターのCコードが押さえられない!音が出る押さえ方のコツ
ここまで、Cコードの音が出ない原因と対処法、押さえ方のコツを解説してきました。
Cコードの押さえ方
正しく音が出ない原因と対処法
ギターを正しく構えていない
弦を指先で押さえていない
弦を押さえる場所が悪い
左手の指の爪が長い
親指の位置を変える対処法
6弦ミュートのやり方
ここで解説したことを踏まえて練習すれば、Cコードの音が正しくキレイに出るようになります。
ぜひ諦めずにがんばってください。応援しています。
この記事があなたの一助になれば幸いです。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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