ギターを弾くときに使うフラットピックには、様々な種類があります。
フラットピックはギターの音色を左右する大切なアイテムなのですが、初心者にとってはどれを選んだらいいのか悩むのではないでしょうか。
そこでこの記事では、初心者でも迷わず選べるように、フラットピックの解説をします。どうぞ最後までお読みください。
なお、フラットピックの正しい持ち方については、ギター初心者必見!フラットピックは正しく持つと上手くなるで解説しています。
もくじ
ギター初心者に最適なフラットピックの形状・固さ・素材
![ギター初心者に最適なフラットピックの形状・固さ・素材 アイキャッチ画像](https://canrunlife.com/wp-content/uploads/2022/01/1460752_s.jpg)
ギターを始めたばかりの初心者に最適なフラットピックは、次のようなものです。
- ギター初心者でも、演奏中に指から離れて落ちることがないもの
- やわらかくてしなやかに曲がり、手首の力を抜くことが難しい初心者でも弾きやすいもの
- 弦に当たる角度が適切で、ひっかかりを感じることなく滑らかに弾くことができるもの
- 音の輪郭がハッキリとしていてシャープなもの
人間の感覚は人それぞれで違います。ですから、どんなフラットピックが自分に合っているのかは、自分で判断するしかありません。
しかし、多種多様なフラットピックの中から最適なものを選ぶのは、とても大変です。
そこで、私の40年以上のギター経験をもとに、3つの観点から初心者が使いやすいフラットピックを選んでみました。ぜひ参考にしてください。
<3つの観点>
(1) 形状 (2) 固さ (3) 素材
初心者に最適なフラットピック【形状】
![フラットピックの形状](https://canrunlife.com/wp-content/uploads/2022/01/pick-figure-1024x324.jpg)
No.1は、おにぎり型といわれる「トライアングル型」です。最も一般的なフラットピックの形です。ギターを弾く人なら必ず持っているといってもいいでしょう。
指に触れる面積が広いので、しっかりとホールドできます。また、弦に当たる角度が鋭くないので、ひっかかりが少なくストローク演奏に適しています。もちろん、単音弾きもできます。
No.2は、なみだ型といわれる「ティアドロップ型」です。トライアングル型と同様に、使っている人がとても多い形です。
トライアングル型よりも指に当たる面積が小さいのですが、包み込むように持てるので持ちやすいという人もいます。
弦に当たる角度がトライアングル型よりも鋭いので、少し引っかかる感じですが、その分シャープな音がします。単音弾きに適しています。もちろん、ストローク演奏もできます。
No.3は、エレクトリックギターを弾く人なら「ジャズ型」です。アコースティックギターには向いていません。
形はティアドロップ型に似ていますが、ティアドロップ型よりも小さいのが特徴です。繊細なテクニックを駆使した弾き方に適していますが、慣れないと落としやすいでしょう。
初心者に最適なフラットピック【固さ】
![フラットピックの固さ](https://canrunlife.com/wp-content/uploads/2022/01/pick-hardness2-1024x359.png)
No.1は、最もやわらかい「THIN」(シン)です。「SOFT」(ソフト)といわれることもあります。
THINのフラットピックはそれ自体がよく曲がるので、弦にひっかかることなく音量を均一に出すことができます。そのため、アップ・ストロークもやりやすいので、初心者には最適です。
しかし、とても薄いので演奏中に割れることがあります。
また、音の強弱をつけるのが難しいので、ダウン・アップのストロークが滑らかにできるようになったら、MEDIUMも使ってみましょう。
No.2は、中間的な固さの「MEDIUM」(ミディアム)です。
最もやわらかいTHINに慣れたら、このMEDIUMを使ってみましょう。ストロークや単音弾きでも、音に表情をつけやすいのでオススメです。
No.3は、ミディアムより固い「HARD」(ハード)です。「HEAVY」(ヘヴィー)といわれることもあります。
HARDになると、フラットピック自体はほとんど曲がりません。そのため、滑らかな演奏をするためには、手首や指の動きに柔軟性が必要です。初心者が使うのは、難しいといえます。
HARDよりもさらに固い「EXTRA HARD」がありますが、初心者は手を出さない方がいいでしょう。
初心者に最適なフラットピック【素材】
![フラットピックの素材](https://canrunlife.com/wp-content/uploads/2022/01/pick-sozai-1024x310.jpg)
No.1は、人の爪やべっ甲に似ている「ULTEM」(ウルテム)です。
様々な素材の中から初心者に最もオススメするのは、べっ甲に似ている比較的新しい素材のウルテムです。ウルテムは人間の爪にも近いといわれていて、フィット感は最高です。色は半透明のうすい黄色です。
また、ウルテムはやわらかくてしなやかに曲がる特性があり、弾き心地もよく音の輪郭もシャープです。
どの素材にしようか迷ったときは、ぜひこのウルテムを使ってください。持ちやすさや弾きやすさ、音色の素晴らしさを感じられると思います。
フラットピックの素材は、ナイロン、セルロイド、ポリアセタール、アクリル、トーテックス、デルリン、木、金属・・など、数え切れないほどあり、それぞれに特徴があります。
私は様々な素材のフラットピックを持っていますが、ウルテム以外は素材の違いに優劣をつけられません。素材の違いよりも、形状や固さの違いの方が、弾きやすさと音色に影響があると感じています。
ギター初心者に最適なフラットピックはコレ!
ギター初心者に最適なフラットピックはコレです。
- 形状:トライアングル型
- 固さ:THIN → MEDIUM
- 素材:ウルテム
![フラットピック コレ](https://canrunlife.com/wp-content/uploads/2022/01/flatpick-no1.png)
このフラットピックは、手首の力を抜くことが難しい初心者でも、弦にひっかかることなく滑らかに弾くことができます。
ただし、音の強弱をつけるのが難しいので、慣れてきたら固さをMEDIUMにしましょう。
つまり、ギターを始めたばかりの初心者は、トライアングル型でウルテム素材のフラットピックを2枚(THINとMEDIUM)準備すればOKです。
まとめ:ギター初心者に最適なフラットピックの形状・固さ・素材
ここまで、ギター初心者に最適なフラットピックの形状・固さ・素材について、私の経験も含めて解説してきました。
ギター初心者に最適なフラットピックの形状・固さ・素材
初心者に最適なフラットピック【形状】
初心者に最適なフラットピック【固さ】
初心者に最適なフラットピック【素材】
ギター初心者に最適なフラットピックはコレ!
この記事があなたの一助になれば幸いです。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
関連記事
・ギターの8ビート・ストローク!7つの代表パターンと基本構造を解説
ミドルシニアのギターサークル ▼ K on Pickでは、無料のギターレッスンを行っています。
レッスンの教材は、あなたが弾きたい曲の【専用楽譜】と【模範演奏動画】です。
他にはない画期的なレッスンを受けてみませんか?
詳しくはコチラ↓
![▼ K on Pick ギター塾 無料体験レッスン受付中](https://canrunlife.com/wp-content/uploads/2024/02/juku0_banner2-1024x1024.png)
【あなた専用の楽譜と模範演奏動画】▼ K on Pick ギター塾