憧れのアーティストのように、ギターを弾きながら歌を歌う「弾き語り」にチャレンジした経験を持つ方は多いのではないでしょうか?
しかし、いざ始めてみると、思うように歌と演奏を合わせることができず、挫折してしまう人も多いかもしれません。
そこでこの記事では、ギター初心者がアコギで「弾き語り」をカッコよくやるための10のコツを詳しく解説します。
これらのコツを参考に練習することで、あなたも憧れのアーティストのような素敵な弾き語りをマスターできるようになります。
ぜひ最後までお読みください。
もくじ
弾き語りをカッコよくやる10のコツ
まずは、弾き語りの目的を考えてみましょう。
弾き語りの目的がわかれば、どのように演奏すればカッコよくなるのかがわかるからです。
では、弾き語りの目的とは・・・
弾き語りは、読んで字の如く「ギターを弾いて詩を語る」ことですね。
つまり、弾き語りの目的は、「聞く人に歌を届ける」ことだといっていいでしょう。
この目的を達成するためにはどうしたらいいのかを考えると、弾き語りをカッコよくやるコツが浮かび上がってきます。
- 自分に合ったギターを選ぶ
- ギターを正しくチューニングする
- 原曲のテンポよりゆっくり演奏する
- 曲のキーを自分の声の高さに合わせる
- ギターは簡単な弾き方にする
- 途中で演奏を止めない
- 歌とギターの音量に気を配る
- 立っても座ってもできるようにする
- 歌にもギターにも情感をこめる
- 自分の演奏を撮影して見る
それぞれ解説します。
自分に合ったギターを選ぶ
弾き語りをカッコよくやるためには、まずはギター選びが大切です。
なぜならば、ギターによって音色が違うからです。
J-POPや歌謡曲、昔のフォークソングやロックなら、フォークギターといわれるアコースティック・ギターの音色が適しています。フォークギターは、「アコギ」と呼ばれています。
演歌やシャンソンなどは、クラシックギターやガットギターの音色が適しています。これらのギターもアコースティック・ギターですが、フォークギターの「アコギ」に対して「クラギ」と呼ばれることがあります。
エレクトリックギター、いわゆる「エレキ」で弾き語りをする人は少ないですが、できないことはありません。
「アコギ」「クラギ」「エレキ」の中から、あなたの歌を届けるために適した音色のギターを選びましょう。
ギターの選び方については、初心者のためのギターの選び方!おすすめのアコギはコレで詳しく解説しています。参考にしてください。
ギターを正しくチューニングする
弾き語りをカッコよくやるためには、ギターを正しくチューニングしなければなりません。
なぜならば、チューニングが狂ったギターでは、聞く人に不快感を与えてしまうからです。
正しいチューニングをするためには、クリップ型チューナーが便利です。
クリップ型チューナーは、ギターにつけたままにしていても演奏性は損なわれません。常にチューナーをつけておいて、頻繁にチューニングするクセをつけておきましょう。
弾き語りではよくカポタストを使いますが、ギターによってはカポタストをつけるとチューニングが狂います。念のために、カポタストをつけた後でもチューニングをするようにしましょう。
チューニングのやり方は、クリップ型チューナーでチューニング!方法とCGBVU等の注意点で詳しく解説しています。参考にしてください。
原曲のテンポよりゆっくり演奏する
弾き語りをカッコよくするために、原曲のテンポよりもゆっくり演奏するようにします。
なぜならば、遅めのテンポの方が聞く人に歌を届けやすいからです。
また、緊張感のある本番では、テンポがだんだん速くなってしまうことも、ゆっくり演奏した方がいい理由のひとつです。
本番でテンポが速くならないようにするためには、メトロノームなどを使って、日頃から練習しておきましょう。「ちょっと遅過ぎかな」と思うくらいが、丁度いいです。
メトロノームは、特別に用意しなくても、スマホのアプリの方が携帯性があって便利です。
本番で歌を確実に届けるために、日頃から原曲のテンポよりもゆっくり演奏する練習をしておきましょう。
曲のキーを自分の声の高さに合わせる
弾き語りをカッコよくするためには、曲のキーを自分の声の高さに合わせます。
なぜならば、高い声を無理やり出すと、聞きづらい歌になってしまうからです。
聞く人にとって心地よいのは、歌い手が余裕をもって歌っているときです。
プロの歌手が歌う曲はキーが高いことが多いので、無理してそのキーに合わせる必要はありません。
本番のときは、ノドの調子が悪くなることもあります。丁度よいキーよりも、さらに半音程度下げたキーにしておくと、余裕をもって歌うことができます。
キーの変更は、カポタストを使います。カポタストを上手に使って、曲のキーを自分が歌いやすい高さに変更しましょう。
カポタストの使い方は、カポタストの便利な使い方!初心者のための裏技必見で詳しく解説しています。参考にしてください。
ギターは簡単な弾き方にする
カッコよく弾き語りをするためには、ギターは簡単な弾き方にしましょう。
なぜならば、弾き語りは歌を届けるのが目的だからです。
ギターの演奏で失敗ばかりしていては、どんなに歌が良くても聞きづらいものになってしまいます。
ギターテクニックを駆使した演奏は、ギターを弾く人は注目するかも知れませんが、一般の人はそれほど興味をもちません。
そのため、コードは簡単で開放弦の音が響くオープンコード(ローコード)にします。
また、右手の弾き方はストロークがいいでしょう。ストロークだけでも、工夫次第で十分に聴かせる演奏ができます。
もしアルペジオをするのであれば、できるだけ単純なパターンのものにしておいた方が無難です。緊張する本番では、指がうまく動かないこともあるからです。
緊張をやわらげるための対策法は、ライブやステージでの震えを克服!緊張の原因と16の対策で詳しく解説しています。参考にしてください。
弾き語りで歌を届けるためには、ギターは手元を見なくても弾けるくらい、簡単な弾き方にするのがベストです。
途中で演奏を止めない
弾き語りを始めたら、途中で演奏を止めてはいけません。
なぜならば、演奏を途中で止めると、あなたの歌を聞いている人達をガッカリさせてしまうからです。
そうならないようにするために、歌詞を忘れても歌い続けます。ギターのコード進行を忘れても弾き続けます。
そんなことは無理だと思うかも知れませんが、普段から準備しておくことで可能になります。
たとえば、歌詞を忘れたら「ラララ・・・」と歌います。次のコードがわからなくなったら、ブラッシング(左手で弦をミュートして右手でストロークする)で切り抜けます。
必死に演奏を続けるあなたの姿をみて、「がんばれー!」という声援があるかもしれません。
曲が終わった後に、「頭が真っ白になっちゃいました!」って言えば、大きな拍手をもらえるかもしれません。
このように、弾き語りを始めたら途中で演奏を止めないように、事前に練習をしておきましょう。
弾き語りでつまずかないようにする対策法は、ギターで弾き語り!初心者がつまずく原因とその対策[動画あり]で詳しく解説しています。参考にしてください。
歌とギターの音量に気を配る
弾き語りでは、歌とギターの音量に気を配りましょう。
なぜならば、弾き語りは歌を届けるのが目的だからです。
ギターの音ばかりが聞こえて歌が聞こえないのでは、歌詞が聞く人に届きません。
何を歌っているのかわからないと、聞いている人は飽きてしまいます。
歌を届けるために、歌の音量は6割、ギターは4割程度にするのが適切です。
立っても座ってもできるようにする
弾き語りをカッコよくするために、立っても座ってもできるように練習しておきましょう。
弾き語りを立ってやるときのメリットは、声が出しやすいことです。デメリットは、ギターが弾きづらくなることです。
デメリットを補うために、立ってもギターが弾けるように練習しておきましょう。特に、ギターを肩にかけるためのストラップの長さは大切です。ギターが弾きやすいように調節しておきましょう。
反対に、弾き語りを座ってやるときのメリットは、ギターが弾きやすいことです。デメリットは、声が出しづらくなることです。
座った状態でも声が出せるように、発声の練習をしておきましょう。大きな声を出すときは、背中を伸ばして腹式呼吸を意識しましょう。
ギターを立って弾くときに使うストラップについては、ギターのストラップ!エレキやアコギに取り付ける方法と注意点で詳しく解説しています。参考にしてください。
歌にもギターにも情感をこめる
弾き語りをカッコよくするために、歌にもギターにも情感をこめましょう。
なぜならば、単調に歌を歌うだけだと、聞いている人が飽きてしまうからです。
情感をこめる具体的なテクニックは、音量の変化とテンポの変化です。
ギターが難しいところはテンポが遅くなり、簡単なところは速くなるというのはNGです。
曲の中で最も盛り上がるサビでは、歌やギターの音量を上げます。そのために、サビ以外では意識的に音量を下げておきましょう。
また、2番の歌い出しや曲の最後でテンポを遅くするのも有効です。
このように、音量やテンポを変えて、聞いている人を飽きさせないようにしましょう。
自分の演奏を撮影して見る
弾き語りをカッコよくするために、自分の演奏を撮影して見るようにしましょう。
なぜならば、弾き語りをしている自分の姿は、見ることができないからです。
自分の演奏を撮影して見ることで、いろいろなことに気がつきます。
たとえば、滑舌が悪くて言葉がハッキリ聞こえなかったり、コードチェンジの時わずかにリズムが狂っていたりなどです。
そういう細かいところは、客観的に見ないと気づくことができません。
気づくことができれば、ちょっと意識するだけで改善できることもあります。
弾き語りのレベルを上げるために、自分の演奏を撮影して客観的に見るようにしましょう。
まとめ:ギター初心者必見!『弾き語り』をカッコよくやる10のコツ
ここまで、弾き語りをカッコよくやる10のコツを解説してきました。
- 自分に合ったギターを選ぶ
- ギターを正しくチューニングする
- 原曲のテンポよりゆっくり演奏する
- 曲のキーを自分の声の高さに合わせる
- ギターは簡単な弾き方にする
- 途中で演奏を止めない
- 歌とギターの音量に気を配る
- 立っても座ってもできるようにする
- 歌にもギターにも情感をこめる
- 自分の演奏を撮影して見る
弾き語りはギター初心者にとっては難しいものですが、この10のコツを実践すれば、きっと人の心に届くすばらしい演奏ができるようになるので、ぜひ実践してください。
この記事があなたの一助になれば幸いです。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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