ギターのストローク演奏は、他の楽器では表現できない独特なサウンドがあるので、多くの曲で使われています。
ギターのストローク・パターンは、大きく分けると2種類あります。1小節に8分音符が8個の「8ビート」と16分音符が16個の「16ビート」です。
J-POPやロックなどを16ビートのストロークで演奏するとノリがよくカッコいいので、ぜひ習得したいテクニックです。
そこでこの記事では、まず8ビートのストロークを16ビートに変える方法を解説します。
その後で、よく使われる代表的な16ビートのストローク・パターンを紹介します。
ぜひ最後まで読んで活用してください。
もくじ
8ビートから16ビートのストロークへ
8ビートのストロークを16ビートに変えていく方法を解説します。
まずは、8ビートのストロークの弾き方です。
8ビートの基本パターン
J-POPなど、ふだん耳にする多くの曲が4/4拍子です。4/4拍子の曲をギターのストロークで演奏すると「8ビート」になります。1拍でダウンとアップのストロークをするので、4拍では合計8回弾くことになるからです。
「8ビートの基本パターン」はこのようになります。
「ダウン」とは、「ダウン・ストローク」のことで、太い弦(6弦)から細い弦(1弦)の方へ向かって弦をはじく弾き方です。「アップ」とは「アップ・ストローク」のことで、細い弦(1弦)から太い弦(6弦)の方へ向かって弦をはじく弾き方です。
上の楽譜のように、「1と2と3と4と」と数えながらダウン・アップのストロークをすると、1小節で8回弦をはじくことになります。
ギターの音を言葉にすると「ジャ・カ ジャ・カ ジャ・カ ジャ・カ」です。
これが、「8ビートの基本パターン」です。
16ビートの基本パターン
ここからは、8ビートのストロークを16ビートに変えていく方法を解説します。
まず、「8ビートの基本パターン」を全てダウン・ストロークで弾きます。
「8ビートの基本パターン」を全てダウン・ストロークで弾くときには、
「1・2・3・4・5・6・7・8」
または、
「ジャン ジャン ジャン ジャン ジャン ジャン ジャン ジャン 」
と言うと、リズムがとりやすくなります。
次に、ダウン・ストロークから返るときにアップ・ストロークで弦をはじきます。
これが、「16ビートの基本パターン」になります。
「16ビートの基本パターン」では、
「い ち・に い・さ ん・し い・ご お・ろ く・し ち・は ち」
または、
「ジャカ ジャカ ジャカ ジャカ ジャカ ジャカ ジャカ ジャカ 」
と言うと、リズムがとりやすくなります。
8ビートと16ビートの違いがよくわかるように、1小節ずつビートを変えた楽譜を用意しました。
サンプル音源は、Gコードで8ビートと16ビートを1小節ずつテンポ80で演奏したものです。音が出ますので、ボリュームに気をつけてください。(以下同様)
「16ビートの基本パターン」を理解したところで、代表的な16ビートのストローク・パターンを紹介します。
代表的な16ビートのストローク・パターン
16ビートのストローク・パターンは、ほとんどの場合「空(から)ピッキング」が入ります。[パターン②〜⑤]
「空ピッキング」とは、弦をはじく右手は同じテンポで動かしながら、実際には弦をはじかないピッキングのことです。
「空ピッキング」は、安定したリズムを刻むために大切なテクニックなので、必ず習得しましょう。
パターン①「ジャカ・ジャカ・ジャカ・ジャカ」
パターン①は、「16ビートの基本パターン」そのものです。このパターンだけ「空ピッキング」はしません。
「16ビートの基本パターン」は、1小節にアップ・ダウンのストロークを交互に16回します。
言葉で表すと「ジャカ・ジャカ・ジャカ・ジャカ」×2 となります。
「ジャ」がダウン・ストローク、「カ」がアップ・ストロークです。
ストロークの楽譜では、このようになります。
サンプル音源は、GコードとDコードを1小節ずつテンポ80で演奏したものです。(以下同様)
パターン②「ジャン・ジャン・ジャカ・ジャカ」
「ジャン・ジャン・ジャカ・ジャカ」×2
「16ビートの基本パターン」と違うのは、4カ所で「空ピッキング」をすることです。(灰色の部分)
ストロークの楽譜では、このようになります。
安定したリズムを刻むために、「空ピッキング」をする所でも右手は16ビートのタイミングで動かし続けます。
パターン③「ジャン・ジャン・ジャン・ジャカ」
「ジャン・ジャン・ジャン・ジャカ」×2
「空ピッキング」をする所は6カ所です。(灰色の部分)
ストロークの楽譜では、このようになります。
安定したリズムを刻むために、「空ピッキング」をする所でも右手は16ビートのタイミングで動かし続けます。
パターン④「〜ジャカ・ジャン・ジャン・ジャカ」
「ジャン・ジャン・ジャン・ジャカ・ジャカ・ジャン・ジャン・ジャカ」
「空ピッキング」をする所は5カ所です。(灰色の部分)
ストロークの楽譜では、このようになります。
安定したリズムを刻むために、「空ピッキング」をする所でも右手は16ビートのタイミングで動かし続けます。
パターン⑤「〜ジャカーカ・ジャン・ジャン・ジャカ」
「ジャン・ジャン・ジャン・ジャカーカ・ジャン・ジャン・ジャカ」
3拍目の始めの音を出さないので、シンコペーション(音を減らしてリズムを変化させる)になります。
「空ピッキング」をする所は6カ所です。(灰色の部分)
ストロークの楽譜では、このようになります。
安定したリズムを刻むために、「空ピッキング」をする所でも右手は16ビートのタイミングで動かし続けます。
まとめ:ギターの16ビート・ストローク!弾き方と代表的なパターンを解説
この記事では、8ビートのストロークを16ビートに変える方法を解説し、代表的な16ビートのストローク・パターンを紹介しました。
8ビートから16ビートのストロークへ
・8ビートの基本パターン
・16ビートの基本パターン
代表的な16ビートのストローク・パターン
・パターン①「ジャカ・ジャカ・ジャカ・ジャカ」
・パターン②「ジャン・ジャン・ジャカ・ジャカ」
・パターン③「ジャン・ジャン・ジャン・ジャカ」
・パターン④「〜ジャカ・ジャン・ジャン・ジャカ」
・パターン⑤「〜ジャカーカ・ジャン・ジャン・ジャカ」
ギターのストローク演奏は、他の楽器では表現できない独特なサウンドがあり、多くの曲で使われています。
なかでも「16ビートのストローク」は、J-POPやロックなどの演奏には欠かせません。
ぜひ「16ビートのストローク」を習得して、カッコいいギター演奏をしてください。
この記事があなたの一助になれば幸いです。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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