ギター初心者のための音楽用語事典【ハ行】

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ギター初心者の皆さん、こんなことで悩んでいませんか?

・楽譜が読めなくて、曲を弾けない…
・演奏がワンパターンで、つまらない…
・自分の表現したい音がうまく出せない…

 これらの悩みを抱えているなら、この音楽用語事典が必ず役に立ちます。



 ギター歴50年の私は、現在、街のギター教室とオンラインのギター教室で講師をしています。

 そんな私が、常々、生徒さんにやっている指導があります。

 それは、ギター用語とギターのテクニックをつなげることです。



 たとえば、指導の際に、次のようなことを言います。

・ここはカッティングとブラッシングで弾こう。
・ブリッジミュートをすると重厚感が増すよ。
・調号のシャープが2個だからキーはDだね。

 ここで使った音楽用語がわからない生徒さんは、何を言われているのか理解できないので、首をかしげてしまいます。

 そのようなときは、その場で、ゆっくりていねいにわかるまで解説します。

 ここで生徒さんが理解できれば、次の指導がスムーズに進むので、上達が早まるからです。
 
 
 この経験から私は、「ギターを弾くために必要な音楽用語集があれば、ギター初心者でも効率よく学習や練習ができる」ということに気づきました。

 そこで、これだけは必要だといえる約280の音楽用語を解説した音楽用語事典を作成しました。

 説明に要した文字数は、実に16万5000文字以上の大ボリュームです。
 
 
 音楽用語事典を使うことで、次のようなメリットが得られます。

・楽譜がスラスラ読めるようになる。
・ギター演奏の表現力がアップする。
・自分の表現したい音が出せるようになる。

 さあ、ギター上達への第一歩を踏み出しましょう!

ハーフステップ

 ハーフステップとは、ギターにおいて半音のことを指します。

 半音とは、隣り合うフレット間の距離であり、ギターのチューニングや演奏において基本的な単位です。

 例えば、ギターの1弦(最も細い弦)の開放弦がE音の場合、1フレットを押さえるとF音になり、これがハーフステップ(半音)上がることを意味します。

 また、ギターのチューニングにおいて、ハーフステップダウンという言葉が使われることがあります。

 これは、ギターの全ての弦を通常のチューニング(E-A-D-G-B-E)から半音ずつ下げた状態(E♭-A♭-D♭-G♭-B♭-E♭)を指し、より低い音域で演奏するために行われます。

 このチューニングは、ヴォーカルの音域に合わせやすくしたり、弦のテンションを下げて押弦しやすくするなどのメリットがあります。

 ハーフステップダウンチューニングの方法は、チューナーを使用して各弦を半音下げるだけです。

 チューナーによっては半音下げモードが搭載されているものもあり、その場合は設定を変更してチューニングを行います。

 半音下げモードがない場合は、通常のチューニングと同じように各弦を半音下げていきます。

 ハーフステップは、ギター演奏の基本であり、音階やコードを理解する上で非常に重要な概念です。

 初心者の方は、まずは半音の距離を把握し、チューニングや演奏に慣れていくことが大切です。

ハーモニクス

 ギターでのハーモニクスとは、弦の振動によって生じる倍音を特定の方法で弾き出すテクニックです。

 通常、ギターの弦を弾くと基音と呼ばれる主な音と、それに伴ういくつかの倍音が同時に鳴ります。

 ハーモニクス奏法では、これらの倍音の中から特定の倍音だけを鳴らすことができます。

 ハーモニクスにはいくつかの種類がありますが、主に以下の2つが知られています。

●ナチュラルハーモニクス:フレットの真上に指を軽く触れてピッキングし、直後に指を離すことで倍音を出します。

 特に5フレット、7フレット、12フレット、19フレットの上で綺麗なハーモニクスが出やすいです。

●ピッキングハーモニクス:左手で弦を押さえた状態で、ピッキングと同時に右手の親指を弦に触れさせてハーモニクスサウンドを出します。

 この方法では、ピックの先端と親指が同じ位置にくるようにピックを短く持ち、ピッキング直後に親指で基音を消して倍音だけを取り出します。

ハーモニクスの出し方は以下の通りです。

 ナチュラルハーモニクスの場合、フレットの真上に指を軽く置きます。

 ピッキングした直後に指を離すと、倍音が鳴りますフレットの真上で行うと、開放弦の1オクターブ上の音が出ます。

 ピッキングハーモニクスの場合、ピックを深めに持ち、弦をピッキングすると同時に、右手の親指の側面を弦に少し当ててハーモニクス音を出します。

 ハーモニクスは、曲の中でアクセントや印象深いフレーズに使われることが多く、特にソロギターやエレキギターでの演奏において、演奏の幅を広げる効果的なテクニックです。

 初心者の方は、まずはナチュラルハーモニクスから始めて、徐々にピッキングハーモニクスにも挑戦してみると良いでしょう。

 練習を重ねることで、美しいハーモニクスの音を出すことができるようになりますよ。

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バイオリン奏法(ヴァイオリン奏法)

 バイオリン奏法は、エレクトリックギターの演奏テクニックの一つで、ギターのボリュームを0にした状態で弦をピッキングし、その直後にボリュームを上げ、音がフワーッとわき出てくるようなサウンドを作る演奏法です。

 弦をピッキングするときのアタック音が鳴らないので、弦を弓で弾くバイオリンのような音の出方をします。

 そのため、この演奏法をバイオリン奏法(ヴァイオリン奏法)といいます。

 バイオリン奏法は、ボリューム調整の仕方を工夫したり、空間系のエフェクターと組み合わせたりすることで、ギターとは思えないサウンドが得られます。

 バイオリン奏法がやりやすいギターは、ストラトキャスターのようにボリュームノブが弦に近いタイプです。

 反対に、バイオリン奏法がやりにくいギターは、レスポールのようにボリュームノブが弦から遠いタイプです。

 なぜなら、演奏中に指がボリュームノブに届かないからです。

 バイオリン奏法では、ボリュームノブを回す指は基本的に小指です。

 演奏中は、ずっと小指をボリュームノブに引っかけておきます。

 その状態で、弦をピッキングする前にボリュームノブを0に回し、ピッキングした直後に音量を上げます。

 また、右手の指で弦を叩くことによって音を出すタッピングのテクニックを使うと、右手で弦をピッキングしなくてもいいので、右手はボリュームのコントロールに集中できます。

 バイオリン奏法は、ギターを弾いているのにバイオリンのような音がする不思議な演奏法です。

 ライブでカッコよく決めると、注目されること間違いなしです。

 ぜひ、あなたも挑戦してみてください。

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ハイコード

 ハイコードは、ギターの指板上の高い位置(ハイポジション)で押さえるコードのことを指します。

 また、ハイコードは開放弦を含まないことが特徴です。

 ハイコードの特徴と利点は以下の通りです。

●カッティングがしやすい:弦を押さえている指を緩めるだけで全ての弦がミュート状態になるため、カッティングの刻みを効かせたプレーが比較的楽になります。

●キーの微調整に対応しやすい:演奏キーを上下に上げ下げする場合、ハイコードだとポジションを平行移動するだけで楽に対応できます。

 ただし、ハイコードはバレーコードとなるケースがほとんどなので、弦を押さえる手の負担は大きくなります。

 特にアコースティックギターの場合、1曲まるまるハイコードが並ぶと握力を奪われます。

 ハイコードは、自在に扱えるようになれば、演奏の幅が広がるので、重要なテクニックです。

 繰り返し練習して習得しましょう。

 音楽における拍とは、リズムの基本単位であり、曲のテンポやリズムを感じるためのものです。

 ギターを演奏する際にも、この拍を意識することが重要です。

 まず、拍子とは、曲のリズムを構成するためのパターンで、何拍で1グループと感じるかを表します。

 例えば、4拍子の曲では、「1-2-3-4」というカウントで1グループが形成され、このグループを1小節と呼びます。

 拍の数え方は、曲のテンポに合わせて、メトロノームや足の動きで感じることができます。

 例えば、メトロノームが「ピッ・ピッ・ピッ・ピッ」と鳴っているとき、それに合わせて「ワン・ツー・スリー・フォー」とカウントすることで、4拍子のリズムを感じることができます。

 ギターで拍を実感するには、メトロノームを使ってテンポを設定し、それに合わせてストロークを行う練習をすると良いでしょう。

 また、曲を聴きながら、そのリズムに合わせて手拍子をすることも有効です。

 拍子には、2拍子、3拍子、4拍子など様々な種類があり、それぞれ異なるリズム感を生み出します。

 例えば、2拍子は「1-2」というシンプルなリズムで、マーチのような行進曲によく使われます。

 一方、4拍子はポピュラー音楽で最も一般的な拍子で、「1-2-3-4」というリズムが基本となります。

 ギター初心者の方は、まずは簡単な曲から始めて、拍子を意識しながら演奏することをおすすめします。

 拍子を理解し、それに合わせて演奏することで、リズム感が養われ、より表現豊かな演奏が可能になります。

ハムバッカー

 ギターにおけるハムバッカーとは、エレクトリックギターやエレクトリックベースなどにおいて、弦の振動を検出して電気信号に変換する部品であるピックアップの一種です。

 ハムバッカーは、ハムノイズと呼ばれる不要な雑音を低減する技術を用いたピックアップで、その名前は「ハム(ノイズ)を打ち消す(buck)」という意味から来ています。

 ハムバッカーの特徴は、2つのシングルコイルピックアップを組み合わせた構造を持っていることです。

 これにより、ノイズを減少させつつ、音を強調することができます。

 2つのコイルは互いに逆方向に巻かれており、直列につながっています。

 そのため、それぞれのコイルが拾う外来の電磁波(ノイズ)は打ち消され、クリアな音を出力することが可能になります。

 ハムバッカーのメリットは以下の通りです。

●ノイズの低減:シングルコイルピックアップに比べてハムノイズが少なく、クリーンなサウンドを得られます。

●パワフルなサウンド:2つのコイルが合わさることで、より力強い音が出力されます。

●歪みやすい:出力が高いため、オーバードライブやディストーションをかけた際に、ロック音楽などで好まれる歪んだサウンドを得やすいです。

 一方で、ハムバッカーはシングルコイルピックアップに比べて高音が抑えられる傾向があり、音が暖かく、厚みのある特徴を持ちます。

 このため、ジャズやハードロック、ヘヴィメタルなどのジャンルで好まれることが多いです。

 初心者の方がギターを選ぶ際には、自分の好む音楽ジャンルや演奏スタイルに合わせて、ハムバッカー搭載のギターを選ぶと良いでしょう。

 ハムバッカーは、その特有のサウンドと演奏のしやすさから、多くのギタリストに愛されています。

バレーコード

 バレーコード は、ギターやウクレレなどの弦楽器で、一本の指で同フレット上の複数の弦を同時に押弦する奏法のことを指します。

 具体的には、人差し指あるいは他の指で一つのフレットの1弦から6弦まで全て押さえるコードのフォームのことです。

 バレーコードは、セーハ(バレー)を用いるコードを指します。

 たとえば、ギターのFコードやBコードなど、1本の指で複数本の弦を押さえるコードフォームを「バレーコード」と呼びます。

 バレーコードの特徴は、一つのフォームを覚えれば、その形のまま押さえるポジションをハイポジション(ブリッジ側)あるいはローポジション(ヘッド側)に移動するだけで多数のコードを鳴らす事が可能になり、指板上をくまなく使用できることです。

 また、バレーコードはバレーした指の力を緩めることで音を短く止める(ミュートする)ことができるので、カッティングやブラッシングなど、よりリズム感のある演奏を行うことができます。

 ただし、バレーコードは力が必要なため、初心者にとっては難易度が高いと感じるかもしれません。

 特にFコードなどナットに近い位置でのバレーコードには強い押弦力が必要になるため、Fコードを覚える事は初心者にとって最初の難関とも言われます。

 しかし、コツを掴めば、必要以上に力をかけずに押さえる事ができ、高音側(ハイポジション側)のフレットでは比較的軽い力でバレーできます。

 楽しみながら練習してみてください。

半音

 音楽における半音とは、最も小さい音程の単位で、隣り合うピアノの鍵盤やギターのフレットの間の音の差を指します。

 ギターでいうと、1フレット分の移動が半音の変化になります。

 例えば、ギターのある弦で開放弦の音(押さえずに弾いた時の音)がCだとすると、その弦の1フレットを押さえて弾くとC#という音になり、これが「半音上がった」と言います。

 逆に、Cの音から半音下がると、C♭という音になります。

 音楽理論では、半音をさらに詳しく表現するために「シャープ(#)」と「フラット(♭)」という記号を使います。

 シャープは音を半音上げる記号で、フラットは音を半音下げる記号です。

 これらの記号を使って、音の高さを正確に表現することができます。

 ギターで半音を実感するには、メトロノームや曲に合わせて、1フレットずつ移動しながら弾いてみると良いでしょう。

 また、半音の移動は、コードのバリエーションを作る際や、ソロ演奏での表現力を豊かにする際にも重要な役割を果たします。

 半音の概念を理解し、それをギター演奏に活かすことで、より多彩な音楽表現が可能になります。

 初心者の方は、まずは半音の移動を意識しながら練習を重ねてみてください。

ハンマリング

 ギターにおけるハンマリングとは、左手の指を弦にハンマーのようにたたきつけて音を出すテクニックです。

 この奏法により、ピッキングをせずに音を発することができ、滑らかなフレーズや早弾きに役立ちます。

 ハンマリングは、ハンマリング・オンともいいます。

 ハンマリングの基本的なやり方は以下の通りです。

●最初の音をピッキングする:まず、弦をピッキングして音を出します。

●次の音をピッキングせずに出す:ピッキングした後、次の音はピッキングせずに、指先を素早く弦にたたきつけます。

 たたく位置はフレットの直上で、力強く、素早く押さえることがポイントです。

 例えば、4弦の5フレットを人差し指で押さえてピッキングし、その後、同じ弦の7フレットを薬指でハンマリングするという練習があります。

 このとき、4弦7フレットはハンマリングのテクニックでピッキングせずに鳴らします。

 ハンマリングのコツは、弦を押さえる感じではなく、たたくように素早く指を振り下ろして押さえることです。

 素早く、力強くがしっかり鳴らすコツです。

 ハンマリングはロックギターのイントロやソロでも多用されるテクニックであり、ピッキングが少なく済むため、早弾きのフレーズにもよく使われています。

 初心者の方は、まずは基本からしっかりと覚えておくと良いでしょう。

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ヒーリングミュージック

 ヒーリングミュージックとは、心身の疲れを癒す効果があるとされる音楽で、リラックス効果やストレス軽減に効果があるとされる音楽療法の一種です。

 この音楽は、心理的な安心感を与えたり、気持ちをリラックスさせるために作られています。

 ヒーリングミュージックにはいくつかの種類がありますが、特に以下の3つが知られています。

●リラックスミュージック:自然環境音をメインとしたもので、雨やせせらぎ、波の音、鳥の声などが含まれます。

 これらの音には1/fゆらぎと呼ばれる周波数に反比例するゆらぎが含まれており、人体に快適感を与えると考えられています。

●1/fゆらぎ:人の心拍の間隔やろうそくの炎の揺れ方など自然現象においても見られるノイズです。

 ヒーリングミュージックは、この1/fゆらぎをベースに作られた楽曲が多くなっています。

●クラシック音楽:α波が出やすいとされており、リラックスした状態において自然に出る脳波の種類です。

 特にモーツアルトの曲やパッヘルベルのカノン、バッハのG線上のアリアなどがα波が出やすい曲として知られています。

 ギターでヒーリングミュージックを演奏する場合、ギターの柔らかな音色やアルペジオを使った奏法が適しています。

 アコースティックギターはその自然な響きで、リラックス効果を高めるのに役立ちます。

 また、ギターの音色自体が心地よく、癒しの効果を持つとされているため、ギターを使ったヒーリングミュージックは非常に人気があります。

 初心者の方でも、ギターの基本的なコードを覚え、ゆったりとしたテンポで弾くことから始めると良いでしょう。

 練習を重ねることで、自分だけの癒しの音楽を奏でることができるようになりますよ。

弾き語り

 弾き語りは、一人で歌唱とその伴奏を担う楽器の演奏を同時に行うことを指します。

 この言葉は、主にギターやピアノなどの楽器を弾きながら歌うスタイルを表します。

 元々は、三味線で長唄・長歌を歌うことを指していました。

 本来なら、三味線を奏でる弾き手と長唄・長歌を歌う歌い手の2人で娯楽を行うものでしたが、一人で三味線を奏でながら長唄・長歌を歌うことが出来ると考えたことから、「弾き歌い」というスタイルが生まれたといわれています。

 現代の「弾き語り」は、この「弾き歌い」から派生したもので、伴奏楽器を持ちながら歌うスタイルを指します。

 特に、現代の歌は何かを伝えるためにあるという面が強く、歌詞に共感したり、誰かに刺さる歌となることがあります。

 そのため、「弾き語り」は、歌うことよりも語ることを優先したスタイルとも言えます。

 ギター初心者の方でも、このスタイルを学ぶことで、自分だけの音楽を創造し、表現することが可能です。

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ピッキングハーモニクス

 ピッキングハーモニクスは、ギター演奏における特殊なテクニックで、ピックを持っている親指の側面を弦に当てながらピッキングすることで、金属的な甲高い音を出す演奏法のことを指します。

 ピッキングハーモニクスを成功させるためには、以下の要素が重要です。

●ピックの持ち方:ピッキングハーモニクスは、ピックを持っている親指の側面を弦に当てながらピッキングするので、親指と弦の距離を近くしなければなりません。

 そのためには、ピックの先端が短くなるようにピックを持つ必要があります。

●ピックを弦に当てる角度:通常、ピックで弦をはじくときには、ピックと弦が平行になるようにしますが、ピッキングハーモニクスでは、ピックと弦が垂直に当たるようにします。

 こうすることで、親指の側面が弦に当たりやすくなります。

●ピックを弦に当てる強さ:ピッキングハーモニクスをするときは、通常よりも強く弦をはじきます。

 なぜならば、ピッキングハーモニクスで出た甲高い音を強調したいからです。

●ピックを弦に当てる位置:ピッキングハーモニクスでもっとも難しいのは、ピッキングする位置をみつけることです。

 なぜならば、ハーモニクスの音はどこでも鳴るわけではなく、鳴る位置がある程度決まっているからです。

 ピッキングする位置を変えたり、ピックの角度を変えたりすることで、ピッキングハーモニクスの音色が変わります。

 試行錯誤を楽しみながら、このテクニックをマスターしてください。

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ピックスクラッチ

 ピックスクラッチは、ギターの演奏テクニックの一つで、巻き弦にピックをこすり当てて音を出す方法を指します。

 この奏法は主に歪んだ音のエレキギターで行われ、ジェット機が飛んでいくような音を出すことができます。

 具体的なやり方は以下の通りです。

●スクラッチする弦:巻き弦が基本です。巻き弦は表面がザラザラしているため、ゆっくりピックでこすると「ギリ、ギリ」と音が出ます。

 裸弦は表面がツルツルしているため、ピックでこすっても音が出ません。

●ピックを弦に当てる場所:基本的にピックを弦に当てる場所はピックの側面です。

 ピックの先端でもピックスクラッチ奏法はできますが、弦に当てる面積が小さくなるため、演奏が不安定になることがあります。

●ピックを弦に当てる角度:弦に対して垂直になるようにピックを当てると、良い音が出ます。

●ピックの持ち方:ピックを持っている親指側をヘッドの方に向けるやり方と、親指側をブリッジの方に向けるやり方があります。

●ピックアップのセレクト:ピックスクラッチ奏法では、ピックアップはリア・ピックアップが基本です。

●スクラッチのスピード:比較的速いスピードでピックを動かします。

●ギターの音色:歪み系のトーンの方がピックスクラッチ奏法に合っています。

 注意点としては、ピックスクラッチ奏法をすると、ピックが削れます。

 やわらかいピックだと、1回ピックスクラッチをするだけでもかなり削れます。

 そのため、高価なピックでピックスクラッチ奏法をするのは、オススメできません。

 また、ライブのときは、替えのピックを何枚か用意しておくと安心です。

 このように、ピックスクラッチは、ピックの寿命が短くなることを納得した上で実践してください。

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ピッチ

 音楽用語でピッチとは、音の高さを指します。

 ピッチは、音が1秒間に何回振動するかを示す周波数(Hz、ヘルツ)で測定されます。

 周波数が高いほど音は高く、低いほど音は低くなります。

 ギターにおいてピッチは非常に重要で、正確なピッチでチューニングされたギターは美しいハーモニーを生み出します。

 一般的に、ギターの標準チューニングでは、次のようになります。

●6弦:E2(約 82Hz)
●5弦:A2(約110Hz)
●4弦:D3(約147Hz)
●3弦:G3(約196Hz)
●2弦:B3(約246Hz)
●1弦:E4(約330Hz)

 また、ギターのチューニングにおいて「基準ピッチ」という言葉が使われることがあります。

 これは、A4(ラの音)のピッチをどの周波数に設定するかを意味し、多くの場合、A4=440Hzが標準とされています。

 しかし、オーケストラや特定の音楽ジャンルでは、442Hzや415Hz(バロックピッチ)など、異なる基準ピッチが用いられることもあります。

 ギター初心者がピッチについて学ぶ際には、まずはチューナーを使ってギターを正確にチューニングする練習から始めると良いでしょう。

 正しいピッチでチューニングされたギターは、演奏時に安定した音程を保ち、より美しい音楽を奏でることができます。

ヒップショット

 ヒップショットとは、ギターやベースのチューニングペグのブランド名であり、特に瞬時にドロップチューニングに変更できる機能を持つペグが有名です。

 このペグを使うことで、演奏中にも素早くチューニングを変更することが可能になります。

 ヒップショットのペグは、通常のペグと異なり、レバーを切り替えることで、例えば6弦のE音を一瞬でD音に下げる(ドロップDチューニング)などの操作ができます。

 これにより、曲の途中でチューニングを変えたい場合に、ペグを回す手間を省き、スムーズな演奏が可能になります。

 ヒップショットのペグは、取り付け方に注意が必要で、正しく取り付けられていないとチューニングが安定しないことがあります。

 取り付ける際は、ペグポストにストレスをかけないようにし、必要に応じて専門家に相談することが推奨されます。

 初心者の方がヒップショットのペグを使う場合は、まずは通常のチューニングペグの使い方に慣れ、その後でヒップショットのペグの特徴や使い方を学ぶと良いでしょう。

 ヒップショットのペグは、演奏の幅を広げる便利なアイテムですので、ぜひ活用してみてください。

ヒップホップ

 ヒップホップとは、音楽のジャンルのひとつで、ラップ(口頭でリズミカルに詩を述べること)、DJ(ディスクジョッキー)、ブレイクダンス、グラフィティアートなどの要素を含む文化全体を指します。

 ヒップホップ音楽は、1970年代にニューヨークのブロンクス地区で生まれ、アフリカ系アメリカ人やラテン系アメリカ人の若者たちの間で発展しました。

 ギターとヒップホップの関係については、ヒップホップ音楽においてギターが使われることは少ないですが、ギターが効果的に使われているヒップホップ曲も存在します。

 例えば、The RootsやMos Defなどのアーティストは、ギターを取り入れたヒップホップ曲を制作しています。

 ヒップホップ音楽におけるギターの使用は、曲によって異なりますが、ジャジーなコード進行やリズミカルなカッティング、メロディックなフレーズなど、様々な演奏スタイルが見られます。

 ギターを使ったヒップホップ曲は、ジャンルの枠を超えた新しい音楽の可能性を広げています。

 ギター初心者の方がヒップホップ音楽に興味を持った場合、基本的なコードやリズムパターンを学ぶことから始めると良いでしょう。

 また、ヒップホップのビートに合わせてギターを弾く練習をすることで、リズム感を養うことができます。

ビブラート

 ビブラートは、ギターの演奏技法の一つで、音の高さを上げたり下げたりして、音の揺らぎをつくる技法です。

 ギターで行うビブラートは、左指で同じ弦の同じフレットを押さえたまま、音程を上下動させます。

<ビブラートのやり方>

●指を縦に動かすビブラート:フォークギターやエレクトリックギターなど、金属の弦が張ってあるギターでは、主にこの方法でビブラートをかけます。

 指を縦方向に動かすのはチョーキングと同じですが、チョーキングのアップダウンを繰り返すところがビブラートとチョーキングの違いです。

●指を横に動かすビブラート:クラッシックギターやガットギターなど、ナイロン弦が張ってあるギターでは、主にこの方法でビブラートをかけます。

 フォークギターやエレクトリックギターでも、この方法で震えるような揺らぎを表現することができます。

<ビブラートの種類>

 ビブラートは音符で表すことができない演奏法なので、分類するのは難しいのですが、あえて分けるとするならば次のようになります。

●音の揺れ幅の大小:ビブラートは、音の揺れ幅の大小があります。

 元の音から、半音の半分くらい上げるもの、半音 (1フレット分)くらい上げるもの、さらに全音 (2フレット分)くらい上げるものです。

●揺らぎの速さの遅速:ビブラートは、音の揺らぎが速いものと遅いものがあります。

<ビブラートをカッコよく決めるコツ>

 ビブラートは、曲に色気を出すことができるので、カッコよく決めたいですね。

 そのために次の4つのコツをつかんでください。

●ビブラートの音の上下動を一定にする:ビブラートは、基本的に音の上下動を一定にした方がカッコよく聞こえます。

●ビブラートの揺れの速さを一定にする:ビブラートは、基本的に揺れの速さを一定にした方がカッコよく聞こえます。

●ビブラートをかけるタイミングを遅らせる:ビブラートは、ピッキングした後に少し待ってからかけるようにします。

 なぜならば、ピッキング直後にビブラートをかけると、元の音よりも高い音の方が耳に残るので、ピッチが外れた演奏に聞こえてしまうからです。

●ビブラートは音の高さを戻して終わる:ビブラートは、音が消えるまで続けることもありますが、音が残っているときに揺れを止めることもあります。

 そのような場合、ビブラートは音の高さを元に戻して終わるようにします。

 ビブラートのニュアンスの付け方は、演奏者に任されています。

 ぜひ、カッコいいビブラートのかけ方を研究してください。

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ヒューマンビートボックス

 ヒューマンビートボックスとは、人間の発話器官を使ってドラムマシンのように音楽を創り出す音楽表現の形態のひとつです。

 略称はビートボックス、またはHBB、BBXとも呼ばれます。

 演奏者はビートボクサーと呼ばれ、通常はステージネームで呼ばれることが多いです。

 ヒューマンビートボックスは、口や鼻、喉などの発声器官だけを使用して、リズムのあるドラムサウンド、メロディー、または模倣した楽器の音を創り出す芸術です。

 これには、単語の子音や母音だけでなく、非言語音も使用されます。

 具体的には、レコードのスクラッチ音やベース音、リズムマシンの音色の加工や変化などを再現したブレイクビーツを一人で作り上げたり、動物の鳴き声や風の音、機械の作動音などの直接的模倣音を使い、何らかのストーリー性を感じさせる演奏を行ったりします。

 ヒューマンビートボックスは、DJが用いるリズムマシンによる音を人間の声で模倣したことに由来し、日進月歩でその表現技法は発展を遂げており、単なる模倣の文化から独自の音楽表現の領域として欧米諸国ではその概念が確立されつつあります。

 日本国内でも、ヒューマンビートボックスの公的研究が行われ、学術的な研究領域として徐々に認知されるようになっています。

 ギター初心者の方がヒューマンビートボックスに興味を持った場合、まずは基本的なビートやリズムを学ぶことから始めると良いでしょう。

 練習を重ねることで、自分だけのユニークな音楽を創り出すことができるようになります。

拍子

 音楽用語の拍子とは、曲のリズムを構成するためのパターンで、何拍で1グループと感じるかを表します。

 例えば、4拍子の曲では、「1-2-3-4」というカウントで1グループが形成され、このグループを1小節と呼びます。

 拍子にはいくつかの種類があり、それぞれ異なるリズム感を生み出します。

 以下は一般的な拍子の種類です。

●2拍子:シンプルなリズムで、「1-2」とカウントします。

 マーチのような行進曲によく使われます。

●3拍子:ワルツのような曲に特徴的で、「1-2-3」とカウントします。

●4拍子:ポピュラー音楽で最も一般的な拍子で、「1-2-3-4」とカウントします。

 拍子は拍子記号によって指示され、楽譜上で小節が区切られます。

 拍子記号は、上下に並んだ2つの数字で表され、「〇分の〇拍子」と読みます。

 上の数字はその楽曲において強弱の周期が現れる拍のまとまりはいくつかを表し、下の数字は1拍の単位となる音符の種類を表します。

 ギターで拍子を実感するには、メトロノームを使ってテンポを設定し、それに合わせてストロークを行う練習をすると良いでしょう。

 また、曲を聴きながら、そのリズムに合わせて手拍子をすることも有効です。

 拍子を理解し、それに合わせて演奏することで、リズム感が養われ、より表現豊かな演奏が可能になります。

 ギター初心者の方は、まずは簡単な曲から始めて、拍子を意識しながら演奏することをおすすめします。

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フィードバック

 フィードバックとは、エレキギターを演奏する際にアンプとギターの共鳴によって生じる発振音(ノイズ)のことを指します。

 この現象は、アンプから出る音がギターのピックアップに拾われ、その音が再びアンプから出ることで繰り返されることにより生じます。

 フィードバックは、特にライブパフォーマンスなどで、効果音として積極的に取り入れられることがあります。

 ハードロックやヘヴィメタルなどのジャンルでは、フィードバックを演出として使用することが多いです。

 フィードバックの発生原理は主に2つあります。

●音(空気振動)を介するフィードバック:スピーカーから出力された音がギターの弦を共振させることにより起こります。

 この結果、弦振動の持続音の状態となり、ロングサスティンが得られます。

 ソリッドギターよりも、胴に共鳴用の空間を持つセミアコースティックギターやフルアコースティックギターの方がフィードバックが生じやすいです。

●磁気を介するフィードバック:ピックアップやスピーカーは磁気を利用しており、互いを近付けることで電磁誘導の一種である電磁結合が起こり、フィードバックが発生します。

 この原理によるフィードバック音は弦振動を止めても持続するため、奏法によってはフィードバック途中にその音質を変えることができます。

 フィードバックをコントロールするには、アンプで歪ませてからギターをアンプの方に向けることで発生しますが、フィードバックをより自由にコントロールしたい時のコツとしては、ワウペダルを使う方法があります。

 ワウを開くとフィードバックが発生し、閉じると収束するという特性を利用することで、足元で自在にフィードバックを操ることができます。

 初心者の方がフィードバックを試す場合は、まずは音量を上げてスピーカーに近づくことから始めてみてください。

 ただし、フィードバックは非常に大きな音を発することがあるので、耳を保護するためにも適切な音量で行うようにしてください。

 また、フィードバックをコントロールするには練習と経験が必要ですので、安全な環境で少しずつ試してみることをお勧めします。

フィルイン

 フィルインとは、ギターを含む楽器演奏において、曲の一部分やフレーズの間に挿入される短い即興的な演奏のことを指します。

 フィルインは、曲に変化やアクセントを加えるために用いられ、楽曲のスパイス的な役割を果たします。

 具体的には、フィルインは以下のような場面で使用されます。

●楽曲の繋ぎ目:例えば、Aメロからサビに移行する直前など、曲のセクションが変わるタイミングでフィルインを入れることで、次のセクションへの期待感や盛り上がりを演出します。

●伴奏のパターンの最後:一定のリズムやコード進行を繰り返す中で、4小節目や8小節目の最後にフィルインを入れることが多く、リズムに変化をつけます。

 フィルインは、ドラムセットだけでなく、ギターやピアノなどの伴奏楽器でも行われます。

 ギターでフィルインを演奏する際は、スケールやアルペジオ、スライド、ハンマリングなどのテクニックを使って、短いフレーズを作り出します。

 初心者の方がフィルインを練習する際は、まずは基本的なスケールやコードを覚え、それらを使って短いフレーズを作ってみることから始めると良いでしょう。

 また、曲の構造を理解し、どのタイミングでフィルインを入れるかを考えることも大切です。

 フィルインは、曲に個性を加えるための重要なテクニックなので、ぜひ練習してみてください。

フィンガーピッキング

 フィンガーピッキングとは、ギターを演奏する際にピックを使わずに指先や爪を使って弦を弾くテクニックのことを指します。

 クラシックギターやフラメンコなどでよく使用されるスタイルで、ピックを使う通常の演奏とは異なる独特のニュアンスやフレージングが可能になります。

 フィンガーピッキングにはいくつかのスタイルがありますが、以下の2つが基本的な形です。

●スリーフィンガーピッキング:右手の親指、人差し指、中指を使って演奏する方法です。

 親指で低音部を、人差し指と中指で高音部を弾きます。

 このスタイルはアコースティックギターで頻繁に使用され、ベースラインとコードアルペジオを同時に演奏することができます。

●フォーフィンガーピッキング:親指から薬指までの4本の指を使用するスタイルで、より複雑なフレーズや速いパッセージを演奏する際に利用されます。

 クラシックギターでは一般的な奏法です。

 フィンガーピッキングを始めるには、まずは基本的なコードを覚え、それらを使って簡単なアルペジオパターンから練習することがおすすめです。

 指の動きを慣らし、正確なピッキングを心がけることが大切です。

 また、フィンガーピッキングはピアノのようにコードの構成音を一度に発音することができるため、バッキングギターでの演奏にも適しています。

 初心者の方は、まずはスリーフィンガーピッキングから始めて、徐々にフォーフィンガーピッキングにも挑戦してみると良いでしょう。

 練習を重ねることで、美しいフィンガーピッキングの音色を出すことができるようになりますよ。

フィンガーボード

 ギターにおけるフィンガーボードとは、ネックの上にある平らな部分で、弦を押さえるために使われる部分のことを指します。

 英語では「fingerboard」と呼ばれ、日本語では「指板」とも呼ばれます。

 フィンガーボードは、ギターの演奏において非常に重要な役割を果たします。

 フレットと呼ばれる金属製の棒が埋め込まれており、これらのフレット間で弦を押さえることによって、異なる音高を出すことができます。

 フィンガーボードの材質は、ギターの音色にも影響を与えます。

 一般的に使用される材質には以下のようなものがあります。

●ローズウッド:赤茶色や焦げ茶色をした木材で、温かみのある柔らかな音色を持ちます。

 粘りがあるためフレットの交換がしやすいという特徴があります。

●メイプル:白色の硬い木材で、明るく透き通った音色が特徴です。

 通常は塗装されており、メンテナンスが比較的容易です。

●エボニー:真っ黒な木材で、硬質でアタック感があり、メリハリのある音色を持ちます。

 高級ギターに多く採用されています。

 また、フィンガーボードの形状には「R(アール)」という半径で表されるカーブがあります。

 Rの数値が小さいほどカーブはきつく、大きいほどカーブは緩やかです。

 カーブの度合いによって演奏性が変わるため、自分の好みに合ったフィンガーボードを選ぶことが大切です。

 初心者の方がギターを選ぶ際は、フィンガーボードの材質や形状を確認し、自分の演奏スタイルや好みに合ったものを選ぶと良いでしょう。

 また、フィンガーボードは定期的なメンテナンスが必要ですので、湿度管理や清掃、保湿などのケアを行うことが大切です。

フェイク

 フェイクとは、音楽用語で、本来のメロディラインに少し変化をつけて歌ったり演奏したりすることを指します。

 フェイクは、基本的なメロディラインは守りつつ、装飾的に変化をつけるテクニックであり、原曲にないメロディを演奏するアドリブとは異なります。

 フェイクにはいくつかの種類がありますが、主に以下の3つが知られています。

●メロディフェイク:メロディ(音程)に変化をつけること。

●リズムフェイク:リズム(符割)に変化をつけること。

●装飾音フェイク:歌唱でこぶしなどの細かい装飾音を加えて変化をつけること。

 例えば、ライブではフェイクを入れることで感情表現をしたり、音源とは違ったライブ感を演出したりする効果があります。

 意図的に曲のスケールやコードトーンから音を外すフェイクもありますが、使い所を間違えるとただの不協和音になったり、音を外したと思われたりするので注意が必要です。

 ギターでフェイクを演奏する場合、スライドやベンド、ビブラートなどのテクニックを使って、メロディラインに変化を加えます。

 これにより、演奏に表現力や個性を加えることができます。

 初心者の方は、まずは簡単なフェイクから始めて、徐々に複雑なフェイクに挑戦してみると良いでしょう。

 練習を重ねることで、自分だけのスタイルを見つけることができますよ。

フェードアウト

 フェードアウトとは、曲の終わりに向けて徐々に音量を小さくしていく演奏技法のことです。

 ギター演奏においては、曲の最後で音を自然に消えさせる効果を与えるために使用されます。

 これにより、曲が静かに終わることで、聴き手に余韻を残すことができます。

 ギター初心者の方がフェードアウトを練習する際には、以下のステップを試してみてください。

●曲の終わりに適した部分を選びます。

 通常、曲の最後のコードやフレーズが繰り返される部分が良いでしょう。

●演奏中に徐々に音量を下げていきます。

 これは、右手のピッキングの力を弱めるか、アンプのボリュームを下げることで実現できます。

●最終的には、音が完全に聞こえなくなるまで音量を下げます。

 フェードアウトは、演奏者がコントロールする以外にも、録音時にエンジニアがミキシングボードやソフトウェアを使って行うこともありますただし、ライブ演奏では演奏者自身がフェードアウトを行う必要があります。

 この技法は、曲の感情を豊かにし、聴き手に深い印象を与えるために非常に有効です。

 練習を重ねることで、自然なフェードアウトができるようになりますので、ぜひ挑戦してみてください。

フェルマータ

 フェルマータとは、音楽において特定の音符や休符の演奏を一時的に停止させる記号のことです。

 この記号が指示された音符や休符は、通常よりも長く持続させることが求められます。

 フェルマータはイタリア語で「Fermata」と書かれ、「fermare」(止める、停止させる)という動詞の活用形から来ています。

 ギター演奏においてフェルマータを使う場面は、曲の感情表現を強調したい時や、曲の終わりに向けて一時的な停止をもたらす時などです。

 フェルマータがある部分では、演奏者はその音をいつもより長く鳴らし続けることで、聴き手に強い印象を与えることができます。

 初心者の方がフェルマータを練習する際には、まずは楽譜上でフェルマータの記号を見つけることから始めてください。

 そして、その音符を通常よりも長く、感情を込めて演奏してみましょう。

 ただし、フェルマータの持続時間に厳密な規定はなく、演奏者の解釈や曲の流れによって異なります。

 そのため、自分の感覚で適切な長さを見つけることが大切です。

 フェルマータは、演奏者にとって表現の幅を広げるための重要なツールです。

 練習を重ねることで、より表現豊かな演奏ができるようになりますので、ぜひ挑戦してみてください。

付点音符

 付点音符とは、音符の長さを1.5倍にするために音符の右側に付けられる小さな点のことです。

 例えば、4分音符は通常1拍の長さですが、付点がつくと1.5拍の長さになります。

 これは、4分音符に8分音符をひとつ加えた長さと同じです。

 付点音符は、リズムに変化を加えたり、特定の感情を表現するために使われます。

 ギターでの演奏では、これらのリズムを正確に弾くことが重要です。

 具体的な例を挙げると、以下のようになります。

●付点全音符:通常の全音符は4拍ですが、付点がつくと6拍になります。

●付点2分音符:通常の2分音符は2拍ですが、付点がつくと3拍になります。

●付点4分音符:通常の4分音符は1拍ですが、付点がつくと1.5拍になります。

 付点音符のリズムを練習する際は、まずは手拍子でリズムを取りながら感覚を掴むことがおすすめです。

 特に、付点4分音符のリズムは「タ~ンカ」というフレーズで覚えると良いでしょう。

 これは、付点4分音符が1.5拍、その後に続く8分音符が0.5拍で、合わせて2拍になるという意味です。

 このように、付点音符はリズムの幅を広げ、音楽に表現力を加えるために非常に便利なツールです。

 ギターの演奏においても、これらのリズムをマスターすることで、より豊かな音楽表現が可能になります。

 練習を重ねて、リズム感を身につけましょう。

フラット

 フラットは音楽用語で、半音下がることを意味します。

 ギターにおいては、フラットは指板上で1フレット下げることに相当します。

 例えば、Aの音を半音下げるとAフラット(A♭)になります。

 これはギターの指板上で、Aの音が鳴るフレットの1つ手前のフレットを押さえることで実現できます。

 音階はドレミファソラシ(C・D・E・F・G・A・B)が全てではなく、シャープ(♯)やフラット(♭)も含まれています。

 シャープは半音上がることを意味し、フラットはその逆です。

 例えば、Cシャープ(C♯)はCより半音高い音で、Bフラット(B♭)はBより半音低い音です。

 ギター初心者の方がフラットを理解するためには、まずはギターの指板上で各音がどこにあるかを覚えることが大切です。

 そして、半音下げるということは、その音のフレットから1つ手前のフレットを押さえることだと理解してください。

 練習を重ねることで、フラットの音を自然に弾けるようになります。

 また、フラットの音は、異名同音(同じ音を異なる名前で呼ぶこと)としても知られています。

 例えば、C♯とD♭は異名同音で、同じ音を指しますが、名前が異なります。

 これは音楽理論において重要な概念であり、コードやスケールを学ぶ上で理解しておく必要があります。

 フラットの概念を理解し、ギターでの使い方を習得することで、より幅広い音楽表現が可能になります。

 ぜひ、この知識を活用して、ギター演奏のスキルを向上させてください。

ブラッシング

 ブラッシングは、音が出ないようにミュートした弦をピッキングする演奏法です。

 具体的には、音が出ないようにミュートされた弦をピッキングすることで、音程感のない太鼓のような音を出すことができます。

 そのため、カッティングと一緒に行うと、ギターなのにドラムやパーカッションのようなリズム感のある演奏が可能になります。

 ブラッシングはリズムを表現するテクニックなので、リズム感を大切に演奏するようにしましょう。

 このポイントを意識しながら、楽しみながら練習してみてください。

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フラットピック

 フラットピックとは、ギターを弾くときに使う平らなピックのことを指します。

 以下に、初心者でも理解できるように、フラットピックの基本的な特徴と選び方を説明します。

●形状:フラットピックには様々な形状がありますが、初心者に最適なのは「トライアングル型」です。

 指に触れる面積が広いので、しっかりとホールドできます。

●固さ:フラットピックの固さも重要です。初心者にはTHIN(薄い)が最適です。

 THINのフラットピックはそれ自体がよく曲がるので、弦にひっかかることなく音量を均一に出すことができます。

●素材:フラットピックの素材には様々な種類がありますが、初心者でも扱いやすいのはウルテムです。

 ウルテムは人間の爪にも近いといわれていて、フィット感は最高です。

●持ち方:フラットピックは、親指と人差し指で持ちます。三角形の上の辺が、親指と平行になるように持ちます。

 フラットピックはギターの音色を左右する大切なアイテムなので、自分に合ったものを選ぶことが重要です。

 また、正しい持ち方を身につけることで、より良い音を出すことができます。

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ブリッジミュート

 ブリッジミュートはギター演奏の重要なテクニックの一つで、特にロックやフォークの演奏でよく使われます。

 ブリッジミュートは、右手の小指球をギターのサドルの上に置き、弦を半分だけ鳴らす演奏テクニックです。

 このテクニックを使うと、ギターから低くて太い、重厚なサウンドが出ます。

<ブリッジミュートのやり方>

●右手を弦に押し当てる位置:ブリッジミュートでは、太い弦(6〜4弦)を弾くため、弦に押し当てる手の部位は、右手の小指球の下側、手首側になります。

 ミュートする位置は、ボディのブリッジ上で、弦を支えているサドルのほぼ真上です。

●ブリッジミュートの弾き方:ブリッジミュートでは、右手の小指球の下側を弦に押し当てたままピッキングするので、肘から手首まではほとんど動かしません。

 動かすところは、手首から先です。

 そのため、手首には余分な力を入れず自由に動かせるようにします。

 最初はダウン・ピッキングから始め、次にアップ・ピッキングに挑戦します。

●ブリッジミュートのサウンド調整:ブリッジミュートは、ミュートする位置を変えるだけで、サウンドのニュアンスが簡単に変わります。

 ミュートする位置をネック側に移動させると、ミュートが強まります。

 反対に、ミュートする位置をネックの反対側に移動させると、ミュートが弱まります。

 これらのテクニックを使うと、ギターから出る音の質感や雰囲気を大きく変えることができます。

 しっかり練習して、マスターしてください。

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プリング

 プリングは、ギターの演奏技法の一つで、ピッキングした後に、押さえていた指で弦を引っ掻いて音を出す技法です。

 プリングは、「引っ張って離す」という意味です。

 プリングは、プリング・オフともいいます。

<プリングの種類と弾き方の例>

●開放弦を使ったプリング:3弦2フレットをピッキングした後に、左指で弦を引っ掻いて3弦の解放の音を出します。

 押さえる指は、人差し指、中指、薬指、小指のどれでも構いません。

●2本の指を使ったプリング:4弦7フレットを薬指で押さえてピッキングした後に、押さえていた薬指で弦を引っ掻いて4弦5フレットの音を出します。

<プリングのコツ>

●指を弦に引っかけて下向きにはじく:ピッキングした後に、押さえていた左指を下向きに動かして、指板を引っ掻くように弦をはじきます。

●プリングして出す音の指はあらかじめ押さえておく:プリングする前から2本の指で弦を押さえておき、その状態でピッキングした後にプリングすれば、滑らかに音がつながります。

●他の弦はミュートしておく:プリングする弦以外、特に下にある弦は、他の指で軽く触れてミュートしておきます。

 プリングは、ハンマリングと組み合わせて使うことがあります。

 ハンマリングと同様にプリングも、自在に使えるように練習しておきましょう。

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ブルーノート

 ブルーノートとは、ジャズやブルースなどの音楽でよく使われる特定の音のことを指します。

 これらの音は、メジャースケールにおける第3音、第5音、第7音を半音下げた音で、独特の感情的な響きを持っています。

 具体的には、Cメジャースケールを例にとると、通常のCメジャースケールは「ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ」の7つの音から成り立っていますが、ブルーノートを加えると、「ミ♭(短3度)、ソ♭(減5度)、シ♭(短7度)」が加わります。

 これらのブルーノートは、通常のスケールに比べて少し不安定で、感情的なニュアンスを加える効果があります。

 ギターでブルーノートを使うときは、スライドやベンドなどのテクニックを使って、メロディにアクセントとして取り入れると良いでしょう。

 初心者の方は、まずはメジャーペンタトニックスケールに慣れ、そこにブルーノートを加える練習から始めると良いでしょう。

 例えば、Cメジャーペンタトニックスケールに「ミ♭」を加えてみると、ブルージーな響きを体験できます。

 ブルーノートは、ただの音ではなく、音楽に深みや感情を加えるための重要な要素です。

 ギターを弾く際にこれらの音を上手く取り入れることで、より表現豊かな演奏が可能になります。

 ぜひ、実際にギターを手に取り、ブルーノートを使った演奏を試してみてください。

フレーズ

 フレーズとは、音楽においてひとつの意味を成す短い音のグループやメロディのことを指します。

 文章でいうところの「文節」や「句」に相当するものです。

 ギターにおけるフレーズは、単に連続した音符の並びではなく、特定のリズムやメロディを持っており、曲の中で特徴的な部分や、感情を表現するために使われます。

 例えば、ある曲のサビやイントロに登場する印象的なギターリフも、フレーズの一種です。

 初心者の方がフレーズを学ぶ際には、まずは簡単なフレーズから始めることをおすすめします。

 簡単なフレーズをコピーすることで、ギターの基本的なテクニックを身につけることができ、演奏の完成度を上げることができます。

 また、フレーズを弾くことは楽しい経験であり、ギター演奏へのモチベーションを高める効果もあります。

 フレーズを練習する際には、リズムやピッチに特に注意を払い、自分の演奏を録音や録画してチェックすることも大切です。

 これにより、演奏の質を向上させることができます。

 また、好きなフレーズだけを練習することも可能ですので、自分が気に入ったフレーズを見つけて、それを繰り返し練習することをおすすめします。

 フレーズを学ぶことは、ギター演奏の技術を向上させるだけでなく、曲の理解を深め、より表現豊かな演奏をするための基礎となります。

 ぜひ、簡単なフレーズから始めて、徐々に難易度を上げていくことを試してみてください。

 そして、自分の演奏スタイルに合ったフレーズを見つけ、それを自分のものにしていくことが大切です。

分数コード

 分数コード、またはオンコードとは、特定のコードのベース音(最低音)をルート音以外の音に変更したコードのことです。

 これにより、コードの響きに変化を加えることができます。

 分数コードは、通常「コード名/ベース音」という形で表記されます。

 例えば、C/Gは「GぶんのCコード」と読み、Cメジャーコードのベース音をGにしたものです。

 分数コードは、曲の雰囲気を変えたり、ベースラインに動きを加えたりするのに役立ちます。

 また、転回形としても使用され、コードの構成音の中でベース音を変えることで、同じコードでも異なる響きを生み出すことができます。

 ギターでの押さえ方は、基本的なコードフォームに対して、指定されたベース音を強調するように弾きます。

 例えば、C/Gの場合は、Cメジャーコードを押さえつつ、6弦のG音をベースとして弾くことになります。

 これにより、通常のCメジャーコードとは異なる響きが得られます。

 分数コードは、ポップスやロックだけでなく、ジャズやR&Bなど様々なジャンルで使われており、ギタリストにとって非常に重要なコンセプトです。

 初心者の方は、まずは簡単な分数コードから始めて、徐々に慣れていくと良いでしょう練習を重ねることで、より表現豊かな演奏が可能になります。

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ヘヴィメタル

 ヘヴィメタルとは、1970年代初頭にイギリスとアメリカで発祥したロック音楽のジャンルのひとつで、その特徴は重厚で力強いサウンド、高速のギターソロ、激しいドラムビート、そしてダークで幻想的な歌詞にあります。

 ヘヴィメタルのギター演奏は、以下のような特徴があります。

●ダウンチューニング:ギターのチューニングを通常より低く設定することで、より重く深みのあるサウンドを生み出します。

●ディストーション:ギターアンプやエフェクターを使用して、歪んだ音(ディストーション)を作り出し、ヘヴィメタル特有のサウンドを実現します。

●パワーコード:完全5度の和音を中心に使用し、シンプルで力強いリフを作ります。

●速弾き:ギターソロでは、非常に速いテンポで複雑なフレーズを弾くことが多く、技術的な難易度が高いです。

 ヘヴィメタルギターの代表的なプレイヤーには、ランディ・ローズやイングヴェイ・マルムスティーン、トニー・アイオミなどがおり、彼らはヘヴィメタルのギタープレイに大きな影響を与えています。

 ギター初心者がヘヴィメタルを演奏するには、まずは基本的なパワーコードを覚え、ディストーションを効かせたアンプで練習することから始めると良いでしょう。

 また、速弾きや複雑なソロに挑戦する前に、リズム感を養うためにメトロノームを使って練習することも重要です。

 ヘヴィメタルは表現力豊かなジャンルなので、自分のスタイルを見つけて楽しんでください。

ペダルポイント

 ペダルポイントは、ギター演奏において、「同じ音を鳴らし続ける」というテクニックです。

 コードが変化しても同じ音が鳴り続けているので、単純にコードが変わったときとは違って、音の広がりが感じられるようになります。

 ペダルポイントは、鳴らし続ける音によって大きく2種類に分けられます。

●ベース・ペダルポイント:低音部を鳴らし続ける。

●ソプラノ・ペダルポイント:高音部を鳴らし続ける。

 ベース・ペダルポイントでは、コードが変化しても、同じベース音をキープして鳴らし続けます。

 コードは変わっていくのにベース音が変わらないので、単純なコード進行とは違い、広がりのある響きが感じられます。

 一方、ソプラノ・ペダルポイントでは、コードが変化しても、高音部の音をキープして鳴らし続けます。

 主に、「5度」の音を鳴らし続けます。

 コードは変わっていくのに最高音が変わらないので、単純なコード進行とは違い、広がりのある響きが感じられます。

 ぜひ、あなたの演奏に加えてみてください。

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ヘッド

 ギターにおけるヘッドとは、ギターの最も先端に位置する部分で、チューニングペグが取り付けられている場所のことを指します。

 チューニングペグは、ギターの弦の張力を調節し、チューニング(調律)を行うための重要なパーツです。

 ヘッドには大きく分けて2つのタイプがあります。

●角度付きヘッド:ヘッドがネックに対して角度を持っており、ナットへの弦のテンションを確保するために使用されます。

 このタイプは、ナットへの負荷が均等にかかり、テンションとバランスに優れていますが、生産性が少し悪く、強度が劣ることがあります。

 主にアコースティックギターに使用されています。

●段付き平行ヘッド:ヘッドがネックと平行になっており、角度はありません。

 このタイプは量産しやすく、木材をあまり加工せずに使用できるため、木目がまっすぐ通り、強度が増します。

 主にエレキギターに使用されています。

 また、ヘッドの形状はメーカーによって異なり、ギターのデザインにも大きく影響します。

 ヘッドの形状やペグの配置によって、ギターの演奏性や音質にも変化が生じることがあります。

 例えば、ヘッドが重いとサスティンが増し、軽いと倍音が豊かになります。

 初心者の方がギターを選ぶ際は、ヘッドの形状やペグの種類にも注目してみると良いでしょう。

 また、ヘッドのメンテナンスも重要で、ペグの動きがスムーズであることや、弦が正しく巻かれていることを確認することが大切です。

ヘッドストック

 ヘッドストックとは、ギターの最も先端にある部分で、チューニングペグが取り付けられている場所を指します。

 チューニングペグは、ギターの弦の張力を調整し、チューニング(調律)を行うための重要なパーツです。

 ヘッドストックは、ギターのデザインや演奏性に影響を与える要素のひとつであり、ギターの種類やメーカーによって様々な形状があります。

 例えば、フェンダータイプのヘッドストックは片側に6つのペグを配置した「6インワン」と呼ばれるタイプがあり、ギブソンタイプのヘッドストックはペグが左右対称に取り付けられています。

 また、ヘッドストックの形状は、ギターのサウンドにも影響を与えることがあります。

 ヘッドストックが重いとサスティンが増し、軽いと倍音が豊かになる傾向があります。

 さらに、ヘッドストックの表側の上部には、多くの場合、ブランドのロゴが付いており、周囲にバインディングが施されたモデルも多く見られます。

 初心者の方がギターを選ぶ際は、ヘッドストックの形状やペグの種類にも注目してみると良いでしょう。

 また、ヘッドストックのメンテナンスも重要で、ペグの動きがスムーズであることや、弦が正しく巻かれていることを確認することが大切です。

ヘッドフォン

 ヘッドフォンとは、耳に装着して音楽を聴くためのデバイスで、ギターの練習やレコーディングにも使用されます。

 ギター演奏においてヘッドフォンを使用する利点は、周囲に音を漏らさずに演奏を楽しむことができる点です。

 特に自宅での練習時には、家族や近隣に迷惑をかけることなく、深夜でも演奏を続けることが可能になります。

 ギター用のヘッドフォンを選ぶ際のポイントは以下の通りです。

●有線接続:Bluetoothなどのワイヤレス接続ではタイムラグが発生する可能性があるため、有線接続のヘッドフォンが推奨されます。

●ギターに直接挿せるか:アンプ内蔵のヘッドフォンは、ギターに直接挿して使用できるため、手軽に練習を始めることができます。

●コスパの良さ:価格と音質のバランスが取れたモデルを選ぶことが重要です。

 エントリーモデルから高価なモデルまで幅広い選択肢があります。

●イヤーカップの種類:密閉型、開放型、セミオープン型など、使用環境や好みに合わせて選ぶことができます。

 ギターとヘッドフォンの接続方法は、アンプのHEADPHONE端子にヘッドフォンをつなぎ、普段通りにセッティングするだけです。

 アンプ内蔵ヘッドフォンの場合は、端子をシールドと同じ部分に挿して電源を入れるだけで使用できます。

 初心者の方がヘッドフォンを使ってギターの練習を始める際は、まずは自分の好みの音質や装着感を確認し、快適に演奏できるモデルを選ぶことが大切です。

 また、ヘッドフォンを使用することで、自分の演奏をより細かく聴き取り、演奏技術の向上にも役立ちます。

ヘルツ

 ヘルツとは、音の高さを表す単位で、正式には周波数の単位です。

 音は空気の振動によって作られ、この振動がどれだけ速く繰り返されるかを数値で表したものがヘルツ(Hz)です。

 例えば、ギターのチューニングにおいて「A(ラ)=440Hz」と言われることがあります。

 これは、ギターの5弦開放のA(ラ)の音が1秒間に440回振動することを意味しています。

 振動数が多いほど音は高く、少ないほど音は低くなります。

 ギターのチューニングでは、国際的には440Hzが標準とされていますが、オーケストラやクラシック音楽では442Hzを使用することもあります。

 この微妙な違いは、音の響きや楽器への負担に影響を与えるため、演奏環境に合わせてチューニングの基準を変えることがあります。

 初心者の方がギターをチューニングする際は、チューナーを使用して440Hzを基準に各弦を調整することが一般的です。

 しかし、他の楽器と合わせる必要がある場合は、その楽器のチューニングに合わせてヘルツ数を調整することが大切です。

 ヘルツは音楽だけでなく、日常生活の中でも様々な場面で使われる重要な概念です。

 例えば、電気製品の動作周波数や無線の周波数など、振動や波動を扱う分野で広く用いられています。

変則チューニング

 変則チューニングは、ギターの弦を通常とは異なる音程に調整することを指します。

 これにより、ギターの響きが変わり、美しい音色を奏でることができます。

<変則チューニングのメリット>

●開放弦を使ったフレーズの響きが美しい

●開放弦の音だけで特定のコードになる

●ボトルネックを使った演奏がやりやすい

●曲全体のサウンドに厚みが出せる

●聞いている人にインパクトを与える

<変則チューニングのデメリット>

●特別な弾き方をしなければならない

●その都度チューニングをしなければならない

●ギターのネックに無理な力を与えることがある

●弦を交換しなければならないことがある

<変則チューニングの種類(例)>

●オープンチューニング:オープンGチューニング、オープンAチューニング、オープンDチューニング、オープンEチューニングなど

●ドロップチューニング:ドロップDチューニング、ドロップC#チューニング、ドロップGチューニングなど

●その他の変則チューニング:DADGADチューニング、DADEADチューニング、DGDGCDチューニングなど

 変則チューニングは、標準的なチューニングとは違う独特なサウンドを実現することができます。

 ぜひ、あなたも挑戦してみてください。

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ベンディング

 ギターにおけるベンディングとは、弦を指で物理的に押し上げたり引き下げたりして、音程を一時的に高くするテクニックです。

 日本では「チョーキング」と呼ばれます。

 このテクニックは、特にエレキギターでよく使われ、ブルースやロックなどのジャンルで非常に重要な役割を果たします。

<ベンディングの基本的な手順>

●弾きたいフレットに指を置きます。

 通常、薬指が使用されますが、中指や人差し指も使うことがあります。

 他の指を同じ弦に置いて、ベンディングを行う指をサポートします。

●弦を横に押し上げるか引き下げることで、音程を高くします。

 このとき、親指はネックの上に置いて力を加えるのに役立てます。

●ベンディングの際には、音程を正確にするために耳で確認しながら行います。

 例えば、全音ベンディングでは、2フレット分の音程を上げることになります。

<ベンディングの種類>

●全音ベンディング:2フレット分の音程を上げるベンディングです。

●半音ベンディング:1フレット分の音程を上げるベンディングです。

●クオーターベンディング:半音よりも少ない微妙な音程を上げるベンディングです。

●2音ベンディング:4フレット分の音程を上げるベンディングです。

 ベンディングは、ギターの表現力を豊かにするための非常に効果的なテクニックです。

 練習を重ねることで、より感情的な演奏が可能になります。

 初心者の方は、まずは半音ベンディングから始めて、徐々に全音ベンディングやその他のベンディングに挑戦してみてください。

 練習を重ねることで、指の力と耳の感覚が養われ、自然と正確なベンディングができるようになります。

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変拍子

 変拍子とは、通常の4拍子や3拍子とは異なる、不規則なリズムパターンを持つ拍子のことです。

 変拍子は、曲に独特のリズム感を与え、聴き手に新鮮な印象を与えることができます。

 例えば、5拍子や7拍子などが変拍子に含まれます。

 変拍子は、2拍子と3拍子を組み合わせたり、それらを変則的に並べたりして作られることが多いです。

 例えば、5拍子は「3+2」または「2+3」のように、3拍子と2拍子を組み合わせて作ることができます。

 ギターで変拍子を演奏する際は、まずは拍子を数えながらリズムを理解することが大切です。

 例えば、7拍子の場合は「1-2-3, 1-2, 1-2」または「1-2, 1-2, 1-2-3」と数えながら、そのリズムに合わせてストロークを行います。

 変拍子のリズムは慣れるまで難しいかもしれませんが、練習を重ねることで自然と体に覚えさせることができます。

 また、変拍子を使った曲を聴いたり、実際に演奏してみることも大変有効です。

 変拍子は、プログレッシブ・ロックやジャズ、クラシック音楽など、多くのジャンルで使用されています。

 ギタリストとして変拍子をマスターすることで、より幅広い音楽表現が可能になります。

 ぜひチャレンジしてみてください。

ホームポジション

 ギターにおけるホームポジションとは、ギター演奏において、左手の指が自然に置かれる基本的な位置のことを指します。

 このポジションは、特に初心者にとって重要で、効率的な指使いや運指の基礎を学ぶための出発点となります。

 具体的には、ホームポジションでは、人差し指が1フレット、中指が2フレット、薬指が3フレット、小指が4フレットを担当します。

 このように、1フレットに1本ずつ、4本の指で4フレットをカバーするのが基本になります。

 例えば、人差し指が1フレットを担当している時は1ポジション、2フレットを担当している時は2ポジションと呼ばれます。

 このポジションを基に、指板上での移動やコードの押さえ方などを学んでいきます。

 ホームポジションをマスターすることで、ギター演奏の基礎が身につき、より複雑なコードやスケール、ソロ演奏へとステップアップすることができます。

 初心者の方は、まずはホームポジションでの正しい指の位置と運指を練習し、基本的なテクニックをしっかりと身につけることが大切です。

ホームレコーディング

 ホームレコーディングとは、自宅で音楽の録音を行うことを指します。

 プロのスタジオを使わずに、個人の設備で音楽制作をすることができるため、低予算で自由に作業を進めることができるのが大きなメリットです。

<ホームレコーディングに必要な機材>

●パソコン:音楽制作ソフトウェア(DAW)を動かすために必要です。

●DAW:デジタル・オーディオ・ワークステーションの略で、音楽制作ソフトウェアのことです。

●オーディオインターフェース:外部の音源をデジタル信号に変換し、パソコンに送るための機器です。

●モニター用ヘッドホン:正確な音を聴くために必要です。

●マイク:歌やアコースティックギターなどの生音を録音するために使用します。

●接続ケーブル:機材同士を接続するために必要です。

<ホームレコーディングの手順>

●機材のセットアップ:必要な機材を接続し、DAWを起動します。

●録音:マイクや楽器を使って音を録音します。

●編集:DAWを使って録音した音を編集します。

●ミキシング:複数の音をバランス良く調整します。

●マスタリング:曲全体の音量や音質を最終調整します。

 ホームレコーディングは、機材や技術がシンプルなものから始めても良い音質を得ることができます。

 初心者の方は、まずは基本的な機材から始めて、徐々に機材を増やしたり、技術を磨いたりしていくと良いでしょう。

 自宅で自分のペースで音楽制作を楽しむことができるので、ぜひ挑戦してみてください。

ホールトーンスケール

 ホールトーンスケールとは、全ての音程が全音(1音分)で構成されているスケールのことを指します。

 このスケールは6音で構成されており、どの音から始めても同じ形のポジションで演奏することができるため、覚えやすいスケールです。

 ホールトーンスケールは、以下のような音階で表されます。

 Cホールトーンスケールの場合:C-D-E-F♯-G♯-A♯

 このスケールは、夢のような、幻想的な雰囲気を作り出すのに適しており、ジャズや現代音楽でよく使用されます。

 また、オーギュメント(augmented)トライアドに関連しており、Cホールトーンスケールなら「Caug(C, E, G♯)」と「Daug(D, F♯, A♯)」の2つのトライアドに分けることができます。

 ホールトーンスケールは、特にドミナントセブンスのコードやオーギュメンテッドナインスのコード上で使用すると効果的です。

 例えば、「C+7」や「C+9」のコードにCホールトーンスケールを合わせると、ユニークで魅力的なサウンドを作り出すことができます。

 ギター初心者の方がホールトーンスケールを練習する際は、まずはCホールトーンスケールをマスターし、その後他のキーでのスケールも試してみると良いでしょう。

 指板上でのポジションが2種類しかないため、移動が少なく、比較的簡単に覚えることができます。

ホットロッド

 ホットロッドとは、ギターやギターアンプに対して行われるカスタマイズや改造のことを指します。

 元々の意味は、自動車のエンジンなどを改造して性能を向上させることを言い、ギターにおいても同様に、演奏性や音質を向上させるために様々な改造を行います。

 例えば、ギターのホットロッドには以下のような改造があります。

●ピックアップの交換:ギターの音色に大きな影響を与えるピックアップを、より高品質なものや異なるタイプのものに交換することで、音質を変えることができます。

●ハードウェアの交換:ブリッジやチューニングペグなどのハードウェアを交換することで、チューニングの安定性を向上させたり、演奏性を改善したりすることができます。

●電子部品の交換:ポット(ボリュームやトーンを調整するつまみ)やコンデンサなどの電子部品を交換することで、音のクオリティを向上させたり、音色のバリエーションを増やしたりすることができます。

 また、ギターアンプにおけるホットロッドは、アンプの回路を改造して音量や音質を向上させることを指します。

 例えば、Fenderの「Hot Rod」シリーズは、プロフェッショナルなアンプとして求められており、どこでも欲しいものがそこにあると評価されています。

 ギター初心者の方がホットロッドに興味を持った場合は、まずは自分のギターやアンプの特性を理解し、どのような改造が可能か、どのような効果が期待できるかを学ぶことから始めると良いでしょう。

 また、専門の技術者に相談することで、安全かつ効果的な改造を行うことができます。

ポリリズム

 ポリリズムとは、異なるリズムが同時に進行することを指し、ひとつの曲の中で複数のリズムパターンが重なり合う音楽的なテクニックです。

 具体的には、例えば「3拍子」と「4拍子」が同時に進行すると、ポリリズムが生まれます。

 ギターでポリリズムを演奏するには、右手(ピッキングハンド)と左手(フレットハンド)が異なるリズムを同時に演奏する必要があります。

 これは初心者にとっては少し難しいかもしれませんが、基本的なリズム感を養う良い練習になります。

 練習方法としては、まずは単純なリズムパターンから始めて、徐々に複雑なリズムに挑戦していくことをおすすめします。

 例えば、4分の4拍子の曲で、右手は4分音符でリズムを刻みながら、左手で3連符のフレーズを弾くというような練習です。

 ポリリズムは、リズムの強化だけでなく、曲にユニークな響きを加えることができるため、ギタリストにとって非常に有用なスキルです。

 初心者の方でも、基本からコツコツと練習を積むことで、ポリリズムを使った演奏が可能になります。

 ぜひ挑戦してみてください。

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