ギター初心者のための音楽用語事典【マ行】

Pocket

ギター初心者の皆さん、こんなことで悩んでいませんか?

・楽譜が読めなくて、曲を弾けない…
・演奏がワンパターンで、つまらない…
・自分の表現したい音がうまく出せない…

 これらの悩みを抱えているなら、この音楽用語事典が必ず役に立ちます。

 ギター歴50年の私は、現在、街のギター教室とオンラインのギター教室で講師をしています。

 そんな私が、常々、生徒さんにやっている指導があります。

 それは、ギター用語とギターのテクニックをつなげることです。

 たとえば、指導の際に、次のようなことを言います。

・ここはカッティングとブラッシングで弾こう。
・ブリッジミュートをすると重厚感が増すよ。
・調号のシャープが2個だからキーはDだね。

 ここで使った音楽用語がわからない生徒さんは、何を言われているのか理解できないので、首をかしげてしまいます。

 そのようなときは、その場で、ゆっくりていねいにわかるまで解説します。

 ここで生徒さんが理解できれば、次の指導がスムーズに進むので、上達が早まるからです。
 
 
 この経験から私は、「ギターを弾くために必要な音楽用語集があれば、ギター初心者でも効率よく学習や練習ができる」ということに気づきました。

 そこで、これだけは必要だといえる約280の音楽用語を解説した音楽用語事典を作成しました。

 説明に要した文字数は、実に16万5000文字以上の大ボリュームです。
 
 
 音楽用語事典を使うことで、次のようなメリットが得られます。

・楽譜がスラスラ読めるようになる。
・ギター演奏の表現力がアップする。
・自分の表現したい音が出せるようになる。

 さあ、ギター上達への第一歩を踏み出しましょう!

マイクロトーン

 マイクロトーンとは、通常の西洋音楽で使用される半音よりもさらに細かい音程のことを指します。

 西洋音楽のチューニングシステムでは、1オクターブを12の半音に分けていますが、マイクロトーンはこれらの半音の間にある、より微細な音程を表します。

 例えば、ピアノや一般的なギターでは、CとC♯の間には他の音は存在しませんが、マイクロトーンを使うと、CとC♯の間にも複数の異なる音程を演奏することが可能になります。

 これにより、より豊かな表現力を持つ音楽を作り出すことができます。

 マイクロトーンを実現するためには、特別な楽器や改造が必要です。

 例えば、「Microtonal Guitar(微分音ギター)」は、追加のフレットを貼り付けたり、可動式のフレットを搭載することで、通常のギターでは演奏できないマイクロトーンを奏でることができます。

 ギター初心者がマイクロトーンに挑戦する場合は、まずはマイクロトーンがどのような音であるかを聴いてみることから始めると良いでしょう。

 その後、マイクロトーンを取り入れた音楽や、それを演奏するための特殊なギターについて学ぶことができます。

 マイクロトーンは、音楽の新たな可能性を広げる魅力的な要素です。

マイナースケール

 マイナースケールとは、音楽において少し悲しげで暗い感じのメロディーを作るために使われるスケールです。

 西洋音楽のスケールには、メジャースケールとマイナースケールの2種類があり、それぞれ明るい曲調と暗い曲調を作り出すために使われます。

 マイナースケールにはいくつかの種類がありますが、基本となるのはナチュラルマイナースケールです。

 このスケールは、メジャースケールの3番目、6番目、7番目の音を半音下げたもので、日本語では「短音階」とも呼ばれます。

 例えば、Cメジャースケール(C, D, E, F, G, A, B)の場合、ナチュラルマイナースケールは以下のようになります。

 C, D, E♭, F, G, A♭, B♭

 この変更によって、スケール全体に暗い印象を与えることができます。

 特に3番目の音(第3音)は、スケールの性格を決定づける重要な音で、この音を半音下げることでマイナーの特徴的な響きを作り出します。

 ギターでマイナースケールを弾くときは、指板上でのポジションを覚えることが大切です。

 ナチュラルマイナースケールは、メジャースケールと同じポジションを使うことができるので、メジャースケールを覚えている場合は、それを基にしてマイナースケールを学ぶことができます。

 初心者の方は、まずはナチュラルマイナースケールを覚え、その後他のマイナースケールにも挑戦してみると良いでしょう。

 ギターの練習を通じて、これらのスケールを使った曲を弾いてみると、スケールの理解が深まります。

 詳細説明はコチラ

マスターボリューム

 ギターアンプにおけるマスターボリュームとは、アンプ全体の音量を調整するためのコントロールです。

 一方で、通常のボリューム(またはゲイン)は、ギターからの信号の入力レベルを調整し、音色の変化に影響を与えます。

 例えば、アンプに「Aチャンネル」と「Bチャンネル」があるとします。

 Aチャンネルのボリュームを3に設定し、Bチャンネルのゲインを8に設定した場合、Aチャンネルはクリーンなトーンを、Bチャンネルは歪んだサウンドを生み出します。

 このとき、マスターボリュームが5に設定されていれば、AとBの音量のバランスを保ちつつ、全体の音量を調整することができます。

 簡単にいうと、マスターボリュームはアンプの最終的な音量を決めるもので、ボリューム(ゲイン)はギターの音色や歪みの度合いを調整するものです。

 ボリュームを上げると音色が歪んでいきますが、マスターボリュームを上げても音色は変わらず、音量だけが大きくなります。

 このように、マスターボリュームはアンプの全体的な音量をコントロールし、ボリューム(ゲイン)はギターの音色を形作る重要な役割を持っています。

 ギターを演奏する際には、これらのコントロールを使いこなすことで、さまざまな音楽表現が可能になります。

 実際にギターアンプで試してみて、お好みのサウンドを見つけてください。

マルチエフェクター

 ギター用語でマルチエフェクターとは、複数のエフェクトをひとつの装置にまとめたものです。

 エレキギターの音色を変化させるために使われる機器で、通常はギターとアンプの間に接続して使用します。

 マルチエフェクターの大きなメリットは、一台で多種多様なエフェクトを利用できることです。

 例えば、歪み系エフェクト(ディストーション、オーバードライブなど)、空間系エフェクト(リバーブ、ディレイなど)、ダイナミクス系エフェクト(コンプレッサーなど)、ピッチシフト系エフェクト(オクターバーなど)など、様々なエフェクトが含まれています。

 また、マルチエフェクターには、プリセットやパッチと呼ばれるエフェクトの組み合わせを保存する機能があり、ユーザーは好みのサウンド設定を簡単に呼び出して使用することができます。

 これにより、ライブやスタジオでの使用時に、複数のエフェクターを切り替える手間を省くことができます。

 さらに、マルチエフェクターは省スペースであり、複数のコンパクトエフェクターを持ち運ぶよりも便利です。

 配線も簡略化され、ノイズの発生を軽減しやすいという利点もあります。

 ただし、マルチエフェクターは操作が複雑な場合があり、使用する際は取扱説明書を読み込んで操作を理解することが重要です。

 初心者の方は、まずはプリセットされたサウンドを試しながら、徐々に自分好みの音色を作り上げていくことをおすすめします。

 マルチエフェクターを使いこなすことで、エレキギターの表現の幅が大きく広がります。

 実際にマルチエフェクターで試してみて、お好みのサウンドを見つけてください。

ミキサー

 ギター用語でミキサーとは、複数の音声信号をひとつにまとめて出力する装置のことを指します。

 ギター演奏においては、ミキサーを使用して、ギターの音だけでなく、ボーカルや他の楽器の音も合わせて調整し、バランスの良い音楽を作り出すことができます。

 ミキサーには様々な種類がありますが、基本的には以下のような機能を持っています。

●入力チャンネル:ギター、マイク、キーボードなど、異なる音源を接続するための入力端子です。

●ボリュームフェーダー:各チャンネルの音量を調整するためのスライダーです。

●パン:音を左右のスピーカーに振り分けるためのコントロールです。

●EQ(イコライザー):音の高低を調整し、音色を変えるためのコントロールです。

●エフェクト:リバーブやディレイなどの音響効果を加えるための機能です。

 ギターをミキサーに接続する際には、インピーダンス(抵抗値)を考慮する必要があります。

 エレキギターやエレアコ(エレクトリックアコースティックギター)は、インピーダンスが高いため、直接ミキサーに接続すると音質が悪化することがあります。

 そのため、DI(ダイレクトボックス)を使用したり、Hi-Z(ハイインピーダンス)対応のミキサーを選んだりすることが推奨されています。

 ミキサーの使い方を学ぶことで、ライブやレコーディング時に自分の音楽をより良く表現することができます。

 初心者の方は、まずは基本的な接続方法や操作を理解し、徐々に様々な機能を使いこなしていくことをおすすめします。

 実際にミキサーを使ってみて、自分の音楽に合った調整を行ってみてください。

 実際にミキサーで試してみて、お好みのサウンドを見つけてください。

耳コピ

 耳コピとは、楽譜に頼らずに、曲を聞いてその曲のギター部分を全く同じように演奏することを指します。

 以下に、初心者でも理解できるように、耳コピの基本的なステップを説明します。

●曲を聴く:ギターパートを完全に覚えられるまで、曲を何度も聴きます。耳コピの基本はとにかく「聴く」ことです。

●最初の音を探す:各フレーズの最初の音を探し出します。単音のギターは自分で口ずさめるようになるまで聞き込み、フレーズがしっかり頭に入ってから実際に弾いてみます。

●フレーズを完成させる:最初の音がわかったら、次の音を探してフレーズを完成させます。単音のギターは自分で口ずさめるようになるまで聞き込み、フレーズがしっかり頭に入ってから実際に弾いてみます。

●全フレーズ分を繰り返す:2〜3の流れを全フレーズ分繰り返します。

●わからなかった部分を確認する:わからなかった部分は、ライブ動画などを参考にして指板の範囲を絞り込みます。

 耳コピは、音感を鍛えてくれるのでミュージシャンは必須の作業です。

 また、ギターの耳コピができると、楽譜がなくてもその曲のギターを演奏することができるようになります。

 ただし、耳コピの上達は、慣れとコツが大切です。

 地味な作業かもしれませんが、これを何度も繰り返していくうちに、自然と音が聞き取れるようになり、聞き取るスピードも早くなっていきます。

 詳細説明はコチラ

ミュージックスタンド

 ミュージックスタンドとは、楽譜や譜面を置くためのスタンドのことを指します。

 ギター演奏時には、手元に楽譜を置いておくことで、演奏しながら楽譜を見ることができます。

 これにより、覚えていない曲や複雑な楽曲を演奏する際に非常に便利です。

 ミュージックスタンドには様々な種類がありますが、基本的には以下の特徴を持っています。

●頑丈で軽量:長期間の使用に耐えることができ、持ち運びも容易です。

●高さ調整機能:演奏者の身長や座る位置に合わせて、スタンドの高さを調整できます。

●折りたたみ可能:使用しない時にはコンパクトに折りたたんで収納できます。

●ページホルダー:風などで楽譜がめくれないように固定するためのクリップやアームが付いています。

 初心者の方がミュージックスタンドを選ぶ際には、安定性、耐久性、使いやすさを重視すると良いでしょう。

 また、自宅での練習だけでなく、外出先やライブでの使用を考えている場合は、持ち運びやすいデザインのものを選ぶと便利です。

 ミュージックスタンドは、ギター演奏をする上で非常に役立つアクセサリーです。

 ぜひ、自分に合ったミュージックスタンドを見つけて、快適な演奏環境を整えてください。

ミュート

 ミュートとは、ギター演奏において不要な音を鳴らさないためのテクニックであり、音を止める・切るときにも活躍する重要な技術です。

 日本語では「消音」とも言われます。

 ギターのミュートには、主に以下のような方法があります。

●指の側面や腹を使う:高音側の弦を幅広くカバーするために、指の側面や腹を使ってミュートします。

 コード弾きや単音弾きに適しています。

●指先を使う:コードに合わせて指先を使い、より丁寧にミュートすることができます。

 特にバレーコードやルートを押さえるフォームで有効です。

●余った指を使う:指先や腹を使う方法に慣れたら、余った指を低音弦のミュートに使うことができます。

 パワーコードを弾くときなどに便利です。

 また、右手を使ったミュートもあります。

 手の側面を弦に当ててミュートする方法や、ピックを使って短く切る方法があります。

 これらは特にリズムギターを演奏する際に重要なテクニックです。

 ミュートは、クリアで音楽的なサウンドを作り出すために必要な技術であり、グルーブ感のある演奏や音色の幅を広げるためにも役立ちます。

 初心者の方は、基本的なミュートのやり方から始めて、徐々に様々なミュートテクニックを習得していくことをおすすめします。

 実際にギターで試してみて、お好みのサウンドを見つけてください。

ムーヴメント

 ムーヴメントとは、一般的に音楽における動きや進行を指しますが、ギター演奏においては、特に左手の指の動きやポジションチェンジを指すことが多いです。

 例えば、コードを弾く際に、次のコードへスムーズに移動するための指の動きや、フレット間を移動する際の手の動きを「ムーヴメント」と呼ぶことがあります。

 これは、曲の流れに沿って効率的かつ表現豊かに演奏するために重要な技術です。

 初心者の方がギターのムーヴメントを学ぶ際には、まずは基本的なコード形やスケールパターンを覚え、それらを使って簡単な曲を弾く練習から始めると良いでしょう。

 そして、徐々に異なるポジションへの移動や、複雑なコード進行に挑戦していくことで、ムーヴメントの技術を向上させることができます。

 また、ギターを弾く際には、左手の指の配置だけでなく、右手のピッキングやストラミングの動きも大切です。

 右手と左手の動きを同期させることで、より流暢でリズミカルな演奏が可能になります。

 ギターの演奏におけるムーヴメントは、曲の表現力を高めるためにも非常に重要な要素ですので、練習を重ねてマスターしていきましょう。

ムービングコード

 ムービングコードとは、ギター演奏において、コード形を保ったまま異なるポジションへ移動することを指します。

 これにより、同じコードでも異なる音の高さで演奏することができ、曲にバリエーションを加えることが可能になります。

 例えば、Cメジャーコードの形を保ったまま、ギターのネックを上下にスライドさせることで、Cメジャーコードの音を高くしたり低くしたりすることができます。

 このように、コード形を変えずにポジションを移動することで、異なる音域での演奏を可能にするのがムービングコードの特徴です。

 初心者の方がムービングコードを練習する際には、まずは基本的なコード形をしっかりと覚え、それからゆっくりとポジションを移動させる練習をすると良いでしょう。

 最初はゆっくりとしたテンポで練習し、徐々にスムーズに移動できるようになることを目指します。

 ムービングコードは、曲の中で同じコードが続く部分に変化をつけたり、ソロ演奏で様々な音域を活用したりする際に非常に役立つテクニックです。

ムジカ

 ムジカという言葉は、イタリア語で「音楽」を意味します。

 ギター用語としてのムジカは、特定のテクニックや演奏方法を指すわけではなく、音楽全般に関連する言葉です。

 ギターを含むあらゆる楽器や、音楽理論、作曲、演奏など、音楽を構成する要素全体を指すことがあります。

 ギター初心者がムジカについて学ぶ場合は、単にギターの演奏技術だけでなく、音楽理論やリズム、メロディ、ハーモニーなどの基本的な音楽の概念についても理解を深めることが重要です。

 これにより、ギター演奏における表現力や創造性を高めることができます。

 例えば、コード進行やスケールの練習を通じて、和音やメロディの構造を学び、それらを使って自分の演奏や作曲に活かすことができます。

 また、リズム感を養うためにメトロノームを使用した練習や、様々なジャンルの曲を聴いて音楽の幅を広げることも、ムジカの理解を深めるのに役立ちます。

 ギター演奏におけるムジカは、単に技術を習得するだけでなく、音楽全体の理解を深め、感情豊かな演奏を目指すための基盤となります。

メジャースケール

 メジャースケールは、音楽理論において非常に基本的なスケールで、多くの曲で使用されています。

 メジャースケールは、明るくて陽気な響きを持っており、ポップな曲やジャズ、クラシックなど幅広いジャンルで活用されます。

 メジャースケールとは、7つの音から成るスケールで、「ドレミファソラシド」という音階です。

 このスケールは、全音と半音の組み合わせによって構成されており、以下のようなパターンで進行します。

** 全音→全音→半音→全音→全音→全音→半音**

 具体的には、ギターのフレット上で次のように弾きます。

●ド→レ: 全音(2フレット分)
●レ→ミ: 全音(2フレット分)
●ミ→ファ:半音(1フレット分)
●ファ→ソ:全音(2フレット分)
●ソ→ラ: 全音(2フレット分)
●ラ→シ: 全音(2フレット分)
●シ→ド: 半音(1フレット分)

 メジャースケールを学ぶことで、音楽理論の基礎を理解しやすくなり、他のスケールやコードにも応用できるようになります。

 また、耳で音を聞き取る力も養えるため、アドリブ演奏や作曲にも役立ちます。

 初心者の方は、まずはゆっくりとスケールを弾きながら、各音の響きに耳を慣らしていくことが大切です。

 練習を重ねることで、自然と指の動きや音の間隔が身についていきます。

 詳細説明はコチラ

メトロノーム

 メトロノームは、音楽演奏の際に一定のリズムを保つために使用される道具です。

 演奏者がテンポを一定に保ちながら練習することを助け、リズム感を養うために役立ちます。

 メトロノームの基本的な使い方は以下の通りです。

●テンポの設定:メトロノームにはテンポを設定する機能があります。

 テンポとは、1分間に何回クリック音が鳴るかを示す数値で、BPM(Beats Per Minute)と表されます。

 例えば、BPMが60の場合、1分間に60回クリック音が鳴ります。

●拍子の設定:曲によっては、4拍子、3拍子など異なる拍子があります。

 メトロノームでは、これらの拍子に合わせてクリック音が鳴るように設定できます。

●練習の開始:メトロノームを設定したら、そのクリック音に合わせて演奏を始めます。

 最初はゆっくりとしたテンポで始め、徐々に速度を上げていくことが推奨されます。

 メトロノームを使うことで、演奏中にテンポが速くなったり遅くなったりすることを防ぎ、安定したリズムで演奏する練習ができます。

 また、メトロノームを使わない練習も重要で、自分のリズム感を確認するために演奏を録音して聞き返すことも有効です。

 初心者の方は、まずはメトロノームのクリック音に合わせて手を叩いたり、簡単なリズムを取ることから始めると良いでしょう。

 そして、慣れてきたらギターの演奏に取り入れてみてください。

 リズム感が身につくと、演奏がより楽しくなります。

メロディ

 メロディとは、曲の中で主に歌われる、または演奏される主要な音の連なりのことを指します。

 メロディは、曲の感情や雰囲気を伝える重要な役割を果たし、聴く人の心に残る部分となります。

 ギターでメロディを演奏する際には、以下の点に注意してください。

●音の選択:メロディを構成する音は、曲の調(キー)に合わせて選ばれます。

 例えば、Cメジャーキーの曲では、Cメジャースケールに含まれる音(C, D, E, F, G, A, B)を使ってメロディを作ります。

●リズム:メロディは単に音の高さだけでなく、リズムも重要です。

 音の長さやアクセント、休符などが組み合わさって、メロディのリズムが形成されます。

●表現:メロディを演奏する際には、強弱やアーティキュレーション(音のつなげ方や切り方)を工夫することで、表現豊かな演奏が可能になります。

●練習曲:初心者の方は、簡単な曲から始めて、メロディを弾く練習をすると良いでしょう。

 例えば、「ちょうちょ」などの簡単な曲を使って、1弦と2弦だけを使ってメロディを弾く練習をすると、基本的なメロディの演奏に慣れることができます。

●TAB譜:ギターのTAB譜(タブ譜)は、どのフレットを押さえてどの弦を弾くかを数字で示した楽譜です。

 初心者の方は、TAB譜を読むことで、メロディの演奏を視覚的に理解しやすくなります。

 メロディを演奏することは、ギターの基本的なスキルのひとつであり、曲の美しさを引き出すために非常に重要です。

 練習を重ねることで、より流暢で表現力豊かなメロディを演奏できるようになります。

モジュレーション

 モジュレーションとは、音楽において調や音色に変化を加えることを指します。

 ギター演奏におけるモジュレーションは、曲の中でキー(調)を変えることや、エフェクターを使用して音色に変化をつけることを意味します。

<調の変更によるモジュレーション>

 曲の中で、あるキーから別のキーへ移行することを転調といいます。

 転調は、曲の雰囲気を変えたり、緊張感を高めたりする効果があります。

 例えば、AメジャーからDメジャーへ移行することで、曲に新たな展開をもたらすことができます。

<エフェクターによるモジュレーション>

 ギターのエフェクターには、音色に変調を加えるモジュレーション系エフェクターがあります。

 これにはコーラス、フランジャー、フェイザー、トレモロなどが含まれます。

 これらのエフェクターは、音に揺らぎや厚みを加えたり、特定の効果を生み出すことができます。

●コーラス:コーラスエフェクターは、音に幅や厚みを加える効果があります。

 複数の音が重なっているような感じを出すことができます。

 フランジャー:フランジャーエフェクターは、音にジェット機のようなウネリを加える効果があります。

 コーラスよりも強烈な変調を生み出します。

●フェイザー:フェイザーエフェクターは、音に回転するような効果を加えます。

 位相をずらした音を混ぜることで、独特のうねりを作り出します。

●トレモロ:トレモロエフェクターは、音量を周期的に変化させることで、揺らぎを生み出します。

 これらのエフェクターを使うことで、ギターの音色に多様性を持たせ、演奏に表現力を加えることができます。

 初心者の方は、まずはひとつのエフェクターを使ってその効果を理解し、徐々に他のエフェクターも試してみると良いでしょう。

 音色に変化を加えることで、演奏がより楽しくなりますよ。

モダリティ

 モダリティとは、音楽において異なるスケールやモードを使って演奏することを指します。

 ギターにおけるモダリティは、曲の感じや雰囲気を変えるために使用されます。

 モダリティの基本的な考え方は、メジャースケール(ドレミファソラシド)の各音を起点として、新しいスケールを作り出すことです。

 これにより、曲に異なる色合いや感情を与えることができます。

 例えば、Cメジャースケール(C, D, E, F, G, A, B)の「ド」から始まるスケールは、明るくて陽気な感じを与えますが、同じ音を使って「ラ」から始まるスケール(A, B, C, D, E, F, G)を演奏すると、より暗くて神秘的な感じになります。

 これは、エオリアンモードと呼ばれ、モダリティの一例です。

 ギターでモダリティを演奏するには、まずメジャースケールをしっかりと覚えることが大切です。

 その後、スケールの各音を起点として新しいスケールを探索し、それぞれのモードが持つ特徴や響きを理解することが重要です。

 初心者の方は、まずはCメジャースケールをマスターし、次に異なるモードをひとつずつ試してみると良いでしょう。

 モダリティを学ぶことで、演奏の幅が広がり、より表現豊かなギター演奏が可能になります。

モダン

 ギター用語でモダンとは、一般的には現代的なデザインや機能を持つエレクトリックギターを指します。

 モダンギターは、守備範囲が広くクリアな音色を持つことが多く、DTM(デスクトップミュージック)との親和性が高いとされています。

 また、音抜けが良いため、バンドサウンドやレコーディングでの使用に適しており、ジャンルの幅が広いのが特徴です。

 例えば、モダンギターはSSHピックアップ構成(シングルコイル×2、ハムバッカー×1)を持つことが多く、これにより様々な音楽ジャンルに対応できます。

 リアのハムバッカーで歪んだ音を出したり、センターピックアップでファンキーな音を出すなど、多様な演奏が可能です。

 一方で、モダンギターは本格的なビンテージサウンドを出すことが難しい場合があり、また個性面で劣ると感じる人もいるかもしれません。

 しかし、宅録やサポート活動、さまざまなジャンルの音楽を演奏したい場合には、モダンギターが非常に便利です。

 代表的なモダンギターのブランドには、Suhr、James Tyler、Fujigen、Paul Reed Smith、Fender American Ultraシリーズなどがあります。

 これらのギターは、現代的な演奏スタイルや音楽制作に適しているといえるでしょう。

 ギター初心者の方にも、これらの特徴を理解していただければ、自分の演奏スタイルや好みに合ったギターを選ぶ際の参考になるかと思います。

モダンギター

 モダンギターという用語は、一般的には現代的なスタイルや機能を持つエレクトリックギターを指します。

 これらのギターは、多様な音楽ジャンルに対応できるように設計されており、幅広い音色を出すことができます。

 特に、クリーンな音からハードな歪みまで、様々なサウンドを実現するための多彩なピックアップ構成や高度なエレクトロニクスが特徴です。

 モダンギターは、演奏性にも優れており、快適なプレイアビリティを提供するために、滑らかなネック形状やアクセスしやすいフレットなどの設計がなされています。

 また、宅録やライブパフォーマンスなど、様々な環境での使用に適しているため、多くのギタリストに選ばれています。

 初心者の方がモダンギターを選ぶ際には、自分の好みの音色や演奏スタイルに合ったモデルを選ぶことが大切です。

 また、手に馴染むネックの形状や弾きやすいボディの形など、自分に合った仕様を持つギターを選ぶことが、長く楽しくギターを続けるための鍵となります。

 代表的なモダンギターのブランドには、SuhrやPaul Reed Smithなどがあり、これらのブランドは現代的な演奏スタイルに合わせた機能やデザインを提供しています。

 ギター選びは、自分の音楽的な目標や好みに基づいて行うことが重要です。

 ぜひ、自分にとって最適なモダンギターを見つけてください。

関連記事