ギター初心者の皆さん、こんなことで悩んでいませんか?
・楽譜が読めなくて、曲を弾けない…
・演奏がワンパターンで、つまらない…
・自分の表現したい音がうまく出せない…
これらの悩みを抱えているなら、この音楽用語事典が必ず役に立ちます。
ギター歴50年の私は、現在、街のギター教室とオンラインのギター教室で講師をしています。
そんな私が、常々、生徒さんにやっている指導があります。
それは、ギター用語とギターのテクニックをつなげることです。
たとえば、指導の際に、次のようなことを言います。
・ここはカッティングとブラッシングで弾こう。
・ブリッジミュートをすると重厚感が増すよ。
・調号のシャープが2個だからキーはDだね。
ここで使った音楽用語がわからない生徒さんは、何を言われているのか理解できないので、首をかしげてしまいます。
そのようなときは、その場で、ゆっくりていねいにわかるまで解説します。
ここで生徒さんが理解できれば、次の指導がスムーズに進むので、上達が早まるからです。
この経験から私は、「ギターを弾くために必要な音楽用語集があれば、ギター初心者でも効率よく学習や練習ができる」ということに気づきました。
そこで、これだけは必要だといえる約280の音楽用語を解説した音楽用語事典を作成しました。
説明に要した文字数は、実に16万5000文字以上の大ボリュームです。
音楽用語事典を使うことで、次のようなメリットが得られます。
・楽譜がスラスラ読めるようになる。
・ギター演奏の表現力がアップする。
・自分の表現したい音が出せるようになる。
さあ、ギター上達への第一歩を踏み出しましょう!
もくじ
階名
階名とは、音階の各音に対する呼称で、主音(楽曲のメインとなる音)の位置によって「ドレミファソラシド」の位置が決まります。
階名は、音階の主音の変化に伴って、これらの位置が変化する音の呼び方です。
例えば、Cメジャースケール(長音階)では、Cが主音であり、「ド」と呼ばれます。
そして、Cから「全音・全音・半音・全音・全音・全音・半音」の間隔で進んだ音をそれぞれ「ドレミファソラシド」と呼びます。
つまり、「C D E F G A B C」がそれぞれ「ドレミファソラシド」となります。
短音階の場合、Aが主音であれば「ラ」と呼ばれ、「全音・半音・全音・全音・半音・全音・全音」の間隔で進んだ音を「ラシドレミファソラ」と呼びます。
つまり、「A B C D E F G A」がそれぞれ「ラシドレミファソラ」となります。
階名は、音楽理論を理解し、楽曲の構造を把握するために非常に重要な概念です。
また、ギタリストが異なるキーで演奏する際にも役立ちます。
階名を理解することで、音楽の「感覚」だけでなく、理論的な背景も学ぶことができます。
これにより、より深い音楽的表現が可能になります。
ギター初心者の方は、まずはCメジャースケールの階名を覚え、指板上での位置を把握することから始めると良いでしょう。
カッティング
ギターのカッティングとは、リズミカルに音を刻む奏法のことで、特にリズムギターでよく使われます。
カッティングは、弦を弾く際に手首を柔らかく使い、ストロークすることでファンキーなサウンドを生み出します。
この奏法では、和音コードを使用し、リズム感覚が非常に重要になります。
カッティングを行う際には、以下のポイントが重要です。
●右手(ピッキングする手):鳴らしたい弦だけをストロークし、手首の力を抜いてリラックスした状態で振り抜くことが大切です。
力を抜くことで、よりシャープなサウンドが得られます。
●左手(弦を押さえる手):ミュートのかけ具合が重要で、弾かない弦を指の腹などでミュートしながら演奏します。
カッティング奏法の練習方法としては、まずはリズム感を意識して、決められたテンポで正確に弾けるようにすることが大切です。
メトロノームを使って一定のリズムで練習することや、実音とミュート音(ブラッシング)を組み合わせて歯切れよくリズムを刻むことが推奨されます。
カッティングは、ポップスからロック、ファンクまで様々なジャンルで用いられる奏法であり、ギター演奏で求められる機会も多いです。
布袋寅泰さんの「Freedom In The Dark」など、カッティング奏法が特徴的に使われている曲もありますので、参考にしてみると良いでしょう。
カッティングの練習を通じて、リズム感を養い、ギター演奏の幅を広げていただければと思います。
カノン
カノンは、音楽の一つの形式で、複数の声部が同じ旋律を異なる時点からそれぞれ開始して演奏する様式の曲を指します。
ギターにおけるカノンは、特定のコード進行パターンを指すことが多く、その名前はヨハン・パッヘルベルの作曲した「カノン」から来ています。
具体的には、カノン進行と呼ばれるこのパターンは、以下のようなコードの進行を示します。
C→G→Am→Em→F→C→F→G
このコード進行は、構成音が美しくつながり、推進力のある機能的なコードのつながりを持つため、親しみやすく感じられます。
また、このコード進行は循環コードのような構成になっており、そのため多くの人に親しみやすさを感じさせます。
ギター初心者の方でも、カノン進行を学ぶことで、自分だけの音楽を創造し、表現することが可能です。
カポ(カポタスト キャポタスト)
ギターにおけるカポとは、カポタストとも呼ばれるアクセサリーのことで、ギターのフレットに挟んで使用します。
カポを使う主な目的は以下の3つです。
●曲のキーを変更する:カポを使うと、曲全体の高さを簡単に上げたり下げたりすることができます。
例えば、1フレットにカポを付けると、曲全体が元の高さより半音上がります。
これにより、歌い手の声域に合わせて曲のキーを調整することが可能です。
●コードを簡単な押さえ方に変える:難しいコードを押さえやすくするためにもカポは役立ちます。
カポを使うことで、バレーコードなどの複雑なコードを、より簡単なオープンコードで演奏することができるようになります。
●音の雰囲気を変える:カポを異なる位置に付けることで、ギターの音色や響きを変えることができます。
これにより、同じコード進行でも異なる音の雰囲気を楽しむことができます。
カポには様々な種類があり、バネ式やネジで締め付けるタイプなどがあります。
バネ式は着脱が簡単で、ライブなどでの使用に便利です。
ネジで締め付けるタイプは、チューニングが安定しやすいというメリットがあります。
カポをフレットに装着する際は、フレットバーの近くに平行になるようにまっすぐ付けることが大切です。
これにより、弦がしっかりと押さえられ、音が狂いにくくなります。
カポタストは、ギター演奏の幅を広げる便利なアクセサリーなので、ぜひ活用してみてください。
キー
音楽用語のキーとは、曲の基本となる音の高さや、その曲を構成する音階のことを指します。
キーには「メジャーキー」と「マイナーキー」の2種類があり、それぞれ曲の雰囲気を大きく左右します。
●メジャーキー:メジャーキーは明るく、元気な印象を与える音階です。
ドレミファソラシドという音階がメジャースケールで、これを基にしたキーをメジャーキーと呼びます。
例えば「Cメジャーキー」は、Cから始まるメジャースケールを基にしたキーです。
●マイナーキー:マイナーキーは少し暗く、悲しげな印象を与える音階です。
メジャースケールから一部の音を半音下げた音階がマイナースケールで、これを基にしたキーをマイナーキーと呼びます。
例えば「Aマイナーキー」は、Aから始まるマイナースケールを基にしたキーです。
キーを変更することで、同じ曲でも全く異なる雰囲気を出すことができます。
カポを使うことで、ギターのキーを簡単に変更することが可能です。
カポを使わずにキーを変える場合は、コードの押さえ方を変える必要がありますが、カポを使えば同じ押さえ方で異なるキーの演奏ができるため、初心者にも扱いやすいです。
キーを理解することは、ギター演奏の上で非常に重要です。
曲のキーに合わせてコードを押さえたり、アドリブを弾いたりする際に、どの音を使えば良いかが分かるようになります。
また、他の楽器や歌とのセッションをする際にも、キーの知識は必要不可欠です。
キメ
音楽用語のキメとは、楽曲演奏において、あらかじめ決められたリズムの変化や、全員で同じフレーズを演奏することで曲にアクセントをつけるためのフレーズのことです。
特にバンド演奏において重要な役割を果たし、楽曲の中で特定の箇所で効果的に表現されるアクセントパターンとして使用されます。
例えば、曲のクライマックスやサビの終わりなど、特定の部分でドラム、ベース、ギターなどが一斉に同じリズムやメロディを演奏することで、その部分を強調し、聴き手に印象を残します。
これにより、曲全体のダイナミクス(立体感)が大きく変わり、単調さを払拭する効果があります。
また、キメの前には「呼び込み」と呼ばれるFill in(フィルイン)を入れることで、キメに繋げやすくする場合もあります。
ギター初心者の方がキメを演奏する際には、以下の点に注意してください。
●リズムの変化をしっかりと把握する:キメはリズムの変化が重要なので、そのリズムを正確に覚え、演奏する必要があります。
●バンド全体とのタイミングを合わせる:キメはバンド全体で演奏するため、他のメンバーとのタイミングを合わせることが大切です。
●シンプルなフレーズから始める:複雑なキメよりも、まずはシンプルなフレーズでキメを練習し、徐々に難易度を上げていくと良いでしょう。
キメは、曲の中でリズムやメロディに変化を加え、聴き手に強い印象を与えるための重要な要素です。
練習を重ね、バンド演奏の中でキメを上手に使いこなせるようになると、より表現豊かな演奏が可能になります。
キャビネット
キャビネットとは、エレキギターのアンプシステムにおいて非常に重要な役割を果たす部分です。
キャビネットは、スピーカーユニットとスピーカーボックスを組み合わせたもので、ギターの出音を決定づける要素のひとつです。
キャビネットの構成は以下の2つの主要な部分から成り立っています。
●スピーカーユニット:スピーカーユニットは、音の出力における最終段階であり、出音への影響が大きい部分です。
スピーカーには製品ごとに音のキャラクターや対応できる出力などが異なり、音作りにこだわるギタリストは、手持ちのアンプのスピーカーを交換することもあります。
有名なスピーカーメーカーには、Celestion(セレッション)、Eminence(エミネンス)、Jensen(ジェンセン)などがあります。
●スピーカーボックス:スピーカーボックスは、スピーカーを収めるための枠であり、キャビネットと言ってこれを指す場合もあります。
四角い木の枠にスピーカー取り付け用の穴が空いている構造になっており、ギターアンプではほとんどの製品でサランネットという網が前面に施されています。
単なる枠でありながら、スピーカーと共に振動するため音に及ぼす影響はかなり大きく、材質や構造によって音が劇的に変わる要因となります。
キャビネットは、その構造によっても異なる特性を持ちます。
例えば、密閉型は太く箱鳴りのするサウンドが特徴で、後面開放型は音抜けの良いサウンドで突き抜けるような高音が特徴です。
また、バスレフ型は低音の効いた迫力あるサウンドを鳴らすことができます。
キャビネットの選択は、ギターサウンドに大きな影響を与えるため、自分の好みや演奏する音楽のジャンルに合わせて選ぶことが重要です。
キャビネットが変われば、同じギターとアンプヘッドでも、そのサウンドはまったく別ものになります。
ギター演奏のサウンドを形作る上で、キャビネットは非常に重要な役割を果たすので、ぜひ自分に合ったキャビネットを見つけてください。
休符
休符とは、楽譜で音を一時的に休止することを示す記号のことです休符は、音楽のリズムや表現において重要な役割を果たします。
音符が音を鳴らす指示であるのに対して、休符は音を鳴らさない指示を記譜するためのものです。
休符にはいくつかの種類があり、それぞれ異なる長さの休止を表します。
例えば、全休符は小節全拍分の長さで演奏を休むことを示し、通常は4分の4拍子を基準として4拍分の長さで休止します。
他にも2分休符、4分休符、8分休符などがあり、それぞれ全休符の2分の1、4分の1、8分の1の長さで休むことを示します。
ギター演奏において休符を理解することは、曲のリズムを正確に演奏するために非常に重要です。
休符がある部分では、ギターの弦を弾かずにその長さ分だけ静かにしておく必要があります。
これにより、曲にダイナミクスと表現力が生まれ、音楽としての完成度が高まります。
休符の存在価値は、音楽で1つのパートがずっと音を鳴らしているのは稀であり、休符を使うことで曲に息づかいや間を生み出すことができるからです。
休符は休みという名前から休憩と捉えられがちですが、休符も演奏の一部として意識し、音をどこまで伸ばすかを明確にすることで、曲の完成度が大きく変わってきます。
ギター初心者の方は、まずは簡単な曲から始めて、休符がどのように使われているかを観察し、実際に演奏してみることをお勧めします。
休符を含むリズムパターンを練習することで、より表現豊かな演奏が可能になります。
クイックアルペジオ
クイックアルペジオは、ギターのコード(和音)を1弦ずつずらして素早く弾くテクニックです。
このテクニックは、指弾きのアルペジオでありながら、ダウンストロークのような響きを奏でます。
Dコードを例にして、具体的なやり方を説明します。
まず左手でDコードを押さえます。
そして、右手の親指で4弦、人差し指で3弦、中指で2弦、薬指で1弦を素早くはじきます。
すると、ダウンストロークのようでもあり、アルペジオのようでもある響きになります。
●クイックアルペジオのバリエーション:クイックアルペジオには、目的に応じて2つのバリエーションがあります。
伴奏を弾くためのクイックアルペジオと、メロディーを弾くためのクイックアルペジオです。
●クイックアルペジオのコツ:クイックアルペジオは、指を素早く動かして弦をはじくテクニックなので、弾き始める前の準備が大切です。
準備をすることによって、遅れることなく音を出すことができます。
このテクニックをマスターすると、より豊かな音楽表現が可能となります。
くう(くい)
音楽用語の「くう(くい)」とは、リズムのアクセントの位置が通常の拍からずれていることを指します。
これはシンコペーションとも呼ばれ、リズムに特別なアクセントや強調を加えるために使われます。
具体的には、通常の拍子であれば「1、2、3、4」とカウントしますが、「くう」の場合は「1と2と3と4と」の「と」の部分にアクセントが置かれます。
これにより、リズムに変化と緊張感を生み出し、音楽に動きを与える効果があります。
例えば、ドラムのパターンが「くってる」場合、その「くい」の部分とベースラインがしっかり合うと、グルーヴ感が増し、演奏がより一層引き立ちます。
バンド演奏では、この「くう」を使ってメンバー全員が同じリズムを強調することで、曲の特定の部分を際立たせることができます。
ギター初心者の方が「くう」を演奏する際には、以下のポイントに注意してください。
●リズムの理解:「くう」はリズムの変化が重要なので、そのリズムを正確に理解し、演奏する必要があります。
●タイミングの合わせ:バンド演奏では他のメンバーとのタイミングを合わせることが大切です。
●練習の重要性:まずはシンプルな「くう」のパターンから始めて、徐々に複雑なパターンに挑戦してみましょう。
「くう(くい)」を使いこなすことで、ギター演奏の表現力が豊かになり、音楽の魅力をさらに引き出すことができます。
練習を重ねて、リズム感を養いましょう。
クォータートーン
クォータートーンとは、音楽用語で、通常の半音(例えばドとレの間の音程)の半分の音程を指します。
西洋音楽の標準的な12音階では、このような微細な音程は表現されませんが、中東音楽や一部の現代音楽では使用されることがあります。
ギターでクォータートーンを演奏するには、フレット間の音を微妙にベンド(弦を曲げる)することで、半音よりも小さい音程を作り出します。
これは非常に繊細なテクニックであり、正確なピッチ感とコントロールが必要です。
クォータートーンは、特にブルースやジャズなどのジャンルで表現力を増すために使われることがあります。
例えば、Aの音から半音上のA#(またはBb)への移動ではなく、その中間点を目指すような感じです。
ギターのフレットボード上で、Aの音を少しベンドしてA#に届かない程度に音を上げることで、クォータートーンを演奏することができます。
初心者の方は、まずは通常の半音や全音のベンドをマスターした後、徐々にクォータートーンのベンドに挑戦してみると良いでしょう。
耳を慣らしながら、微細なピッチの違いを感じ取る練習をすることが大切です。
クラシックギター
クラシックギターとは、主にナイロン弦を使用したギターで、クラシック音楽の演奏に適している仕様になっています。
クラシックギターは、ギターの元祖とも言える存在で、別名「ガットギター」とも呼ばれます。
表板は平らで、丸いサウンドホールが開けられており、弦を巻きつけるヘッドストックは一般的に片側3つのスロッテッド・ヘッドになっています。
クラシックギターは、やわらかく温かみのある音色が特徴で、クラシック音楽だけでなく、ボサノバやジャズなどの演奏にも多く用いられます。
ナイロン弦はスチール弦に比べて張力が低く、指に優しいため、初心者にも弾きやすいとされています。
また、フラメンコギターとは異なり、激しい演奏に耐えられるように表板を補強した製品があり、それらはフラメンコギターと呼ばれ区別されます。
クラシックギターは、その美しい音色と演奏のしやすさから、ギター初心者にもおすすめの楽器です。
まずは基本的なコードやストロークから始めて、徐々に複雑な曲に挑戦してみると良いでしょう。
クリーントーン
クリーントーンとは、エレキギターの音作りにおいて、歪みがなく、透明感のあるクリアな音のことを指します。
この音は、ギターやアンプの本来の音色を素直に表現するため、ギターの技術やニュアンスがダイレクトに聞き手に伝わります。
クリーントーンを作る際には、アンプのゲイン(歪みを生じさせる度合い)を抑え、ボリュームを適切に調整することが重要です。
ゲインを上げすぎると歪んだサウンドになりますが、ゲインを抑えつつボリュームを上げることで、クリーンなまま音量を増やすことができます。
また、EQ(イコライザー)の設定もクリーントーンに影響を与えます。
一般的には、各EQを中央の12時方向に設定し、そこから好みの音色になるように微調整します。
例えば、ミドルを下げることで歌に馴染むクリーンな音にしたり、ミドルとベースを下げることでカッティングに適した歯切れの良いクリーンな音にすることができます。
クリーントーンは、アコースティックギターのようなサウンドを目指す場合や、和音を使ったコード練習、アルペジオ奏法などのハーモニーを活かした演奏スタイルに最適です。
歪んだ状態では倍音が膨れ上がってしまい、コードの響きが濁ってしまうことがありますが、クリーントーンではコード弾きの解像度が高く、ひとつひとつの音が綺麗に聞き取ることができます。
初心者の方は、まずはアンプのクリーントーンを作りこむことから始めてみてください。
自分の手で音をコントロールしやすいフラットなクリーントーンを目指し、それを基に自分の好みの音色を探求することが大切です。
クリエイティブ
クリエイティブという音楽用語は、一般的に楽器演奏や作曲において独自性や創造性を表す言葉です。
ギターにおけるクリエイティブなアプローチは、既存の曲やリフを単にコピーするのではなく、自分だけの新しいメロディやコード進行、リズムパターンを生み出すことを意味します。
例えば、あるコード進行に対して、自分なりのフレーズやアレンジを加えることで、オリジナリティあふれる演奏を目指すことができます。
また、異なる音楽ジャンルの要素を組み合わせたり、伝統的な奏法に新しい技術を取り入れたりすることも、「クリエイティブ」なギター演奏の一例です。
初心者の方がクリエイティブな演奏を目指すには、まず基本的なコードやスケールを学び、それらを自由に組み合わせてみることから始めると良いでしょう。
そして、自分の好きな曲を参考にしながら、少しずつ自分だけのスタイルを見つけていくことが大切です。
ギター演奏におけるクリエイティブなアプローチは、技術的なスキルだけでなく、音楽に対する感性や表現力を育てることにも繋がります。
練習を重ねる中で、自分なりの音楽的アイデアを積極的に取り入れてみてください。
クリシェ
クリシェは、フランス語で「決まり文句」「常套句」という意味があります。
音楽においては、同じコード(和音)が続くときに、一部の音だけを変化させる演奏法を指します。
クリシェを用いることで、単調だった伴奏に音の広がりを加えることができます。
クリシェにはいくつかの種類があります。
●メロディック・クリシェ:1つの音だけを変化させるクリシェ
●ハーモニック・クリシェ:2音以上を変化させるクリシェ
●ベース・クリシェ:変化させる音が最も低いときのクリシェ
また、クリシェには下降型クリシェと上昇型クリシェの2つの型があります。
下降型クリシェでは一部の音が下がっていき、上昇型クリシェでは一部の音が上がっていきます。
クリシェは、ギター演奏において単調なコード伴奏にオシャレな味つけを加えるためのテクニックとして使われます。
グリス(グリッサンド)
グリス(グリッサンド)は、ギターの演奏技法の一つで、スライドと同じように、ピッキングして音を鳴らした後に、弦を押さえている指を滑らせてピッチを変えていく技法です。
スライドと違うところは、始めの音、または終わりの音が決まっていないところです。
スライドは始めの音と終わりの音が決まっていますが、グリスは、始めの音か終わりの音のどちらか、あるいは両方ともが決まってません。
<グリスの種類と弾き方の例>
●始めの音が決まっているグリスアップ:3弦5フレットを押さえてピッキングした後に、ボディに向かって指を滑らせます。
どのくらいの速さでどこまで滑らせるかは、演奏者に任されています。
●始めの音が決まっているグリスダウン:3弦12フレットを押さえてピッキングした後に、ヘッドに向かって指を滑らせます。
グリスアップと同様に、指を滑らせる速さと終わりの位置は演奏者に任されています。
●終わりの音が決まっているグリスアップ:ヘッドに近い3弦を押さえ、ボディに向かって指を滑らせると同時にピッキング。
そして、目的の12フレットのところで指を止めます。
どの位置からどのくらいの速さで指を滑らせるかは、演奏者に任されています。
●終わりの音が決まっているグリスダウン:ボディに近い3弦を押さえ、ヘッドに向かって指を滑らせると同時にピッキング。
そして、目的の5フレットのところで指を止めます。
グリスアップと同様に、どの位置からどのくらいの速さで指を滑らせるかは、演奏者に任されています。
グリスはギターソロなどでよく使われ、曲に表情をつけることができるので、ぜひ習得したいテクニックです。
クリック
クリックという音楽用語は、楽曲演奏やレコーディングにおいて、一定のリズムを刻むために使用されるメトロノームの音のことです。
クリックは、演奏者がテンポを正確に保つためのガイドとして機能し、特に録音時にはリズムを一定に保つために非常に重要です
クリックは、通常、1小節に4つのパルス(いわゆる4つ打ち)などの一定周期でビートを刻むガイド音として設定されます。
これにより、演奏者はクリックの音に合わせて演奏することで、曲全体のテンポを一定に保つことができます。
例えば、ギタリストが練習する際にクリックを使用すると、正確なリズム感を身につけることができます。
また、バンド演奏では、ドラマーがクリックに合わせて演奏することで、他のメンバーが安定したリズムで演奏を続けることができます。
ギター初心者の方がクリックを使う際のポイントは以下の通りです。
●リズムの練習:クリックを使って基本的なリズムを練習し、正確なタイミングで演奏できるようにします。
●テンポの維持:クリックの音に合わせて演奏することで、テンポを一定に保つ練習をします。
●集中力の向上:クリックの音に集中することで、演奏中の集中力を高めることができます。
クリックは、演奏の基礎を固めるために非常に役立つツールです。
練習を重ねることで、リズム感を養い、より洗練された演奏が可能になります。
ぜひクリックを活用して、ギター演奏のスキルアップを目指してください。
グリッサンド
「グリッサンド」については、「グリス」で解説しているので、そちらをご覧ください。
クレシェンド
クレシェンドとは、音楽用語で「だんだん強く」という意味を持ち、演奏において音量を徐々に大きくしていくことを指します。
この表現は、楽曲の感情的な盛り上がりや強調を表すために用いられます。
楽譜上では、「cresc.」や「<」の記号で示され、演奏者はこの指示に従って、指定された範囲内で音量を段階的に増加させます。
クレシェンドは、特にサビの前や盛り上がる場面で多用されることがあります。
ギター初心者の方がクレシェンドを演奏する際には、以下のポイントに注意してください。
●音量のコントロール:始点から終点までの音量を均等に増加させるか、最後に一気に増加させるかを曲の雰囲気に合わせて決めます。
●演奏の流れ:クレシェンドは音楽の流れを作り出すために重要なので、なめらかに音量を大きくしていくことが大切です。
●練習:クレシェンドの練習中には、音が抜けたり、音量が弱くなったりしないように注意し、手首の無駄な力を抜いて、音の粒が揃っているかを確認しながら練習します。
クレシェンドの反対語はデクレシェンドで、「だんだん弱く」という意味を持ちます。
これらの表現を使いこなすことで、ギター演奏に豊かな表現力を加えることができます。
ぜひ練習してみてください。
クロマチック
ギターにおけるクロマチックとは、半音階を用いた奏法のことを指します。
半音階とは、隣り合う音の間隔が半音(1フレット)ずつの音階で、ギターではフレットを1つずつ移動させることで演奏します。
クロマチック奏法は、指の柔軟性を高め、運指力を向上させるための基礎練習としても非常に有効です。
クロマチック奏法の基本的な練習方法は、以下の通りです。
6弦の1フレットから始めて、「1・2・3・4」という指使いで1フレットずつ押さえながら弾いていきます。
ここでの「1・2・3・4」はそれぞれ人差し指、中指、薬指、小指を指します。
同じ指使いを繰り返しながら、6弦から1弦まで弾きます。
1弦4フレットにたどり着いたら、逆に「4・3・2・1」と指使いを変えて6弦まで戻ります。
この指使いを半音ずつ上げながら繰り返し、人差し指が12フレットに到達するまで行います。
クロマチック奏法を練習する際のポイントは、以下の4つです。
●指の使い方:1フレットごとに異なる指を使い、特に動かしにくい薬指や小指も積極的に使うようにします。
●ピッキング:右手(弾く手)はオルタネイトピッキング(交互に上下に弾く)を意識し、リズム感を養います。
●正確さ:速さよりも正確に弾くことを優先し、きれいな音が出るように心がけます。
初心者の方は、まずはゆっくりとしたテンポで練習を始め、徐々にスピードを上げていくことが大切です。
クロマチック奏法は、ギター演奏の基礎となる運指の正確さやスムーズさを身につけるために、非常に効果的な練習方法です。
毎日少しずつ練習を続けることで、指の動きがスムーズになり、演奏全体の質が向上していくでしょう。
ケイジドシステム
ケイジドシステム(CAGEDシステム)は、ギターのフレットボード上でコードとスケールを理解しやすくするための理論です。
CAGEDシステムの「CAGED」は、それぞれCコード・Aコード・Gコード・Eコード・Dコードのオープンコードを意味しています。
1つのコードは、ギターの指板上では5つの形(コードフォーム)で押さえることができます。
例えば、Cコードは、セーハするフレットによって、次のようなコードの形になります。
●3フレットをセーハ:Aコードの形
●5フレットをセーハ:Gコードの形
●8フレットをセーハ:Eコードの形
●10フレットをセーハ:Dコードの形
つまり、Cコードは、セーハするフレットを上げていくと、CAGEDの順で押さえることができるのです。
ケイジドシステムは、ギターのフレットボードを理解し、コードとスケールを覚えるための非常に有用なツールです。
ケーブル
ケーブルとは、エレキギターやベースなどの電子楽器をアンプやエフェクターに接続するための重要なアクセサリーです。
日本では「シールド」とも呼ばれることがありますが、英語では一般的に「guitar cable」と呼ばれます。
ギターケーブルは、ギターからの信号をアンプに送る役割を持ち、その品質は音質に直接影響を与えます。
ケーブルの構造は、信号を通す「芯線」を「絶縁体」と「シールド(外部導体)」で包み込んだもので、外部からのノイズに弱い微弱な信号を保護するためにシールドで包み込まれています。
ギターケーブルにはいくつかの種類があります。
●アンプとギターを繋ぐケーブル:通常「シールドケーブル」と呼ばれ、長さは1.5mから10mまで様々です。
●エフェクター同士を繋ぐケーブル:「パッチケーブル」と呼ばれ、15cmから30cm程度の短いケーブルです。
プラグの形状には「ストレートプラグ」と「L型プラグ」の2種類があり、用途によって選ぶべき形状が異なります。
例えば、アンプ側にL型プラグを差すことで、コネクタ部に負担がかからないようにすることができます。
ケーブル選びのポイントは以下の通りです。
●耐久性:頻繁に断線することなく、長期間使用できる耐久性のあるものを選ぶことが重要です。
●音質:ケーブルによる音質の違いは人によって意見が分かれますが、理論的には少なからず影響があると考えられます。
●長さ:使用する環境に応じて適切な長さを選びます。自宅練習では3m以上、ライブでは5m以上が推奨されます。
初心者には、信頼性が高く、コストパフォーマンスに優れたケーブルを選ぶことがおすすめです。
例えば、CANAREの「PROFESSIONAL CABLE Gシリーズ」は、初心者にも扱いやすく、信頼性の高いケーブルとして知られています。
ケーブルはギター演奏において非常に重要な役割を果たしますので、選び方には注意が必要です。
適切なケーブルを選ぶことで、ギターの性能を最大限に引き出し、クリアで美しい音を実現することができます。
コーダ
コーダは、曲の終わりにある特別なセクションを指し、通常は曲の主要な部分が終了した後に演奏されます。
コーダは、曲に終止感を与えるために使われることが多いです。
コーダの使い方を具体的に説明すると、以下のステップに従います。
●楽譜の繰り返し指示:曲の中に「D.C. al Coda」や「D.S. al Coda」といった指示がある場合、これらは「Da Capo al Coda」(頭からコーダまで)や「Dal Segno al Coda」(サインからコーダまで)の略です。
これらの指示に従って、曲の特定の部分を繰り返します。
●コーダへの移動:繰り返しの後、楽譜に「To Coda」と書かれている箇所があれば、そこからコーダの記号(円に十字が入った記号)があるセクションに直接移動します。
●コーダの演奏:コーダの記号があるセクションに移動したら、その部分を演奏して曲を終えます。
例えば、以下のような楽譜があったとします。
Aセクション → Bセクション
→ Cセクション(To Codaの指示)
→ Dセクション → Eセクション(コーダの記号)
この場合、最初にAからCまで演奏し、Cの終わりで「To Coda」の指示に従ってEセクション(コーダ)に移動し、そこで曲を終えます。
ギター初心者の方でも、楽譜の指示に注意して演奏すれば、コーダを正しく演奏することができます。
最初は少し戸惑うかもしれませんが、注意深く楽譜を見ることで理解できるようになるでしょう。
コード
ギターにおけるコードとは、複数の音を同時に鳴らして作る和音のことを指します。
ギターでコードを演奏する際には、特定の弦を特定のフレットで押さえながら、他の弦を開放弦(押さえずに鳴らす弦)として鳴らします。
これにより、複数の音が重なり合ってひとつの和音が生まれます。
基本的なコードの種類には、メジャーコード(明るい響き)、マイナーコード(暗い響き)、セブンスコード(少しブルージーな響き)などがあります。
初心者の方は、まずはこれらの基本的なコードから覚えると良いでしょう。
コードの押さえ方は、ギターのネックに沿って配置されたフレットと呼ばれる区切りに注意しながら、指を使って弦を押さえます。
コードを形成するためには、各弦を正確な位置で押さえる必要があります。
コードダイアグラムと呼ばれる図表を参考にすると、どの弦をどのフレットで押さえるかが分かります。
例えば、Cメジャーコードを演奏する場合、次のように弦を押さえます。
●5弦3フレットを薬指で押さえる
●4弦2フレットを中指で押さえる
●3弦は開放弦としてそのまま鳴らす
●2弦1フレットを人差し指で押さえる
●1弦は開放弦としてそのまま鳴らす
このように押さえることで、Cメジャーコードの和音が作られます。
初心者の方は、まずは簡単なコードから始めて、徐々に様々なコードを覚えていくと良いでしょう。
練習を重ねることで、指の動きがスムーズになり、コードチェンジも速くできるようになります。
コードを覚える際には、練習曲を使って実際に演奏してみることが大切です。
練習曲を通じて、実際の曲の中でコードがどのように使われているかを体感しながら、コードを覚えていくことができます。
また、コードを覚える順番としては、「G」,「D」,「Em」,「C」などの基本的なコードから始めると良いでしょう。
練習を重ねて、ギター演奏を楽しんでください。
コードチェンジ
ギターのコードチェンジとは、ひとつのコードから別のコードへと指の位置を移動させることを指します。
これは曲を演奏する上で非常に重要な技術で、スムーズなコードチェンジができると曲の流れが良くなります。
コードチェンジの基本的なコツは以下の通りです。
●押さえるコードの指の流れを意識する:直前のコードと次のコードで、押さえる場所と指が同じ場合は、その指を離さずにコードチェンジをします。
しかし、押さえる場所と指を変えずにコードチェンジできない場合は、全ての指を一斉に離して、次のコードをタイミングよく押さえるようにします。
●コードの流れによって、指やポジションを変える:使う指の変更やコードのポジション変更を行い、スムーズに演奏できるようにする。
●押さえる指の優先順位を決める:指の流れを意識して、順番を決める。
●コードチェンジの少し前に音を切る:これにより、次のコードへの移動がスムーズになる。
例えば、CメジャーからAmへのコードチェンジでは、Cメジャーの時に5弦3フレットを押さえている薬指だけを、3弦2フレットに移動させます。
この場合、他の指はそのままで良いため、指を1本だけ動かすコードチェンジが完了します。
練習方法としては、まずはそれぞれのコードの押さえ方を調べ、「どの指をどのように動かせば無駄が少ないのか?」を確認してから練習する習慣を身につけることが、上達への近道です。
コードチェンジの練習は以下の4ステップで行うと良いでしょう。
●左手が動くように指トレをする:左手が自在に動くようになれば、コードチェンジの半分はクリアしたも同然です。
●コードチェンジのタイミングを掴む:ストロークを止めずにコードチェンジする練習を行います。
●コードチェンジを早くする:コードをまとめて押さえられていない、チェンジの時に無駄な動きをしている、という点に注意して練習します。
●いろんな曲を弾いてみる:実際の曲を使って練習することで、コードチェンジの感覚を身につけます。
コードチェンジは練習を重ねることで上達しますので、焦らずにコツコツと練習を続けてください。
ギター演奏の楽しさが増すこと間違いなしです。
コードネーム
コードネームとは、特定の和音を表すための記号や名称のことを指します。
ギター初心者の方にもわかりやすく説明しましょう。
<コードネームの基本>
コードネームは、ギターで演奏する和音(複数の音が同時に鳴ること)を簡単に表現するための記号です。
和音は、音楽のメロディーやハーモニーを豊かにする重要な要素です。
<アルファベットとコード>
コードネームにはアルファベットが使われ、これは音階の各音を表します。
例えば、「C・D・E・F・G・A・B」は、それぞれ「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」に対応しています。
<メジャーコード>
メジャーコードは、アルファベットだけのコードネームです。
例えば、C、G、Fなどです。
メジャーコードは、3つの音(根音、第3音、第5音)で構成されていて、明るい響きが特徴です。
<マイナーコード>
マイナーコードは、コードネームに「m」が付きます。
例えば、Em、Am、Dmなどです。
マイナーコードは、メジャーコードの第3音を半音下げたもので、暗い響きが特徴です。
<セブンスコード>
セブンスコードとは、コードネームに「7」が付きます。
例えば、C7、G7などです。
セブンスコードは、メジャーコードにさらに1つ音を加えた4和音で、少し複雑な響きがします。
<コードダイアグラム>
ギターのコードダイアグラムは、どの弦をどのフレットで押さえるかを示す図です。
コードネームに対応するダイアグラムを見ながら、指の位置を覚えることができます。
コードネームを理解することで、ギター演奏がよりスムーズになり、曲の伴奏やアレンジが楽しめるようになります。
最初は覚えることが多く感じるかもしれませんが、練習を重ねることで自然と身についていきます。
コンタクトマイク
ギターにおけるコンタクトマイクとは、ギターの表面に取り付けて、弦の振動を直接電気信号に変換するマイクロフォンのことを指します。
このタイプのマイクは、楽器の音を非常に近い距離から拾うため、楽器本来の鳴りや響きを捉えることができます。
コンタクトマイクの特徴は以下の通りです。
●振動を直接拾う:楽器の表面の振動を直接感知するため、周囲の音(ノイズ)の影響を受けにくい。
●取り付けが簡単:テープやクリップなどで楽器に固定するだけで使用できます。
●自然な音質:楽器の鳴りをダイレクトに拾うため、自然な音質で録音や増幅が可能です。
使用方法は、コンタクトマイクをギターのボディなど、音が鳴る部分に取り付けます。
そして、マイクからの出力をアンプや録音機器に繋げば、演奏した音を増幅したり、録音したりすることができます。
アコースティックギターの場合、コンタクトマイクはサウンドホールの内側やブリッジの近くに取り付けることが多いです。
これにより、ギター本来の鳴りを忠実に再現することができます。
コンタクトマイクは、ライブパフォーマンスや録音時に、楽器の音をクリアに拾いたい場合に非常に便利です。
また、他の楽器や環境音に紛れずに、ギターの音だけを際立たせたいときにも有効です。
コンタクトマイクを使う際には、取り付け位置を変えてみることで、音の変化を体感するのも良いでしょう。
さまざまな位置での音の違いを聴き比べることで、自分の好みの音を見つけることができます。
ギターの演奏をより楽しむために、コンタクトマイクを活用してみてください。
コントロールノブ
ギターにおけるコントロールノブとは、ギターの音量や音質を調整するためのつまみのことです。
エレキギターには通常、ボリュームノブとトーンノブがあります。
ボリュームノブは、ギターからアンプへ送られる音量を調節します。
このノブを最大限に回すと音量が大きくなり、逆にゼロに近づけると音が小さくなります。
また、歪んでいる音色でボリュームを絞ると、歪みの量が減り、さらに絞るとクリーンな音色に変わります。
トーンノブは、音の高音域を調整する役割を持っています。
トーンを最大にすると、音がはっきりとして明るいサウンドになります。
逆にトーンを絞ると、音が丸くて暖かみのあるサウンドになります。
エレキギターの種類によっては、ピックアップセレクターというスイッチがあり、これを使って異なるピックアップ(ギターの音を拾う部品)を選択し、さまざまな音色を出すことができます。
例えば、ストラトキャスター型のギターには通常、1つのボリュームノブと2つのトーンノブがありますが、レスポール型のギターには各ピックアップごとにボリュームとトーンのノブがあります。
これらのノブを使いこなすことで、演奏中に音量や音質を変えることができ、表現の幅が広がります。
初心者の方は、まずはボリュームとトーンを最大にしてギターの基本的な音を聞き、徐々にノブを調整して自分好みの音を見つけていくと良いでしょう。
練習を重ねることで、自然とコントロールノブの使い方が身についていきますよ。
コンピング
コンピングとは、リズム楽器による伴奏のことを指します。
特にジャズ音楽でよく使われる用語で、ソロや歌などのメインの演奏を支える重要な役割を果たします。
コンピングは、単にコードを弾くだけではなく、リズムやアクセント、ダイナミクス(音の強弱)を工夫して、曲の雰囲気やグルーヴ(リズムの感じ)に合わせて演奏する技術です。
例えば、ジャズでは4分刻みのコンピングが一般的で、ビッグバンドなどではこのスタイルがよく使われます。
初心者の方がコンピングを練習する際は、まずは基本的なコード進行を覚え、それに合わせてリズムを取りながらコードを弾くことから始めると良いでしょう。
そして、徐々にリズムのバリエーションを加えたり、コードトーン(コードを構成する音)を意識しながら演奏することで、より表現豊かなコンピングができるようになります。
また、コンピングは単に伴奏するだけでなく、ソロを担当する楽器との対話のような形で、音楽的なやり取りをすることも大切です。
ソロのフレーズに合わせてコンピングのリズムやアクセントを変えると、より一層音楽が生き生きとしてきます。
コンピングは練習と経験を積むことで上達しますので、色々な曲に挑戦しながら、自分なりのスタイルを見つけていくことをお勧めします。
コンプレッサー
ギター用語でコンプレッサーとは、ギターの音を均一にし、演奏をより安定させるためのエフェクターの一種です。
具体的には、音量の大きなピークを抑えたり、小さな音を強調したりして、全体の音量を均一にする効果があります。
コンプレッサーは主に以下のような効果をもたらします。
●音の粒を揃える:弾いた音のひとつひとつの強さを均等にすることで、全体のサウンドがまとまります。
●サスティーンを伸ばす:音が長く続くようになり、特にソロ演奏での表現力が増します。
●音量レベルを揃える:演奏中の音量のバラつきを抑え、安定した音量で演奏することができます。
コンプレッサーにはいくつかのコントロールがあり、それぞれが以下のような役割を果たします。
●Attack(アタック):音が圧縮されるまでの時間を設定します。
早い設定だとすぐに圧縮が始まり、遅い設定だと弾いた瞬間のアタック感が残ります。
●Release(リリース):音が圧縮されている時間を調整します。
長い設定だとサスティーンが長くなります。
●Threshold(スレッショルド):どの音量以上で圧縮を開始するかを決める閾値です。
●Ratio(レシオ):圧縮の度合いを設定します。
例えば「4:1」という設定だと、入力された音量が4倍になったときに、出力が1倍になるように圧縮します。
●Gain(ゲイン):圧縮で失われた音量を回復するための音量調整です。
コンプレッサーは、クリーンサウンドでの演奏や、カッティング、アルペジオなどの奏法に特に効果的です。
また、ライブ演奏だけでなく、レコーディング時にも使われることが多いです。
初心者の方は、まずはコンプレッサーを使ってみて、その変化を耳で感じ取りながら、自分の好みのサウンドを見つけることをお勧めします。
使い方に慣れると、演奏の幅が広がり、より表現豊かなギタープレイが可能になります。
コンボアンプ
ギター用語でコンボアンプとは、アンプ部とスピーカーが一体化したギターアンプのことを指します。
エレキギターの音を増幅させるために使用され、ギターアンプに接続することで初めて楽器として機能します。
コンボアンプは、アンプヘッド(増幅部分)とスピーカーキャビネットがひとつのユニットになっており、持ち運びがしやすく、自宅練習や小規模なライブに適しています。
逆に、アンプヘッドとスピーカーキャビネットが分かれているものはスタックタイプと呼ばれます。
コンボアンプにはいくつかの種類があり、それぞれ特徴が異なります。
●トランジスタアンプ(ソリッドステートアンプ):トランジスタを用いたアンプで、安価で小型のものが多く、自宅練習に最適です。
●真空管アンプ(チューブアンプ):真空管を使用しており、音の太さや粘り、音圧感が特徴です。
個性的なモデルが多く、予算とこだわりを持つ方におすすめです。
●モデリングアンプ:さまざまなアンプタイプをデジタル技術でシミュレートしたアンプで、低価格で異なるタイプのアンプを容易に選択できます。
また、コンボアンプを選ぶ際には、以下の点を考慮すると良いでしょう。
●ワット数:自宅練習には10~20W程度のものが適しており、スタジオ練習やライブで使う場合は30~50W程度のものが便利です。
●スピーカーユニットの大きさ:スピーカーユニットが小さいほど高域がはっきりし、大きいほど低域が際立ちます。
●チャンネル数:クリーンのみの1チャンネルタイプや、歪みのチャンネルを合わせた2チャンネル、クランチ/リードを合わせた3チャンネル仕様のモデルがあります。
●外部音源入力やヘッドホン出力の有無:夜間や自宅で練習する際にはヘッドホン出力端子があると便利です。
初心者の方は、まずは自分の演奏スタイルや使用環境に合ったコンボアンプを選び、様々な音を試しながら、自分に合ったサウンドを見つけていくと良いでしょう。
コンボアンプを使いこなすことで、演奏の幅が広がりますよ。
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