ペダルポイントという伴奏テクニックを知っていますか?
ペダルポイントを使うと、それまで単調だったコード伴奏が、音の広がりがある伴奏に変わります。
やり方は簡単なので、ぜひこの記事を参考にあなたの演奏に加えてみてください。
もくじ
ペダルポイントとは
ペダルポイントのペダルとは、ピアノの下についている足で踏むペダルのことです。このペダルを踏んでいると、鍵盤を叩いた指を離しても音が鳴り続けたまま消えません。
このことから、ギター演奏におけるペダルポイントとは、「同じ音を鳴らし続ける」ということになります。
コードが変化しても同じ音が鳴り続けているので、単純にコードが変わったときとは違って、音の広がりが感じられるようになります。
フレーズによってはコードの構成音とは異なる音が鳴るので、その部分だけを聞くと違和感を感じるのですが、前後の流れの中では不協和音も快感になるのが不思議です。
以上が、ペダルポイントの概要です。
次に、ペダルポイントの種類について解説します。
ペダルポイントの種類
ペダルポイントは、鳴らし続ける音によって大きく2種類に分けられます。
- ベース・ペダルポイント:低音部を鳴らし続ける
- ソプラノ・ペダルポイント:高音部を鳴らし続ける
ひとつずつ解説します。
ベース・ペダルポイント
ベース・ペダルポイントとは、コードが変化しても、同じベース音をキープして鳴らし続けることをいいます。
たとえば、次の楽譜のようなフレーズがベース・ペダルポイントになります。
音源を再生するとスピーカーから音が出るので、ボリュームに注意してください。[以下同様]
楽譜上で赤色の音はAコードのベース音ですが、この音はコードが変わっても鳴り続けていることがわかると思います。
これが、ベース・ペダルポイントです。
コードは変わっていくのにベース音が変わらないので、単純なコード進行とは違い、広がりのある響きが感じられます。
ベース音をキープせずに、通常のコードのベース音を弾いたときのサウンドと比べてください。ベース・ペダルポイントの効果がよくわかると思います。
ソプラノ・ペダルポイント
ソプラノ・ペダルポイントとは、コードが変化しても、高音部の音をキープして鳴らし続けることをいいます。主に、「5度」の音を鳴らし続けます。
「5度」の音とは、たとえばCコードの場合、ベース音の「ド」を「1度」と数え始め、「ド・レ・ミ・ファ・ソ」と上がっていき、5番目の音にあたる「ソ」になります。
たとえば、次の楽譜のようなフレーズがソプラノ・ペダルポイントです。
楽譜上で赤色の音はCコードの5度の音「ソ」ですが、この音はコードが変わっても鳴り続けていることがわかると思います。
これが、ソプラノ・ペダルポイントです。
コードは変わっていくのに最高音が変わらないので、単純なコード進行とは違い、広がりのある響きが感じられます。
最高音をキープせずに、通常のコードを弾いたときのサウンドと比べてください。ソプラノ・ペダルポイントの効果がよくわかると思います。
ペダルポイントの演奏例
ペダルポイントの演奏動画です。上の解説で使用したコード進行を応用したフレーズを演奏しています。
ベース・ペダルポイントとソプラノ・ペダルポイントのフレーズを続けてご覧ください。
動画を再生するとスピーカーから音が出るので、ボリュームに注意してください。
まとめ:ギターでペダルポイント!単調なコード伴奏に音の広がりを
ここまで、ギターでペダルポイントを演奏するやり方を解説してきました。
ペダルポイントとは
ペダルポイントの種類
ベース・ペダルポイント
ソプラノ・ペダルポイント
ペダルポイントの演奏例
ペダルポイントを入れることで、単調だったコード進行に音の広がりを加えることができます。
ぜひあなたの演奏に取り入れてみてください。
この記事があなたの一助になれば幸いです。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
関連記事
・ギターでクリシェ!意味とやり方を知って伴奏に味つけ[動画あり]
・ギターのオルタネイトピッキング!やり方とコツ、練習方法[動画あり]