「ギターのDコード、なかなかキレイな音が出ない!」
そんな悩みを持っている初心者の方に、Dコードの正しい押さえ方と弾き方のコツを解説します。
ぜひ最後までお読みください。
もくじ
Dコードの音がキレイに出ない原因
Dコードの音がキレイに出ない原因は2つあります。
- 押さえている指が他の弦に当たっている
- フレットから離れたところを押さえている
この原因を取り除けば、キレイな音が出るようになります。
ひとつずつ解説していきます。
押さえている指が他の弦に当たっている
Dコードは、3本の指が一カ所にクシャッと固まっているので、押さえている指が他の弦に当たってしまい、キレイな音が出ないことがあります。
他の弦に当たっている指は、人差し指か薬指です。
弦を押さえている指が寝ていると、人差し指が4弦に当たったり、薬指が1弦または3弦に当たったりします。
人差し指や薬指が他の弦に当たらないようにするためには、全ての指の第一関節をしっかり曲げることが大切です。
そのためには、左手の手のひらを上に向け、ジャンケンのグーの形でネックを握るようにします。
ジャンケンのパーの形でネックを握ると、指が寝てしまうので、他の弦に指が当たってしまいます。
第一関節が曲がれば指板に対して指が立つので、人差し指や薬指が他の弦に当たらなくなります。
また、親指の位置にも注目してください。親指はネックの後ろ側ではなく、ネックを上から包むように握ります。
親指の位置を変えることで、他の指の第一関節が曲がりやすくなります。
フレットから離れたところを押さえている
他の弦に指が触れていないのにキレイな音が出ない場合は、押さえる位置に問題があります。
フレットから離れた位置を押さえていると、音がビビってしまうのです。
コードを押さえるときは、できるだけフレットに近い位置に指を置くと、弱い力でも音がビビらなくなります。
Dコードの場合は、中指をフレットの近くに置くように意識します。
人差し指をフレットの近くにしようとすると、中指が3フレットに入ってしまいます。
そうならないようにするために、中指を基準に押さえる位置の調整をします。
中指がフレットの近くになれば、人差し指や薬指も適切な位置になります。
Dコードの正しい押さえ方
Dコードという和音の構成音は「レ・ファ♯・ラ」です。この3つの音が鳴れば、Dコードは成立します。
6弦ミュートについて
Dコードは、親指で6弦をミュートします。
なぜならば、ギターの6弦はDの構成音ではない「ミ」だからです。
この音が出ると、Dコードとは違う和音になってしまいます。
そのため、ストローク演奏などでは、親指でミュートをしておく必要があります。
(下に動画あり)
5弦ミュートについて
Dコードは、5弦をミュートする必要はありません。
なぜならば、5弦は「ラ」の音で、Dコードの構成音だからです。
したがって、5弦の音が出てしまってもあまり問題は起こりません。
ところが、コードダイアグラムでは「×」または「△」がついています。
これは、Dコードのベース音である「レ」を最も低い音にした方が、和音が心地よく響くということが理由です。
ストローク演奏などでは、5弦の「ラ」の音が出てもほとんどわかりません。逆に、音に厚みが出るので良いこともあります。
アルペジオ演奏では、4弦から弾き始めればいいので、5弦をミュートしていなくても大丈夫です。
つまり、Dコードは6弦だけをミュートすればいいと考えることができます。
手が小さい人は親指で5弦までミュートするのは大変ですが、6弦だけミュートすればいいと思えば気が楽になりますね。
♪♪♪ ♪♪♪ ♪♪♪
6弦・5弦のミュートのやり方とサウンドの違い、ミュート無しのアルペジオ演奏を動画で確認してください。
動画を再生するとスピーカーから音が出るので、ボリュームに注意してください。
ドロップDチューニング
6弦をミュートしなくてもDコードを弾く方法があります。
「ドロップDチューニング」をすればいいのです。
「ドロップDチューニング」とは、6弦だけを1音下げたチューニングのことです。
すると6弦は「レ」の音になります。「レ」はDのベース音なので、6弦の音を鳴らしても完全なDコードになります。
6弦にベース音があるので、太く厚みのあるサウンドを得ることができます。
とてもいいように思える「ドロップDチューニング」ですが、困ることがあります。それは、6弦にベース音があるEやF、Gコードの押さえ方が、変わってしまうということです。
せっかく覚えたコードなのに、押さえ方を変えるのは大変です。
したがって、コードを色々覚えている最中のギター初心者は、「ドロップDチューニング」はやらない方がいいでしょう。
♪♪♪ ♪♪♪ ♪♪♪
「ドロップDチューニング」のやり方とサウンドを動画で確認してください。
動画を再生するとスピーカーから音が出るので、ボリュームに注意してください。
Dコードを使ったフレーズ
Dコードは、1番高い音が出る1弦に、メジャーやマイナーを決定する音があります。
そのため、比較的簡単に色々なフレーズを演奏することができます。
たとえば、下のコードを弾いてみましょう。
これだけで、心地よいフレーズになりますね。
その他、ハンマリングとプリングを使って色々なフレーズができます。
Dコードの音がキレイに出るようになったら、挑戦してみましょう。
Dコードを使ったフレーズを動画で確認してください。
動画を再生するとスピーカーから音が出るので、ボリュームに注意してください。
まとめ:ギターのDコードは難しい?正しい押さえ方と弾き方のコツ
ここまで、Dコードの正しい押さえ方と弾き方のコツを解説してきました。
Dコードの音がキレイに出ない原因
押さえている指が他の弦に当たっている
フレットから離れたところを押さえている
Dコードの正しい押さえ方
6弦ミュートについて
5弦ミュートについて
ドロップDチューニング
Dコードを使ったフレーズ
Dコードは初めは押さえづらいかも知れませんが、コツをつかめば必ずキレイな音が出るようになります。
また、Dコードは色々なフレーズを簡単に弾くことができるので、ぜひ挑戦してみてください。
この記事があなたの一助になれば幸いです。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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