ロックの間奏や後奏に出てくるギターソロは、カッコいいですね。
そんなギターソロの中でも、やってみたいのがユニゾン・チョーキングではないでしょうか。
あの不安定なうなりと叫びのような響きは、ロックギターには欠かせません。
ということで、今回はユニゾン・チョーキングのやり方とコツを解説します。
ぜひ最後までお読みください。
もくじ
ギターのユニゾン・チョーキングとは?
ユニゾンとは、同じ高さの音という意味です。
ですから、ユニゾン・チョーキングとは、チョーキングすることで同じ高さの2つの音を出すテクニックということになります。
しかし、2つの音が完全に一致してしまうと、音程の違いによる独特のうなりは消えてしまいます。そこで、チョーキングする弦の引き上げ方を調整して微妙なズレを発生させ、叫びのような響きをつくっているのです。
この微妙なズレを生むところが、ユニゾン・チョーキングの難しいところであり、楽しいところでもあります。
この後の解説を読んで、ぜひユニゾン・チョーキングを習得してください。
なお、チョーキングについては別記事で詳しく解説しています。
◆ギターのチョーキング!正しいやり方と安定させるコツ[動画あり]
ユニゾン・チョーキングのやり方
ユニゾン・チョーキングでは、2本の弦を使います。
- 1弦と2弦:チョーキングするのは2弦
- 2弦と3弦:チョーキングするのは3弦
2本の弦を同時にピッキングしますが、細い弦はそのままの音、太い弦は1音チョーキングして細い弦の高さに近づけます。
チョーキングして音程を上げていく途中で独特のうなりが発生するので、音程を上げる速さや高さを調整し、ねらった音の響きをつくっていきます。
ユニゾン・チョーキングは3弦と4弦でもできますが、4弦以上の巻き弦はチョーキングがやりづらいのであまり行われません。
ユニゾン・チョーキングは、1〜3弦を使う演奏法だと思ってください。
1弦と2弦のユニゾン・チョーキング
1弦と2弦のユニゾン・チョーキングでは、1弦を人差し指、2弦を薬指で押さえます。
そして、1・2弦を同時にピッキングした後、人差し指はそのままにして、薬指だけ1音チョーキングをします。
<1・2弦ユニゾン・チョーキング例1>
1弦と2弦のユニゾン・チョーキングでは、1弦を人差し指、2弦を小指で押さえる方法もあります。
この場合、小指で1音チョーキングをします。
<1・2弦ユニゾン・チョーキング例2>
2弦と3弦のユニゾン・チョーキング
2弦と3弦のユニゾン・チョーキングでは、2弦を人差し指、3弦を薬指で押さえます。
そして、2・3弦を同時にピッキングした後、人差し指はそのままにして、薬指だけ1音チョーキングをします。
<2・3弦ユニゾン・チョーキング例>
ユニゾン・チョーキングのコツ
単音のチョーキングが上手にできないと、ユニゾン・チョーキングも上手にできません。
では、チョーキングを上手に行うためには、どんなことに気をつければいいのでしょうか。
チョーキングで最も大切なことは、音程を安定させることです。なぜならば、ピッチが正しく上がらないと、音痴な歌を聞いているようでとても気持ち悪いからです。
音程を安定させるために必要なのは、音程を聞き取る力と単音チョーキングのコツです。
それぞれ解説していきます。
音程を聞き取る力
「チョーキングは耳でやる!」という名言がありますが、チョーキングを正しく行うためには、音程を聞き取る力が必要です。
なぜならば、正しく音を聞き取ることができなければ、目的の音程まで弦を引き上げることはできないからです。
ギターはピアノなどと違って、音程がハッキリしていません。強い力で弦を押さえればピッチが高くなるし、弦を押さえている指を揺らせば音も揺れます。
ピアノでは白鍵と黒鍵の間の音を出すことはできませんが、ギターならチョーキングすることで中間の音を無段階に出すことができます。
中間の音を出すことができるのがギターの特徴ですが、そのために正しい音程を聞き取る力がないと、ピッチが安定しないフラフラした演奏になってしまいます。
つまり、正しくチョーキングをするためには、何よりも音程を聞き取る力が必要なのです。
単音チョーキングのコツ
音程を聞き分ける力があったとしても、実際に目的のピッチまで弦を引き上げることができなければ、正しいチョーキングはできません。
正しいチョーキングをするためには、力よりもコツが必要です。
チョーキングは、指先だけでやるとうまくいきません。チョーキングは、肘から先全体を使って行います。
まず、左手をジャンケンのグーの形にします。手の甲は上に指先は下に向けます。
次に、左手はグーの形のまま、時計と反対回りに回して、手の甲を下に指先を上に向けます。すると、肘から先が回っていることに気づくと思います。
このときの回転の中心、つまり支点は、親指のつけ根の部分です。ここがネックに当たるところです。
このように、親指のつけ根の部分を支点にして、肘から先全体を回すようにすると、小さい力で弦を引き上げることができます。
無駄な力を使わずに弦を引き上げることができれば、音程を安定させることに集中できます。
ユニゾン・チョーキングを上手に行うためには、単音チョーキングの音程を安定させるコツをつかむことが必要なのです。
ユニゾン・チョーキングの演奏例
ユニゾン・チョーキングを使った演奏例を紹介します。
微妙な音のズレによるうなりを確認してください。
動画を再生するとスピーカーから音が出るので、ボリュームに注意してください。
まとめ:ギターのユニゾン・チョーキングとは?やり方とコツ
ここまで、ユニゾン・チョーキングのやり方とコツを解説してきました。
ギターのユニゾン・チョーキングとは?
ユニゾン・チョーキングのやり方
1弦と2弦のユニゾン・チョーキング
2弦と3弦のユニゾン・チョーキング
ユニゾン・チョーキングのコツ
音程を聞き取る力
単音チョーキングのコツ
ユニゾン・チョーキングの演奏例
ユニゾン・チョーキングのギターソロは、独特なうなりと響きがありカッコいいですね。
この記事を参考に、ぜひ習得してください。
この記事があなたの一助になれば幸いです。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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