ギターの半音下げチューニングで、あなたの音楽を覚醒させよう!
こんな悩みを抱えていませんか?
- マンネリ化したギターサウンドに飽き飽きしている
- もっと表現力豊かなギタープレイがしたい
- ギターをもっと簡単に弾きたい
実は、半音下げチューニングこそ、あなたのギタープレイを劇的に進化させる鍵となるのです。
長年のギター歴と講師経験を持つ私が、その驚くべきポテンシャルを徹底解説します。
この記事では、ギターの半音下げチューニングの基礎から応用まで、詳細に解説します。
- 半音下げチューニングとは?
- 簡単なチューニング方法
- 豊富なメリット
- 克服すべきデメリット
- 具体的な活用方法
この記事を読むことで、あなたは以下のメリットを得られます。
- 新たなギターサウンドを開拓し、表現力を飛躍的に向上させる
- 難しいコードやフレーズも簡単に弾けるようになり、演奏の幅を広げる
- チューニングの安定性を高め、ストレスなくギターを楽しむ
半音下げチューニングは、あなたの音楽の可能性を無限に広げる魔法です。
今すぐこの魔法を手に取って、ギタープレイの新たな扉を開けましょう!
もくじ
ギターの半音下げチューニングとは
アコギやエレキの最も一般的なチューニングは、「レギュラーチューニング」といいます。
それに対して「半音下げチューニング」は、全ての弦を「レギュラーチューニング」から半音下げた音に合わせるチューニングです。
「E♭」は「E」より半音低い音、「D#」は「D」より半音高い音のことで、同じピッチ(音の高さ)を表しています。
「半音下げチューニング」の曲の楽譜には「Half Step Down Tuning」などの記載があり、楽譜の中に「E(ミ)」と書かれていたら、それはレギュラーチューニングの「E♭(ミ♭)」のことです。
半音下げチューニングのやり方
「半音下げチューニング」のやり方は4通りあります。
・チューナーを使う方法
・レギュラーチューニング後に半音下げる方法
・カポタストを使う方法
・エフェクターを使う方法(エレキギターのみ)
それぞれ解説します。
チューナーを使う方法
チューナーを使った「半音下げチューニング」の方法を解説します。
モード(楽器)が選べる一般的なチューナーでは、クロマチック(半音階)モードにすると、「E♭」や「A♭」などが表示されるので、その表示を見ながら各弦を半音下げたピッチに合わせます。
この画像は、クリップ型チューナーの各モードを撮影した写真です。一番左の「C」と表示されたモードがクロマチック(半音階)モードです。
「半音下げチューニング」に対応した「FLAT」モードがあるチューナーもあります。
レギュラーチューニング後に半音下げる方法
全ての弦をレギュラーチューニングで合わせた後に、各弦を半音ずつ下げる方法を解説します。
まず、音叉などを使って全ての弦をレギュラーチューニングします。
次に、5弦を半音下げるために、6弦の4フレット「A♭」と5弦の開放を合わせます。
これで、5弦が半音下がって「A♭」になりました。
次に、6弦を半音下げます。
5弦の開放「A♭」と6弦の5フレットを合わせます。
これで、6弦が半音下がって「E♭」になりました。
あとは、レギュラーチューニングをする手順で、4〜1弦を合わせていきます。
これで、全ての弦を半音下げることができました。
最後に、全体のバランスを整えて「半音下げチューニング」の完成です。
カポタストを使う方法
カポタストを使った「半音下げチューニング」の方法を解説します。
まず、ギターの1フレットにカポタストをつけます。
その後、通常通りのレギュラーチューニングをします。
カポタストを外すと、レギュラーチューニングから半音下がった「半音下げチューニング」になっています。
最後に、全体のバランスを整えて「半音下げチューニング」の完成です。
エフェクターを使う方法(エレキギターのみ)
エフェクターを使った「半音下げチューニング」の方法を解説します。
エフェクターとは、エレキギターとアンプの間に入れて、ギターの音色を変えたり様々な効果を加えたりする機器のことです。
そのエフェクターの中に、「ピッチシフター」と呼ばれるものがあります。「ピッチ」は音の高さ、「シフト」は移動なので、「ピッチシフター」は、音の高さを移動させる機器という意味になります。
「ピッチシフター」を使えば、ギターはレギュラーチューニングのままで、アンプから出る音だけを半音下げることができます。つまり、ギターのチューニングを変えることなく「半音下げチューニング」ができてしまうのです。
とても便利な機器なのですが、大きな問題があります。ギターから出ている生音と、アンプから出ているピッチ(音の高さ)が違うことです。同時に違う音が鳴ってしまうのです。
アコースティックギター(アコギ)やフルアコ・セミアコ(アコギのようなエレキギター)などの音が、アンプから出ている音量と同等かそれより大きい音が出ていると、違和感しかありません。(^_^;)
つまり、「ピッチシフター」は、生音が小さいエレキギター(ボディに空洞がないタイプ)を使い、アンプからある程度大きな音を出すときしか使えないということです。
「半音下げチューニング」をするのに便利な「ピッチシフター」ですが、使えるシーンが限定されてしまうことを理解しておきましょう。
半音下げチューニングのメリット
「半音下げチューニング」は、たくさんのメリットがあるので多くの曲で使われています。
・サウンドを変えられる
・歌のキーを下げられる
・弦が押さえやすくなる
・チョーキングがしやすくなる
・ネックに与える負荷が下がる
それぞれ解説します。
サウンドを変えられる
「半音下げチューニング」をすることの最大のメリットは、ギターのサウンドを変えられるということです。具体的には、低音の響きに厚みが出るのです。
なぜならば、ギターを半音下げたことにより、単純に低音が出るようになるからです。
厚みの増した低音はロック系の楽曲によく合うので、「バンド」では好んで使われます。
このサウンドを生かすために、レギュラー・チューニングの曲を演奏するときにも、わざわざ半音下げチューニングでカポタストを1フレットにつけるプレーヤーもいます。
歌のキーを下げられる
「半音下げチューニング」をすることにより、歌のキーを下げることができることもメリットになります。
レギュラーチューニングではキーが高くて歌いづらかった歌でも、キーを半音下げることで歌いやすくなります。
カラオケでキーを「-1」にしたときと同じ効果を得ることができるのです。
弦が押さえやすくなる
「半音下げチューニング」をすることにより、弦が押さえやすくなります。
なぜならば、弦の張りが弱くなるからです。
ギターの弦は1本10kgといわれるほど強い力で引っ張られていますが、6本の弦を半音下げることによって、全体としてかなり張りが弱くなります。
1フレット目をセーハする(全ての弦を1本の指で押さえる)Fコードは、初心者にとって挫折のキッカケとなるコードですが、「半音下げチューニング」にすると押さえやすくなります。
「半音下げチューニング」は、初心者にとっても有益なチューニングなのです。
チョーキングがしやすくなる
「半音下げチューニング」をすることにより、チョーキングがしやすくなります。
理由はやはり、弦の張りが弱くなるからです。
エレキギターでは頻繁に使われるチョーキング(弦を引き上げてピッチを上げるテクニック)ですが、チューニングを半音下げることによって、通常より軽い力で弦を引き上げられるようになります。3度上げ(1音半)のチョーキングも簡単になります。
「半音下げチューニング」は、チョーキングをしやすくする効果もあるのです。
ネックに与える負荷が下がる
ギターの弦は、ボディーのブリッジとヘッドの糸巻き(ペグ)で固定されていますが、常に前側に引っ張られています。このため、ネックがだんだん反(そ)ってしまうことがあります。
このような状態になると、弦高(弦と指板との間隔)が高くなり、とても弾きづらくなります。ひどい状態になると、チューニングが合わなくなります。
しかし、「半音下げチューニング」にすると、ネックを引っ張る力が弱くなるので、ネックの反りを防止することができます。
「半音下げチューニング」は、ネックを良い状態に保つ効果もあるのです。
半音下げチューニングのデメリット
メリットの多い「半音下げチューニング」ですが、デメリットもあります。
・他の楽器と合わせるのが難しくなる
・レギュラーチューニングの曲を弾くのが難しくなる
・チューニングが安定しなくなる
それぞれ解説します。
他の楽器と合わせるのが難しくなる
「半音下げチューニング」のギターは、他の楽器と合わせるのが難しくなります。
一緒に演奏する楽器が、全て半音下げチューニングであれば問題は起こりません。
しかし、簡単にチューニングを変えられないピアノなどの楽器と合わせるときには、めんどうな問題が起こります。
例えば、「半音下げチューニング」のギターでFコードを弾くと、実際にはEコードが鳴っています。ギターを持っている人が「Fを弾いているよ!」と言ったら、ピアノの人は「じゃあEを弾くね!」ということが起こるのです。
このように、「半音下げチューニング」をするときには、合わせる楽器に配慮する必要があります。
レギュラーチューニングの曲を弾くのが難しくなる
「半音下げチューニング」のギターでレギュラーチューニングの曲を弾くのは、とても難しくなります。
なぜならば、常に半音高いコードを弾かなければならないからです。たとえば、楽譜に「C」と書いてあれば「C♯」を弾くということです。
ローコードだけで弾ける曲の場合は、カポタストを1フレットにつければ問題は解消できます。
しかし、ハイポジション(ボディに近い方)でリードギターを演奏する時などは、1フレットずつ高音側にずらして弾かなければなりません。TAB譜を見ながら弾くときは、書いてあるフレット数に+1をすることになるのです。
このように、「半音下げチューニング」のギターでは、レギュラーチューニングの曲を弾くのが難しくなります。
チューニングが安定しなくなる
「半音下げチューニング」のギターは、弦を引っ張る力が通常よりも弱いので、チューニングが狂いやすくなります。
また、弦の張りが弱いので、いつも通りの力で弦を押さえるとピッチ(音の高さ)が高くなってしまいます。
「半音下げチューニング」のギターを弾くときは、いつもより繊細(せんさい)なタッチが必要になります。
まとめ:ギターの半音下げチューニング!やり方とメリット・デメリット
ここまで、ギターの半音下げチューニングのやり方と、メリット・デメリットを解説してきました。
ギターの半音下げチューニングとは
半音下げチューニングのやり方
・チューナーを使う方法
・レギュラーチューニング後に半音下げる方法
・カポタストを使う方法
・エフェクターを使う方法(エレキギターのみ)
半音下げチューニングのメリット
・サウンドを変えられる
・歌のキーを下げられる
・弦が押さえやすくなる
・チョーキングがしやすくなる
・ネックに与える負荷が下がる
半音下げチューニングのデメリット
・他の楽器と合わせるのが難しくなる
・レギュラーチューニングの曲を弾くのが難しくなる
・チューニングが安定しなくなる
「半音下げチューニング」は、たくさんのメリットがあるので多くの曲で使われています。
ぜひ「半音下げチューニング」を習得して、ギター演奏の幅を広げてください。
この記事があなたの一助になれば幸いです。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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