アコギ初心者のみなさん、爪の長さで悩んでいませんか?
- 正しくコードを押さえているのに、キレイな音が出ない…
- アルペジオの音が、モコモコとこもってしまうのはなぜ?
- 爪は短く切った方がいいの? 長く伸ばした方がいいの?
実は、アコギを上手に弾くには、左手と右手の爪の長さが重要なんです!
なぜならば、
- 左手の爪が長いと、弦がしっかり押さえられず、音がビビったりミュートしたりする。
- 右手の爪が短いと、こもった音色になったり、指先が痛くなったりする。
- 右手の爪が長すぎると、弦がはじきにくくなったり、コントロールが難しくなったりする。
この記事を読むと、
- アコギを弾くときの適切な爪の長さ
- 女爪と男爪の違い
- 爪を伸ばすことで起こる問題
- 爪を守るための対策方法
がわかります。
私のギター教室では、爪の形で困っていた生徒さんがいましたが、今では何の問題もなくギターが弾けるようになっています。
この生徒さんの例も挙げながら、アコギを弾くときに適した爪について解説します。
ぜひ、最後までお読みください。
↓この記事はユーチューブでも公開中↓
もくじ
アコギを弾くときの適切な爪の長さ
アコギを弾くときは、左手と右手の役割が違います。
- 左手:弦を押さえる
- 右手:弦をはじく
左手と右手に分けて、適切な爪の長さについて解説します。
左手の適切な爪の長さ
左手の指は、弦を押さえる役割があります。
そのため、左指の爪はできるだけ短くします。
具体的には、下のイラストのように、肉の方が爪よりも先に出ていると弦が押さえやすくなります。
なぜならば、爪が長いと爪が指板に当たってしまい、指先の肉の部分で弦を押さえることが難しくなるからです。
このように、弦を押さえる役割の左指の爪は、できるだけ短く切っておきましょう。
男爪と女爪の違い
どんなに爪を短く切っても、爪の方が肉よりも先に出てしまう人がいます。
いわゆる女爪の人です。
横幅が広く短い爪を男爪、それに対し横幅が狭く長い爪を女爪と呼びます。
男爪は、肉の方が爪よりも先に出ているので、ギターを弾くのに適しています。
女爪は、爪の方が肉よりも先に出ているので、ギターを弾くのに適しているとはいえません。
では、女爪の人はギターを弾くことができないのでしょうか?
女爪の人でもギターは弾ける
女爪でも、ギターを上手に弾いている人はたくさんいます。
理由は2つあります。
- ある程度の期間ギターを弾いていると、左手の指先が大きく固くなる
- 自分の爪の形に合わせた弦の押さえ方が身につく
女爪の人でも、上手にギターが弾けるようになった例を紹介します。
下の写真は、女爪の男性が初心者のときから使っているギターの指板です。
ギターを始めて半年くらいは、爪が指板に当たっていたために削れてしまいました。
しかし、2年ほど経っても指板の様子は変わっていません。
つまり、爪が指板に当たらなくなったということです。
この生徒さんの爪を写真に撮らせてもらいました。
ギターを始める前は左右の指先に違いはありませんでしたが、今では左の指先の肉が爪よりも先に出ています。
明らかに、左右の指先の状態が変わっていることがわかります。
このように、女爪の人でも、ギターを続けることで爪が指板に当たらなくなるので、男爪の人と同じようにギターを弾くことができます。
右手の適切な爪の長さ
右手の指は、弦をはじいて音を出す役割があります。
そのため、右手の爪は弾き方によって適切な長さが違います。
- ピック弾き:ピックを使って弦をはじく
- 指弾き:指を使って弦をはじく
それぞれ解説します。
ピック弾きのときの適切な爪の長さ
ピックを使って弦をはじくときは、右手の爪の長さはあまり気にしなくてもいいでしょう。
なぜならば、爪で弦をはじかないからです。
しかし、ピックを持たなければならないので、爪がピックに当たるとピックが安定しなくなります。
つまり、爪がピックに当たらない程度であれば長くても問題ありません。
指弾きのときの適切な爪の長さ
指を使って弦をはじく指弾きのときは、右手の爪の長さが重要になります。
爪の長さによって音色が変わるからです。
- 爪で弦をはじくと、音色はシャープになりボリュームも大きくなります。
- 指の肉で弦をはじくと、やわらかい音色になりますがボリュームは小さめです。
どちらがいいというわけではなく、好みの問題です。
しかし、私は爪で弦をはじいた音色の方が美しいと感じています。
そこでここからは、爪で弦をはじくときの適切な爪の長さについて解説します。
私は、爪の白い部分が3〜4mmになるようにしています。
手のひらの方から見ると、爪が指先より1〜1.5mmほど出ているときが最も弾きやすいと感じています。
これより短いと、爪が弦に当たらなくなります。
また、これより長いと、爪が弦にひっかかって弾きづらくなります。
音色と弾きやすさを考慮した結果、この程度の長さが丁度いいと考えています。
小指の爪は短く切っています。
指弾きのとき小指はボディにつけるので、爪が長いと手の位置が安定しないだけでなく、ギターに傷がついてしまうからです。
親指の爪は伸ばしていません。
親指の肉で弦をはじく低い音は、爪で弦をはじく高い音とバランスがいいからです。
親指ではじく音を強調したいときは、サムピックを使うようにしています。
また、親指の爪で弦をはじくためには、他の指よりも長く伸ばさなければ爪が弦に届きません。
そうなると、普段の生活で爪がひっかかることがあるので、不便を感じます。
このことも、親指の爪を伸ばさない理由のひとつです。
爪を伸ばすことで起こる問題
右手の爪を伸ばすと、ギターの音色はシャープになりますが、次のような問題が起こることがあります。
- 安全面の問題
- 衛生面の問題
- 生活面の問題
それぞれ簡潔に解説します。
安全面の問題
爪が長いと、安全面の問題でできなくなるスポーツがあります。
野球やバレーボールなどの手でボールを扱うスポーツや、柔道やレスリングなどの組み合うスポーツです。
爪が長いと危険なので、これらのスポーツはできません。
衛生面の問題
食品を扱う仕事をしている人は、衛生面を考慮して爪を伸ばせない場合があります。
お寿司屋さんなどは、わかりやすい例ですね。
生活面の問題
爪が長いと、パソコンのキーボード入力がやりにくくなります。
爪がキーに当たり、滑ってしまうからです。
同じ理由で、ピアノなどの鍵盤楽器も演奏しにくくなります。
このように、爪を長くすることで起こる問題を理解した上で、爪を伸ばすかどうかを決めるようにしましょう。
爪を守るための対策
爪が長いと割れやすくなるので、常に爪を守るための対策をしておきましょう。
爪を守るためのグッズとしては、次の2つがあります。
- ネイルファイル
- グラスネイル
それぞれ使い方を解説します。
ネイルファイル
爪が割れると、衣服にひっかかったり、爪が剥がれたりすることがあります。
そのため、爪が割れないようにする対策が必要です。
もっとも基本的で簡単な対策方法は、ネイルファイルと呼ばれる爪用のヤスリを持っておくことです。
爪が少しでも傷ついたり割れたりしたら、ネイルファイルで直ちに修復します。
ちなみに私は、目が細かいヤスリがついている爪切りを常に持っています。
このような爪切りを常備しておけば、たいていのトラブルに対処できます。
目が粗いヤスリでは、爪が短くなり過ぎたり、削った跡が荒くなったりします。
爪が短くなり過ぎると、適切な長さまで伸びるのに時間がかかります。
また、削った跡が荒いと、弦をはじきづらくなるだけでなく、音色も悪くなります。
そのため、目の粗いヤスリはオススメしません。
グラスネイル
爪が弱い人は、爪を強くする対策をしておいた方がいいでしょう。
爪でギターの弦をはじくと、爪が削れたり割れたりするからです。
爪補強用品として、グラスネイルというものがあります。
グラスネイルは、マニキュアのように爪に直接塗って爪を強くします。
グラスネイルの中には、ギターを弾く人のために開発されたものがあり、プロのギタリストも使っています。
このように、爪を伸ばすことで起こる問題に備えておけば、いつでも楽しくギターを弾くことができます。
まとめ:アコギを弾くときの適切な爪の長さは左手と右手で違う!
ここまで、アコギを弾くときの適切な爪の長さについて、左手と右手に分けて解説してきました。
1 アコギを弾くときの適切な爪の長さ
1.1 左手の適切な爪の長さ
1.1.1 男爪と女爪の違い
1.1.2 女爪の人でもギターは弾ける
1.2 右手の適切な爪の長さ
1.2.1 ピック弾きのときの適切な爪の長さ
1.2.2 指弾きのときの適切な爪の長さ
2 爪を伸ばすことで起こる問題
2.1 安全面の問題
2.2 衛生面の問題
2.3 生活面の問題
3 爪を守るための対策
3.1 ネイルファイル
3.2 グラスネイル
ギターは左手と右手の役割が違うので、適切な爪の長さも違います。
ギターを弾く前には左手と右手の爪の長さを確認し、問題があれば対処しておきましょう。
この記事があなたの一助になれば幸いです。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
関連記事
・ギターで初めての指弾きアルペジオ!弾き方と基本パターン[動画あり]
ギターのテクニックを向上させたいあなたに贈る、プロ講師による無料動画レッスン!
思うように上手く弾けない、もっとレベルの高い技術を習得したいなら、この無料動画レッスンがオススメです。
◆【超初心者】弾き語りの完成まで約1ヶ月間の無料動画レッスン