アコギを弾くときの適切な爪の長さは左手と右手で違う!

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アコギ初心者のみなさん、爪の長さで悩んでいませんか?

  • 正しくコードを押さえているのに、キレイな音が出ない…
  • アルペジオの音が、モコモコとこもってしまうのはなぜ?
  • 爪は短く切った方がいいの? 長く伸ばした方がいいの?

実は、アコギを上手に弾くには、左手と右手の爪の長さが重要なんです!

なぜならば、

  • 左手の爪が長いと、弦がしっかり押さえられず、音がビビったりミュートしたりする。
  • 右手の爪が短いと、こもった音色になったり、指先が痛くなったりする。
  • 右手の爪が長すぎると、弦がはじきにくくなったり、コントロールが難しくなったりする。

この記事を読むと、

  • アコギを弾くときの適切な爪の長さ
  • 女爪と男爪の違い
  • 爪を伸ばすことで起こる問題
  • 爪を守るための対策方法

がわかります。

私のギター教室では、爪の形で困っていた生徒さんがいましたが、今では何の問題もなくギターが弾けるようになっています。

この生徒さんの例も挙げながら、アコギを弾くときに適した爪について解説します。

ぜひ、最後までお読みください。

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アコギを弾くときの適切な爪の長さ

アコギを弾くときは、左手と右手の役割が違います。

  • 左手:弦を押さえる
  • 右手:弦をはじく

左手と右手に分けて、適切な爪の長さについて解説します。

左手の適切な爪の長さ

左手の指は、弦を押さえる役割があります。

そのため、左指の爪はできるだけ短くします。

具体的には、下のイラストのように、肉の方が爪よりも先に出ていると弦が押さえやすくなります。

爪の長さ 左手イラスト

なぜならば、爪が長いと爪が指板に当たってしまい、指先の肉の部分で弦を押さえることが難しくなるからです。

爪の長さ 指板イラスト

このように、弦を押さえる役割の左指の爪は、できるだけ短く切っておきましょう。

男爪と女爪の違い

どんなに爪を短く切っても、爪の方が肉よりも先に出てしまう人がいます。

いわゆる女爪の人です。

爪の長さ 男爪 女爪

横幅が広く短い爪を男爪、それに対し横幅が狭く長い爪を女爪と呼びます。

男爪は、肉の方が爪よりも先に出ているので、ギターを弾くのに適しています。

女爪は、爪の方が肉よりも先に出ているので、ギターを弾くのに適しているとはいえません。

では、女爪の人はギターを弾くことができないのでしょうか?

女爪の人でもギターは弾ける

女爪でも、ギターを上手に弾いている人はたくさんいます。

理由は2つあります。

  • ある程度の期間ギターを弾いていると、左手の指先が大きく固くなる
  • 自分の爪の形に合わせた弦の押さえ方が身につく

女爪の人でも、上手にギターが弾けるようになった例を紹介します。

下の写真は、女爪の男性が初心者のときから使っているギターの指板です。

爪の長さ 削れた指板

ギターを始めて半年くらいは、爪が指板に当たっていたために削れてしまいました。

しかし、2年ほど経っても指板の様子は変わっていません。

つまり、爪が指板に当たらなくなったということです。

この生徒さんの爪を写真に撮らせてもらいました。

ギターを始める前は左右の指先に違いはありませんでしたが、今では左の指先の肉が爪よりも先に出ています。

爪の長さ 女爪の左指が大きくなっている写真

明らかに、左右の指先の状態が変わっていることがわかります。

このように、女爪の人でも、ギターを続けることで爪が指板に当たらなくなるので、男爪の人と同じようにギターを弾くことができます。

右手の適切な爪の長さ

右手の指は、弦をはじいて音を出す役割があります。

そのため、右手の爪は弾き方によって適切な長さが違います。

  • ピック弾き:ピックを使って弦をはじく
  • 指弾き:指を使って弦をはじく

それぞれ解説します。

ピック弾きのときの適切な爪の長さ

ピックを使って弦をはじくときは、右手の爪の長さはあまり気にしなくてもいいでしょう。

なぜならば、爪で弦をはじかないからです。

しかし、ピックを持たなければならないので、爪がピックに当たるとピックが安定しなくなります。

つまり、爪がピックに当たらない程度であれば長くても問題ありません。

爪の長さ ピックの持ち方

指弾きのときの適切な爪の長さ

指を使って弦をはじく指弾きのときは、右手の爪の長さが重要になります。

爪の長さによって音色が変わるからです。

  • 爪で弦をはじくと、音色はシャープになりボリュームも大きくなります。
  • 指の肉で弦をはじくと、やわらかい音色になりますがボリュームは小さめです。

どちらがいいというわけではなく、好みの問題です。

しかし、私は爪で弦をはじいた音色の方が美しいと感じています。

そこでここからは、爪で弦をはじくときの適切な爪の長さについて解説します。

私は、爪の白い部分が3〜4mmになるようにしています。

爪の長さ 右手の爪写真

手のひらの方から見ると、爪が指先より1〜1.5mmほど出ているときが最も弾きやすいと感じています。

爪の長さ 右手の爪写真2

これより短いと、爪が弦に当たらなくなります。

また、これより長いと、爪が弦にひっかかって弾きづらくなります。

音色と弾きやすさを考慮した結果、この程度の長さが丁度いいと考えています。

小指の爪は短く切っています。

指弾きのとき小指はボディにつけるので、爪が長いと手の位置が安定しないだけでなく、ギターに傷がついてしまうからです。

親指の爪は伸ばしていません。

親指の肉で弦をはじく低い音は、爪で弦をはじく高い音とバランスがいいからです。

親指ではじく音を強調したいときは、サムピックを使うようにしています。

爪の長さ 右手の親指

また、親指の爪で弦をはじくためには、他の指よりも長く伸ばさなければ爪が弦に届きません。

そうなると、普段の生活で爪がひっかかることがあるので、不便を感じます。

このことも、親指の爪を伸ばさない理由のひとつです。

爪を伸ばすことで起こる問題

右手の爪を伸ばすと、ギターの音色はシャープになりますが、次のような問題が起こることがあります。

  • 安全面の問題
  • 衛生面の問題
  • 生活面の問題

それぞれ簡潔に解説します。

安全面の問題

爪が長いと、安全面の問題でできなくなるスポーツがあります。

野球やバレーボールなどの手でボールを扱うスポーツや、柔道やレスリングなどの組み合うスポーツです。

爪の長さ 手を使うスポーツ

爪が長いと危険なので、これらのスポーツはできません。

衛生面の問題

食品を扱う仕事をしている人は、衛生面を考慮して爪を伸ばせない場合があります。

お寿司屋さんなどは、わかりやすい例ですね。

爪の長さ 寿司屋

生活面の問題

爪が長いと、パソコンのキーボード入力がやりにくくなります。

爪がキーに当たり、滑ってしまうからです。

同じ理由で、ピアノなどの鍵盤楽器も演奏しにくくなります。

爪の長さ キーボード

このように、爪を長くすることで起こる問題を理解した上で、爪を伸ばすかどうかを決めるようにしましょう。

爪を守るための対策

爪が長いと割れやすくなるので、常に爪を守るための対策をしておきましょう。

爪を守るためのグッズとしては、次の2つがあります。

  • ネイルファイル
  • グラスネイル

それぞれ使い方を解説します。

ネイルファイル

爪が割れると、衣服にひっかかったり、爪が剥がれたりすることがあります。

そのため、爪が割れないようにする対策が必要です。

もっとも基本的で簡単な対策方法は、ネイルファイルと呼ばれる爪用のヤスリを持っておくことです。

爪の長さ ネイルファイル

爪が少しでも傷ついたり割れたりしたら、ネイルファイルで直ちに修復します。

ちなみに私は、目が細かいヤスリがついている爪切りを常に持っています。

このような爪切りを常備しておけば、たいていのトラブルに対処できます。

目が粗いヤスリでは、爪が短くなり過ぎたり、削った跡が荒くなったりします。

爪が短くなり過ぎると、適切な長さまで伸びるのに時間がかかります。

また、削った跡が荒いと、弦をはじきづらくなるだけでなく、音色も悪くなります。

そのため、目の粗いヤスリはオススメしません。

爪の長さ 爪切り

グラスネイル

爪が弱い人は、爪を強くする対策をしておいた方がいいでしょう。

爪でギターの弦をはじくと、爪が削れたり割れたりするからです。

爪補強用品として、グラスネイルというものがあります。

グラスネイルは、マニキュアのように爪に直接塗って爪を強くします。

爪の長さ マニキュア

グラスネイルの中には、ギターを弾く人のために開発されたものがあり、プロのギタリストも使っています。

このように、爪を伸ばすことで起こる問題に備えておけば、いつでも楽しくギターを弾くことができます。

まとめ:アコギを弾くときの適切な爪の長さは左手と右手で違う!

ここまで、アコギを弾くときの適切な爪の長さについて、左手と右手に分けて解説してきました。

1 アコギを弾くときの適切な爪の長さ
 1.1 左手の適切な爪の長さ
 1.1.1 男爪と女爪の違い
 1.1.2 女爪の人でもギターは弾ける
1.2 右手の適切な爪の長さ
 1.2.1 ピック弾きのときの適切な爪の長さ
 1.2.2 指弾きのときの適切な爪の長さ
2 爪を伸ばすことで起こる問題
 2.1 安全面の問題
 2.2 衛生面の問題
 2.3 生活面の問題
3 爪を守るための対策
 3.1 ネイルファイル
 3.2 グラスネイル

ギターは左手と右手の役割が違うので、適切な爪の長さも違います。

ギターを弾く前には左手と右手の爪の長さを確認し、問題があれば対処しておきましょう。

この記事があなたの一助になれば幸いです。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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