ローリングカポタストで半音上げ転調も楽勝!Mrs. GREEN APPLEも愛用!

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弾き語りをしていてこんなことを思ったことはありませんか?

曲の最後でキーを半音上げて盛り上がりたいのだけど、ギターのコードが難しくて押さえられない。

半音上がるとバレーコードばかりになるので、ギターのボリュームが小さくなってしまう。

このような悩みを一発で解決してくれるアイテムがあります。

それが、ローリングカポタスト。

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2024年のレコード大賞曲「ライラック」でも、Mrs. GREEN APPLEのギタリスト2人が使用していました。

また、この年の紅白歌合戦では、「星空のディスタンス」でTHE ALFEEの坂崎幸之助さんも使用していました。

今回は、このローリングカポタストについて解説します。

どうぞ最後までお読みください。

ローリングカポタストの基本

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ローリングカポタストは、ギターのネックに装着して、瞬時にキーを変更できる便利なツールです。

以下のポイントでその魅力と効果を解説します。

リアルタイムでのキー変更

ローリングカポタストの最大の魅力のひとつは、演奏中に瞬時にキーを変更できる能力です。

この機能により、ギタリストは曲の流れを止めることなく、半音上げや他のキー変更を実行できます。

特にライブパフォーマンスや即興演奏において、ローリングカポタストは不可欠なツールとなります。

即時的なキー変更の利点

ライブでの演奏では、曲の途中でキーを変更する必要が頻繁にあります。

ローリングカポタストを使用することで、ギタリストは演奏を中断せずにキーを変更できます

これにより、パフォーマンスのスムーズ性と連続性が保たれ、聴き手の興奮を維持することができます。

また、即興演奏では、予想外のキー変更が必要になることがあります。

ローリングカポタストは瞬時のキー変更を可能にし、ギタリストが自由に創造的な演奏を展開できるようにします。

例えば、Mrs. GREEN APPLEの「ライラック」では、サビの後半で半音上げが行われ、これをローリングカポタストで実現することで、曲のドラマ性と高揚感を強化しています。

使用方法

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ローリングカポタストは、ネックに装着したまま瞬時に移動できるように設計されています。

取り付けは簡単で、カポを外さずに滑らせるように移動させることができます。

使用しない時はナットの上までずらしておくことで、邪魔にならないようにすることができます。

大きな幅の移動の場合は、ロールの中心を手の平や指で強く押さえる感じで安定させて移動させる必要があります。

少しコツが必要ですが、慣れればサッとカポタストを動かすことができるようになります。

演奏技術面でのメリット

ローリングカポタストは、演奏技術面でも多くのメリットを提供します。

同じコードフォームの維持

ローリングカポタストを使用することで、同じコードフォームを保ったままキーチェンジができるため、指の負担を軽減できます。

特に複雑なコード進行の場合、元のフォームを維持することで、演奏の難易度が下がります。

複雑なコード進行でも、ローリングカポタストを使うことで、ギタリストは技術的なストレスを減らすことができます

例えば、ソロギター演奏では、右手も左手も忙しい場合が多いため、ローリングカポタストは転調する時に大きな助けとなります。

演奏の自由度の向上

ローリングカポタストを使うことで、ギタリストはより自由に演奏することができます。

特に即興演奏やライブパフォーマンスにおいて、ローリングカポタストはギタリストの創造性を引き出す重要なツールとなります。

ローリングカポタストは、サウンド面でも優れた特徴を持ちます。

ローリングカポタストは、通常のカポタストと同様のクリアなサウンドを提供します。

ギターの本来の音色や響きを損なわないため、音程の精度が高く、安定したピッチを保持できます。

ローリングカポタストは、パフォーマンス性も大幅に向上させるツールです。

ローリングカポタストを使用することで、視覚的にも印象的な演出が可能になります。

ギタリストの技術の見せ場として活用でき、観客に分かりやすい形でキー変更を演出できるため、パフォーマンス性も向上します。

特にライブパフォーマンスでは、ローリングカポタストの使用はギタリストの技術と創造性をアピールするための強力なツールとなります。

観客は、ギタリストがスムーズにキーを変更する様子を見て、さらに興奮することができます。

ローリングカポタストは、楽曲アレンジの幅も大幅に広げることができます。

即興的なキー変更による新しいアレンジの可能性が広がります。

ローリングカポタストを使うことで、ギタリストは他の楽器とのアンサンブルでの柔軟な対応が可能になり、オリジナリティのある演奏表現が可能になります。

ローリングカポタストは、他の楽器とのアンサンブル演奏にも対応できます。

例えば、バンド演奏やコラボレーションにおいて、ローリングカポタストはギタリストが即座にキーを変更し、他の楽器とハーモニーを取るための重要なツールとなります。

演奏技術面でのデメリット

ローリングカポタストには、デメリットが2つあります。

装着に手間がかかる

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ローリングカポタストは、装着と取り外しに手間がかかります。

ネックに巻き付けた後に、突起部に差し込まなければなりません。

ただ挟むだけのカポタストに比べたら、少しコツが必要です。

装着時に、ローリングカポタストが手から外れた場合、ギターを傷つけてしまうことがあるので、装着には注意が必要です。

押さえづらいコードがある

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ローリングカポタストを装着すると、ネック下に大きく張り出します。

そのため、B7のようなコードを押さえると、手がカポタストに当たってしまいます。

このように、張り出しが大きいために、演奏性が損なわれることがあります。

半音上げで盛り上がる曲の例

曲の途中でキーを半音上げることにより、盛り上がりを演出している曲がたくさんあります。

ここでは、3曲紹介します。

「ライラック」Mrs. GREEN APPLE

Mrs. GREEN APPLEの「ライラック」は、多層的な歌詞と音楽的な演出が融合した、深い魅力を持つ楽曲です。

特に、イントロのギターリフは、疾走感とダイナミックな感じを与え、聴き手の注意を引きつける重要な要素です。

また、楽曲のサビでは、特に半音上げが効果的に使用されています。

半音上げ後の高音域で、ボーカリストの大森元貴がより切実で感情的な歌唱表現を可能にします。

透明感のある声質がより際立つ展開となり、聴き手に深い印象を残します。

このように、「ライラック」は、サビでの半音上げを含む音楽的な演出と深い歌詞が融合した、Mrs. GREEN APPLEの代表的な名曲です。

楽曲の魅力は、単に音楽的なテクニックを超えて、聴き手に強い感情を伝える力を持ちます。

「HANABI」Mr.Children

Mr.Childrenの「HANABI」は、2008年にリリースされた楽曲ですが、今なお多くの人々の心を打ち続けている名曲です。

特に印象的なのが、サビ後半での半音上げによる展開です。

楽曲は穏やかなイントロから始まり、桜井和寿特有の切なさを帯びた歌声で物語が紡がれていきます。

そして、サビで「逢いたくなったときの分まで」という歌詞とともに、曲調が半音上がることで、感情が一気に高まります。

この半音上げは、花火が夜空に打ち上げられる瞬間の高揚感を音楽で表現しているかのようです。

まるで花火が夜空へ昇っていく様子が、キーが上がることで表現され、聴く人の心の中でも感情が上昇していくような効果をもたらしています。

さらに、桜井和寿の声質がこの転調と見事にマッチしており、より高い音域でも伸びやかに歌い上げることで、楽曲全体の感動的な雰囲気を一層引き立てています。

この楽曲が今でも色褪せない理由のひとつが、このような緻密な楽曲構成と、歌詞・メロディー・編曲の絶妙なバランスにあると言えるでしょう。

特に、サビでの半音上げは、曲の持つ叙情性をより一層際立たせる重要な要素となっています。

「星空のディスタンス」THE ALFEE

THE ALFEEの「星空のディスタンス」は、1984年にリリースされたロックバラードの名曲です。

特筆すべきは、サビ後半での印象的な半音上げと、それに伴う高揚感の演出です。

楽曲は高見沢俊彦の特徴的なギターイントロから始まり桜井賢のハスキーでありながら透明感のある歌声が物語を紡いでいきます。

そして、サビで「耳をかすめるのは君の声か」という歌詞とともに、曲調が半音上がることで、壮大なスケール感が一気に広がります。

この半音上げは、まるで星空へと手を伸ばすように、希望に向かって上昇していく感覚を音楽で表現しているかのようです。

特に、高見沢のギターと坂崎のローリングカポタストによる絶妙な音の重なりが、この転調をより印象的なものにしています。

2024年12月31日の紅白歌合戦に41年振りに出場したアルフィー。

今でもこの曲が色褪せない理由は、このような技術的な完成度の高さと、メンバー3人の絶妙なバランス、そして普遍的なメッセージ性にあるといえるでしょう。

まとめ

ローリングカポタストは、現代のギター演奏において重要な役割を果たすツールとして確立されています。

その最大の特徴は、演奏中でもスムーズにキーを変更できる点にあります。

Mrs. GREEN APPLEの「ライラック」、Mr.Childrenの「HANABI」、THE ALFEEの「星空のディスタンス」など、日本の音楽シーンを代表する楽曲でも効果的に使用されており、その有用性は実証済みといえるでしょう。

特に注目すべき点は以下の4つです。

・リアルタイムでのキー変更が可能
・同じコードフォームを保ったままキーチェンジができる
・ギターの本来の音色を損なわない
・視覚的にも印象的な演出が可能

ただし、装着に手間がかかることや、特定のコードが押さえづらくなるなどのデメリットもあります

これらは使用する際の注意点として覚えておく必要があります。

楽器の進化とともに生まれた新しいテクノロジーのひとつとして、ローリングカポタストは現代の音楽表現の可能性を広げています。

プロフェッショナルのステージから趣味の演奏まで、様々な場面で活用できる魅力的なアイテムといえるでしょう。

この記事があなたの一助になれば幸いです。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。



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